大人になっても断れない私

七瀬蓮

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21歳の底無し沼

一軒目

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「最初に私のリンク送ったカフェに行こう!」

と、羽衣ちゃんに言われ、

「うん。」

と返事をしたが、私はモヤモヤの気持ちを引きずりながら、表面上の顔は笑顔でそう答えた。

私はピエロだ。ずっと顔に笑顔が張り付いてる。そしてほとんどの人がそれに気がつかない。そしてたわいのない話をしながらお店へと到着した。お店の中には老夫の店員さんがいた。

「ここだよね!あのパンケーキ食べたくて!映えそうじゃん?」

と店へ入ってメニューを見たら、羽衣ちゃんのお目当てのパンケーキがなかった。

「え、、、あの映え写真を見てきたのにメニューに載ってない、、、なんで、、、。」

とマイナス思考に囚われた羽衣ちゃんになぜか私はイライラして、

なんで調べてこなかったの?

と言う責め立てるような思いに駆られたが、笑顔で、

「じゃあ、私お店の人に聞いてみるよ!」

と言い、お店の老夫の店員に聞いたら、

「あぁ。あのメニューは15時からのafternoon teaの時間からのメニューだから、まだ提供できないんですよ。」

と申し訳なさそうに言われて、

「分かりました。すみません。ありがとうございます。」

と笑顔で答える私と、せっかくきたのに食べられないと言う事実を知って不満そうな表情の羽衣ちゃんであった。
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