大人になっても断れない私

七瀬蓮

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21歳の底無し沼

トッピー③

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私の黒歴史を暴露したところで、もう会いたいとは、トッピーさんも思わんだろうと思っていたが、その1ヶ月半後またメッセージが来た。アプリでやりとりをしていたのだが、トッピーさんはマメな性格なようで自分は大阪に引っ越す事を家を契約してきただとか、引越しの荷造りしなきゃだとか、大阪への下見に行ってきます等、事細かく呟いていた。

その近況報告的な呟きが終わった頃、

「ちょっとだけひさしぶり!またご飯か甘いものでも食べに行こう!俺も店何軒か候補出すけど、未来ちゃんの候補も何軒か今回出して欲しい!」

とメッセージが来た。この間会った時に私の地雷チックな印象を受けなかったのかこの人は!!と思いながら、

「いつもトッピーさんにお任せでしたもんね!今回甘いものがご飯どっちに行きたいですか?」

と送信すると、


「それも、未来ちゃんが決めてくれていいよ。いつも俺が決めてばかりだから自分勝手になっちゃってると思うから、今回は未来ちゃんがお店と集合場所決めて!」

とメッセージが来たので、私は戸惑った。そこで私は自分に決定権を貰えたがトッピーさんのチョイスしたいくつかのお店の中で、自分が食べたいと思ったカフェを挙げ、そこの最寄りの駅を集合場所にした。

そして約束した3月30日がやってきた。
トッピーさんと私は同じぐらいの時間に現れたのですんなりお店に向かうことにした。

「僕、4月の下旬に大阪に引っ越すんだけどその準備に追われてたら、今日も時間ギリギリで間に合いそうになかったから5区まで車で来ちゃった。」

と、トッピーさんは言ってきたので、私は大阪への引っ越しのことはアプリの呟きで知ってはいたが、

「えぇー!トッピーさん大阪に引っ越しちゃうんですか!…寂しいです…」

と驚きと寂しい顔をして少し、距離を詰めてみた。すると、トッピーさんは

「実は、今まではSEの派遣で、引っ越しとかちょくちょくしてたんやけど、初めて転職してその勤務先が大阪なんだ。下見に何回か行ったけど楽しそうな街だから少しワクワクしてる。未来ちゃんと会えなくなるのは少し寂しいけどね」

と笑っていうトッピーさんに私は少しモヤモヤしていた。

トッピーさんにとって私って何?makefriendscafeに人はもっといたよね?連絡先も交換してたよね?でも、他の人とは会ってなくて私にだけ誘いをかけてくるのは何か意味があるのか?

などとモヤモヤしてるうちにお店に着いた。ここの店は私は高校時代に友達に連れてこられてるので、知っていた。しかし、土地勘ない設定でトッピーさんの中の私はいるので、ついていくだけでつくので楽だった。

そして、トッピーさんとケーキを食べ、
お店を出て、急に

「服屋さんってこの辺あるっけ?」

と聞かれたので、

「5区の地下鉄乗り場の近くのデパートに入ってたはずです。行き方が分かんないですけど…」

というと、

「じゃあ、5区の駅からまで連れていくから案内してほしい。」

と言われ、5区の駅まで向かい、ウニクロとCUが入ってるビルまで案内した。
すると、トッピーさんは

「じゃあ、ここからは自由行動で!何かあれば連絡して」

といい、メンズ服の方へ行ったので私はレディース服を見て回ることにした。

そして40分後私のスマートフォンからピローンと通知音が鳴ったので見てみると、

「そろそろ集合しよっか」

とトッピーさんからだったので、自由行動と言って別れた場所まで戻った。するともうトッピーさんはいた。そして、
「なんか買おうと思ったけどひとりで服とか見たい派だから、ここにまた来るわ。それより、地下に不印入ってるからそこ見ていい?」

と言われ、ついていくことになった。
そこでは、何か欲しいものでもあるのかなと思っていたらいきなり展示してあるベッドに腰掛けて、
「めっちゃふかふかだよ。未来ちゃんも座ってみて。」
といい、私もベットに腰掛けた。そして、

「こういうベッド家におきたいよね。」
などとどうでもいい話をし始めたので、私は「そうですね。」とか、「分かります!」とか適当に相槌を打っていた。
ある程度で満足したのか、その日はそれで解散となった。

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