虐げられた令嬢は、耐える必要がなくなりました

天宮有

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第28話

 私は貴族達の噂を知って、不安になっていた。

 最近この国では、魔物の群れが多く発生している。
 それが全て、膨大な魔力を持つ私のせいなのかもしれない。
 困惑してしまうと、ジェイドが話す。

「噂の原因は、イルノーク伯爵家の虚言によるものだ」

「私の家族が、何を言ったのですか?」

 ジェイドは今まで調べてくれたようで、何が起きているのかを話してくれる。
 魔物の群れに1人で行くよう命令したのではなく、私の意思で向かったことにしたようだ。

「それはただ、私に命令したことを隠したいだけなのではありませんか?」

「この話が広まったのは、レモノ様が暴言を吐いた後だ」

 今までは、イルノーク家が対処したということにしていたようだ。
 それなのに最近、私1人が倒していたと貴族達に広めているらしい。
 ガイスのランアス侯爵家も関与しているようで、私は呟く。

「私のせいかと思ってしまいましたけど……ガイス様が、何かしていそうです」

「その可能性は高い。レモノ様の暴言を聞かせたが、気にしていない様子だった」 

 そうなると、ガイスとレモノの仕業な気がしてくる。
 ジェイドの話を聞いて、私は安堵することができていた。

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