大人になっても断れない私

四年後の再会

1月カフェの閉店

そして音信不通になっていたが4年の月日が経ち私達が学生時代に通っていた、カフェが閉店すると親から聞き連絡を取った。

「やっほー！菜乃華お久ぶり。今月末で高校の時行ってたカフェ閉店するって聞いたから、よければいきませんか」

というメッセージを菜乃華の他に当時一緒にカフェに行った紫音ちゃんと3人の共通の後輩である由美ちゃんに送った。
するとすぐ菜乃華から

「みらい！お久しぶり！高校以来じゃん。行きたい！」　

と返信がきて、私が

「いつが空いてる？」

とメッセージを送ったらすぐに

「基本的に日曜日しか休みがないから、それでもいいかな？」

ときたので私は
「いいよ！次の日曜にしようか」
と返した。すると菜乃華は、
「他の子たちにもこのカフェの話してる？もし良ければ他の子たちにも会いたいんだけど」
ときたのだが、他の二人の返信は菜乃華には会いたくないとのものだったので、そのまま伝えると角が立つし、菜乃華が傷ついてしまうと思い

「連絡したんだけど、二人とも予定が合わないって連絡が来た、、、だから、私とデートしよ❤️」
と返信したら、

「デート笑誤解される言い方笑じゃあ、８個上の彼氏連れてくかも！」
と返信がきた。私ははっきりNOとは、いえない性格のため、なぜ思い出の店に私の全く関わりのない男性を連れ込まれるのか意味がわからなかったが、直前で送ってる文にデートしよという文面と❤️を送ってるため、浮気を疑われてしまったかと思い、申し訳ない気分になった。

「私はなのかの彼氏と会ったことないね」
とせめてもの抵抗の文面を送ったら、菜乃華から、
「楽しみにしてて！」
と返信がきた。
そして次の日曜日。駅前で待ち合わせた。私の家と喫茶店は歩いて10分ぐらいの位置にあるが菜乃華は方向感覚がないとのことで駅前で待ち合わせることになった。菜乃華は恋人と待ち合わせ時間の30分後に現れた。乗り合わせが悪かったらしい。喫茶店で、菜乃華をいじるような話し方をしながら私のことはどこまで彼氏さんに伝わっているのか、探ったが、喫茶店を出る頃には私の性癖が全て筒抜けだと言う確信が得れた。だって、真面目で陰キャラの見た目の私が冗談で
「菜乃華を持ち帰りたい」
と言ったら知ったような顔をしていたからこの人には伝わってるんだろうなと感じた。その後カラオケ、居酒屋とはしごをして、居酒屋で私は菜乃華の彼氏さんに自分がバイセクシャルであることを伝えた。そしたら
「うん。知ってる。先週菜乃華が言ってたし。」
と平然とした顔で言われた。
菜乃華と二件目のカラオケのトイレに一緒に行った時には
「未来のこと何も彼氏に伝えてないから安心して」
と言っていたのにやはり菜乃華の口は羽より軽いと思った。菜乃華はびっくりして
「私言ってないよ！いつ言ってた？」
とあわてふためき2人の世界になって私は取り残された感じがしたので帰りたかった。しかしその場の雰囲気を壊したくなくて、やっぱり
「知られてたかー」　　
とおどけて、笑って誤魔化したが、正直怒りが募っていた。居酒屋を出た後、駅まで2人を見送りながら彼氏さんから思わぬ話をされた。
「未来が、まだ彼氏いたことないって居酒屋で言ってたけど、体験しといた方がいいし、俺もタダで抱ければいいし、ホテル代出すから、菜乃華と結婚するまでなら協力するから連絡ちょうだい」
と菜乃華のいる前で言ったのである。案の定なのかは死にそうな顔していたが、「じゃあ未来の連絡先送っておくね」
と連絡先を半ば強引に交換した。
菜乃華の彼氏である中田海斗さんの連絡先を受け取った私の心はこの人の連絡先いらねーーっと心の中で叫ぶのであった。