大人になっても断れない私

変化する私

帰宅後

帰宅後が1番精神的にきついものがある。会いたくない人に会って、良い人を演じて、1人になった時に我に帰って、ドッと疲れる。その為地下鉄や電車の中では無の感情になったり、ひどい自己嫌悪に陥る。しかし親には、

「友達とご飯食べてくる。」

と言って外出している為、笑顔で帰らなければならなかった。

「おかえり。楽しかったー？何食べてきたのー？」

と毎回尋ねられるが、その日は、楽しくもないし、何も食べていないのだから、空腹だった。ファミレスで何も頼まずに、出てきたと言う謎の負い目を感じていたが、

「楽しかったよー！ファミレスでご飯食べてきた。」

と言った。そして、空腹のままお風呂に入り、寝る準備をして、その日は眠りについた。翌朝、RINEを見ると、阿部雅人からの通知の嵐が凄まじかった。

「未来。次いつ空いてる？」

「未来。俺がシェアハウスの話したら、興味持ってたよね？小学校の隣の学区だから、招待できるよ？未来も一緒に家を出て、人生楽しもうよ！」

「未来。お願い！！次いつ会える？麻衣美さんも言ってたけど未来の家の近所とかでもいいし、本当に少しの時間でいいから…。」

と通知がひつこくきていて恐怖を覚えた。