大人になっても断れない私

七瀬蓮

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22歳の大失態

帰路

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来た道をもどることになったが、その間も、
「どんなことされたかざっくり教えて早く」
と急かすように10回ぐらい聞かれたが

「いやです。」
とニコッと笑って拒んだ。

「俺んちこっから近いけどちょっと寄ってく?何もしないけど」
と提案されたが、嘘下手すぎるやろと思い、

「いえ、仕事遅れたら行けないと思うんで、駅にそのまま行ってください」
と心からそう思い、にこやかに言った。
「ちょっとぐらい遅れてもいいけど」
と言われたが
「ダメですよ」
と断り、駅まで直接たどり着いた

「今度2人と飲む時誘ったろっか?」
と言われ、なんでお前が仕切ろうとしてるんだと思いながら
「はい。ぜひ!」
と笑って答えた。
「また連絡するわ」
と言われたので
「はい ありがとうございました。」
と笑ってお礼を言って翼さんの車を見送った。
電車を待つ時間に1人で黒い感情に染まりながら笑っていた。なぜ私ばかりこんな思いをするのだろう。何がいけないんだろう。と思うと大爆笑していた。同じホームにいた部活帰りと思しき男子学生3人に変な目で見られたが今は笑えて仕方なかった。駅に着いたのは12時少し過ぎたぐらいの時間で、親に友達と遊んでくると言った手前帰れる時間ではない。6区の商業施設で6時間1人で過ごした。
私の人生こんなんばっかだ。
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