大人になっても断れない私

瑠奈ちゃんとの関係

後日起こった一悶着

皆様はウィンドーショッピングをする際、上から見るか、下から見るかこだわりはあるでしょうか？


ちなみに私はないです。



ショッピングモールを見て回る順番に、私も瑠奈ちゃんもこだわりはないのである。とりあえず下から見ていって、ある程度店を見終えたところで、解散した。


後日、


「何で勝手に、下から見ていったの～？ありえないんだけどぉ～☆普通上から見ていかな～い？」



と理不尽に私と瑠奈ちゃんは放課後、廊下に来るよう、里紗ちゃんに呼びつけられ、謎の怒りをぶつけられた。


私と、瑠奈ちゃんは同じ考えだった。




じゃあその時に言ってくれない？後からネチネチ言われても…どうにもできないじゃん？



と不満を抱きながらも、私は、


「そっかー。気がつかなくてごめんね。また何かあったらその時言ってほしいです。」



と、その場を取り持つので精一杯だった。瑠奈ちゃんは不満が顔に出ていたが、その場はなにも言わなかった。



瑠奈ちゃんと2人で下校中、


「里紗ちゃん。その場で言えよって感じだよね？1時間以上遅れてくるし、ウィンドーショッピングの時も、私らの事ガン無視して、マンガ立ち読みしてたし。マジで自己中じゃん？しかもぶりっ子でイラついた。」


と私の背中をバシバシ叩きながら怒りを露わにする瑠奈ちゃんといるのが苦痛だった。




いやいや。瑠奈ちゃん言ってる事自体は正しいかもしれないけど…言ってること殆どブーメランだよ？

瑠奈ちゃんだって遅刻してる。

瑠奈ちゃんだって興味ない店で私のことを待たせて写真買ってたじゃん。

瑠奈ちゃん。漫画に夢中になった里紗ちゃんに声かけるっていうなんだか嫌な役私に押し付けておいてよくそんな事言えるね？

やってる事は里紗ちゃんと変わらないよ？

なんなら、私の背中をバシバシ叩きながら怒りをぶつけてくるのは何？

と私は心の中で思いながらも、



「そうだね。」


とただただ無心で、同調し続けた。


それから瑠奈ちゃんは、


「もう里紗ちゃんと遊ぶのやめよう？」



と言ってきたが、



私が3人で遊ぶ提案してないだろう？人の振り見て我が振り直せって言葉知ってる？


と内心イライラしながらも、


「そうだね。」


と言い、里紗ちゃんと遊ぶ事はなくなった。