次は幸せな結婚が出来るかな?

キルア犬

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遠征出発

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待ちに待った遠征出発日の朝、エメリアーナは朝食を食べ、旅服に着替えて西門の方へ同行するメイド達、護衛騎士達と一緒に向かう。



西門近くの王宮の出入りの前には騎士団や魔法師団がすでに出発出来る状態で待っていたが、、見送りに王太子である第1王子と同母兄の第2王子が待っていた。


王女「お兄様、、おはようございます」



第1「おはよう、エメリー」



第2「おはよう、エメリー」



第1「見送りは僕達だけだよ!お母様達は止めそうだから見送りはしないそうだ」



第2「エメリー!無茶は駄目だからね!」



王女「はい、無茶はしません」


兄である王子達とそれぞれ抱擁し、レオニスに手を借りて馬車に乗り込む。


今回は騎士団総団長ダンレス率いる騎士団
と魔法師団合わせて22名とレオニス率いるトレント討伐遠征軍40名が出発する。


遠征軍土魔法が使える魔法師が3人増えたので馬車を1台増やした。



ダンレス軍は馬車2台、他は騎乗する。


ダンレスが率いる軍団の先導で王宮を出発し、王都を走り、王都の西門から出て、ヘザレス公爵領に向かう。


開拓予定地はヘザレス公爵領と王家直轄領との間にある小さな規模の魔の森なので開拓後に関しての話し合いもすでに済んでいた。


ヘザレス公爵領へは3日後の夕方に到着を目指し、野営はせず、途中の街の宿に泊まることになっていた。


出発した日の夕方前に泊まる予定の街の宿に到着した。


王国騎士団が街に入ってからは注目されていたのだが、馬車の中にいたエメリアーナは気付いていなかった。


馬車から降り、宿の方を視ると、、、


宿の者「「「お待ちしておりました」」」


宿の者達が数人並んで頭を下げていた。


王女「宜しくお願いしますね」


宿の女将「はい、ごゆっくりお過ごし下さいませ」


(うわぁ~!老舗の高級宿って感じ?まさか、、貸し切り?夜御飯美味しいかな?)


エメリアーナ達女性陣が使う部屋に案内され、白のローブを脱ぐ。


魔法師達が着るローブは濃紺色ローブだが
エメリアーナに用意されたのは白に金と濃紺の刺繍が入っていた。


(よし、、お風呂に入ってヒマ潰しに薬草図鑑でも読もう、、、ポーション要らずの
私には必要ないと思うんだけど、、あれか
ついでに取ってこいってこと?だったら効果は凄いけど味も凄くヤバい薬草がないか調べてみようかな?ふふふっ)


その日、お風呂に入った後と寝る前に薬草図鑑で目当ての薬草がないか探すエメリアーナだった。


メイド達や護衛達はそんなエメリアーナの姿に感心していたが、考えていることを知っていたら感心などしなかっただろう。
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