大人になっても断れない私

21歳の底無し沼

ついて行ったその先

トッピーさんについて行き、5区のデパートに入り、2枚の定期券が収納できる便利グッズなどを見て周り、しばらくしてから、

「小腹減らない？おやつでも食べよう！」

とトッピーさんは提案してきたのである。私はしくじったと思った。これでは一緒にいる時間が長引いてしまう。と思いながら、私の口は

「いいですね。私も小腹すきました。」

と幼い声で明るく言ってしまった。そして、そこからが正直言って面倒くさかった。トッピーさんはお店の前まで行って外観を見て

「…ここじゃないんだよな。」

とか

「…求めているものと違うんだよな…」

などと呟きお店探しを１時間していた。私的にはパッと目に入ったお店にパパッと入ってパパッと食べて解散したかった。
１時間探し続けてクレープ屋さんに入ることになった。
店内でクレープを食べながら、

「さっきの話聞いてて思ったんだけど、自分にとって付き合ってて辛いと思う友達は切っちゃっていいと思うよ。俺は九州の福岡出身で大学からこっちの方来てるんだけど、地元の友達ほぼ切れてるし、最近は友達に紹介してもらったコミニュティーで気の合う仲間を増やしてるし、未来ちゃんも友達を選んでいいと思うよ。」

と優しく話しかけてくれて、

「私ってずっと地元で暮らしてて、口調強いって言われてるので、こんな私でも人脈広げれますかね？」

と聞いてみた。すると、

「確かに未来ちゃんは早口で怒ってるように聞こえるけど、俺は優しい子だと思うから、だいじょうぶ！絶対できると思うよ！」

と励ましてくれた。クレープを食べ終え、私は地元民だが、この辺は詳しくないと言う設定だったので、駅まで送ってもらい、解散した。

やはりキャラを作るのは疲れるなと思いながら、せっかく5区に来たから、とぶらぶらしながら帰った。