次は幸せな結婚が出来るかな?

キルア犬

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遠征準備2回目

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2週間後の出発までにエメリアーナは毎日
遠征に必要な物を訓練後や勉強の途中で移動し、アイテムボックスに収納していく作業をしていた。


毎回、護衛騎士か遠征に同行するメイドが
エメリアーナが収納した物をメモした。



(毎回思うけど、、メモしなきゃいけないのは面倒だよね~、、自分がしなくていいのが救いだけど、、ん?)



王宮内を移動しながら考えていたエメリアーナは後ろにいた護衛騎士に歩くの止められた。


エメリアーナは前を歩く護衛騎士が止まっていたので到着したのかと周りを見たら、
、、


前方から知らない女性騎士達が歩いて来ていた。



(誰かしら?、、、あっ!!うわぁー)



向こうの先頭を歩く護衛騎士も近づいた時に止まり、エメリアーナに頭を下げる。


キリアンナ「エメリアーナ、、」



王女「キリアンナお姉様、お久しぶりですわ!」



キリアンナ「そうね、、ライオットお兄様の誕生日以来ね、、」



王女「そうですわね!では失礼しますわ」



キリアンナ「ねぇ?エメリアーナは、、いえ、、何でもないわ」



第1王女であるキリアンナは自分の護衛騎士を促し歩いて行った。



(なに?ってか記憶を辿っても会話した記憶が全然ないんだけど、、ってかそろそろ9歳のはずなのに眼が死んでない?あれかポーションでも飲んだせい?)



護衛騎士「王女?エメリアーナ王女!?」



王女「えっ!!」



護衛騎士「行きませんか?」



王女「そうね」



エメリアーナはキリアンナの対応に驚いたがとりあえず移動することにした。



(誕生日とかでも最低限の挨拶だけだし、何だったんだろう?まぁ、、、王族全員の誕生日を祝うわけではないから会う機会が全然ないけど、、、よく考えたらスゴいよね~!腹違いなのに会わずに生活出来るって!!王宮がデカいからだけど、、)



バレント王国では国王の誕生日だけ毎年祝うことになっていた。


エメリアーナが自室に戻ると机の上に本が並んでいた。


(あぁ~!頼んでいた遠征に持って行く本だぁ~!魔物図鑑も頼んでいたけど、、)


王女「・・・・・・・・」


1冊目 薬草図鑑


2冊目 珍薬草図鑑


3冊目 魔の森に植生する食物図鑑


4冊目 淑女としての心構え


5冊目 バレント王国貴族名鑑


(魔物図鑑かない!ない!なぁぁーい!!
頼んだのは薬草図鑑じゃないし!!何これヒドくない?淑女って何?読んで身に付くの?いらねー)


その後も遠征出発前日までエメリアーナの
元に魔物図鑑が届くことはなかった。
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