何も知らない物語

七瀬蓮

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ふと気がついた事

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旅支度をしていると、早く支度をした方がいいとは思った。

確かにそうかもしれないが、まだ朝ご飯を食べていないし、それに今日から授業もある。せめて昼休みにでもすればいいのでは?


「ほら!早く行こうよ!」


と、俺の手を引いて急かすリン。俺は仕方なくついていくことにした。学校に着くと、リンは教室までついて来た。そして、俺の席の隣に座っている。
すると、すぐにユイがやってきた。


「おはようございます。カイト様。隣にいる方はどなたですか?」


と、笑顔で言うユイ。だが、目が俺のことしか捉えていなかった。
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