大人になっても断れない私

変化する私

お開き

「未来ちゃんは、どんなお仕事してるの？」

と麻衣美さんに尋ねられ、

「事務です。」

と答えた。すると、

「…大体お給料っていくらぐらい？」

と尋ねられ、

「低いですよー。」

と誤魔化した。すると麻衣美さんは、

「大体企業勤めののお給料が18～20万円って言われてるから、それぐらいと仮定してお話ししていくけど、私はこの雅人とやってるビジネスで、大体20万稼いでます。私はこのビジネスをする前までは門限厳しかったり、親に暴力振るわれてたから、とにかく家を出たくて、会社で経理をしてたんだけど、このビジネスと出会ってからは、会社辞めて、今はカラオケ屋さんで気ままに働いてるよ。」

と言った。それを聞いた私は、

門限が厳しくて、親が暴力的とか、春菜さんと同じこと言ってるわー。これも勧誘のテンプレートなのかな。

と思った。それから間も無く、


「失礼します。ラストオーダーのお時間になりますが、ご注文の方は宜しいですか？」

と店員さんに声をかけられ、

「大丈夫です。」

と店員さんに伝えて、店を飛び出した。誰も何も頼んでいない。こんな罰が悪いファミレスはないだろう。学生でもドリンクバーぐらいたのむであろう。

と思いながら、他に店がやっていなかったので解散となった。

「雅人。話があるから、未来ちゃん送った後話そ？」

と麻衣美さんと阿部雅人が私を送ってくれることになった。だが、地下鉄の出入り口がほとんど封鎖されていた。

「は？閉まってるやん！どうしよ。」

と電車の時間の都合で駆け足で駅に向かう中私は唯一言った本音だった。ようやく空いている出口を見つけて、

「ここから帰れそうだね。未来ちゃん。また会えそうな日にち雅人経由で教えてもらえたら。未来ちゃんの都合のいい場所と日にち雅人に送ってくれたら、私と雅人で、日程調整するから！あ！私のRINE教えておくね！」

と言い麻衣美さんとRINEの交換をして、その日は電車に駆け込み、家に帰った。