公爵家三男に転生しましたが・・・

ファレス獣人国

祝福の日から１ヶ月ほど、経っていた。

ファレス獣人国にもオーウェンス王国の

公爵子息が祝福で聖獣を授かった情報が入って

きた。その５日後、オーウェンス王国の国王

より、手紙で牽制なのか、知らせが書いてあり


【聖獣を授けし者にはその者の望む人生を

与えよ。邪な心で近づく者には祝福を

取り消す。国や教会の保護など必要ない】



「聖獣は我らの始祖になるとされている。

我らが近づいても、祝福など消されはせん。

我らの元に来られるやもしれんしな！」


国王の見解に国の重臣達は賛同する。


オーウェンス王国とは友好関係を継続している

が、聖獣が人族のもとに現れることは獣人と

して納得出来はしなかった。



「出発の準備をせよ。オーウェンス王国の

ルーウェンス公爵の領地は国境に接しておる。　

都合が良いし、領地にいないなら王都まで

行くぞ！！」


「「「「「「「「「はっ！」」」」」」」」」



重臣の中に、娘が側室になり、第４王子を

産んだ者がいた。

自分の孫が聖獣に好かれて獣人国に連れ帰って

来ることが出来れば、、、


娘に会い、第４王子で９歳の孫を獣王に一緒に

連れて行って貰い、そして、聖獣を手にしろ！

と指示をした。



その側室は獣王に頼み、第４王子を一緒に

連れて行って貰えることに！


側室は第４王子に

「聖獣様と共にいる者を亡き者にしなさい！！

そうすれば、聖獣様に強き者と認められゾラス

と共にいることをお選びになるわ。」

「本当ですか？お母様！」

「えぇ、そうに決まってます。だから、悟られ

ずに近づいて亡き者にしなさい」


母親は短剣を差し出す。

第４王子ゾラスは短剣を受け取り。

「はい、聖獣様を私の手に！」

「えぇ、ゾラスなら大丈夫よ。」



１週間後、ファレス獣人国の国王は第４王子を

連れ、オーウェンス王国に向け、出発した。


密偵を放ち、聖獣が王国の何処にいるか

探させる。