大人になっても断れない私

21歳の底無し沼

トッピー②

 moi moiに行ってから、私はもう次会うことはないだろうと思っていたが、その3日後にはまた来月会おうと言うメッセージが来て、断れない私はいいですね！と答えてしまい、また会う約束を知らず知らずのうちにしてしまっていた。トッピーさんが行こうと誘った店は5区にある天田というちょっと良いお肉を食べられるお店で、私も行ったことのないお店だったので不安に駆られたが、断る方法を知らない私はお店の最寄り駅で待ち合わせることになった。

待ち合わせより早くついた私にトッピーさんから

「ごめん！少し遅れる」

とメッセージを送ってきた。私は少しホッとしながら

「了解です」

と送った。そして約束の時間の15分後トッピーさんは現れた。トッピーさんは毎回同じセーターを着ていたのですぐに見つけられた。メッセージのプロフィール画像も同じ服なのでよほどそのセーターがお気に入りなのだろう。
「遅くなってごめん。じゃあ、いこっか…」

と歩いてお店に向かったがお店はすごく繁盛していて、店の外で待つことになった。沈黙で場がもたなかったので私は菜乃華や中田海斗さんの事や、自分の中で抹消したい高校時代の須藤の事など、自分のメンタルを傷つける話を笑顔でしていた。そうしている間にお店に入り、お肉を食べて、前と同じ様に一口お互いの食べてるのを交換して、完食して店を出た。

そして、店を出たトッピーさんは私に

「お腹いっぱいだね！ちょっと散歩しながら店見ない？」

と言い、私はついていくのであった。