公爵家三男に転生しましたが・・・

つぎは、、、

オンタニア侯爵家で楽しい１ヶ月を過ごした。

魔魚獲りに行ったり、もう１度、初級ダンジョ

ンに潜ったりして楽しんだ。


ダンジョンでのドロップ品は初回と同じだった

がアレクとジーンは通常を知らないので素直に

喜び、大人達は困った。


ジーンも子爵の養子になってはいるが、公爵家

の屋敷の使用人の邸に３歳の頃から生活し、

屋敷から領都まで徒歩で１時間半かかる。


幼子を抱いて歩き、領都まで買い物に行かなか

ったジーンの母親は買い物などを同僚に頼み、

屋敷から出なかった。


そのせいか、ジーンも３歳から屋敷の敷地内で

育ったので平民だったが、屋敷外のことを知ら

ない。３歳までの領都の生活など覚えてるわけ

もない。



ドロップ品の小さい宝石を冒険者ギルドや商業

ギルドで換金するのは色々と問題になる可能性

があった。


ジーンのドロップ品は母親ジョアンに再度、渡

したが、、、アレクは宝石に興味がなかったの

で姉レティシアの髪飾りに宝石を使って作るこ

とした。


ジーンの母親ジョアンも再度、渡された金貨と

小さな宝石に困ってしまった。

平民にはそこそこ高価で無くしたり、落とさな

いか不安になるのだ。

不安を話すと公爵がルーウェンスの屋敷まで預

かってくれることになり、安堵していた。


算学や暦学の先生達は温暖な気候でゆっくり過

ごし、魚料理を楽しんだりしていた。



次のベルナー侯爵家に出発する日

公爵「お世話になりました。」

侯爵「いえ、久しぶりに妹に会えましたし、甥

のアレクに会うこと出来て嬉しかったです。」

アレク「お世話になりました。楽しかったで

す。」

前侯爵「今度は会いに行くよ。」

アレク「はい。お待ちしてます。」


別れの挨拶などを各々と交わして、馬車に乗り

込む。

馬車の中

父親「楽しかったかい？」

アレク「はい。楽しかったです。」

母親「なら来て良かったわ。」


馬車はベルナー侯爵領に向け走り出した。



馬車を見送った、オンタニア侯爵家の者達は

前侯「行ってしまったなぁー。」

前侯夫人「そうですねぇ～。」

侯爵「父上達がアレクを連れて行ってしまうか

ら、私達は食事時しか会話してませんよ。」

侯爵夫人「うふふ、そうですわね～。ですが、

聖獣様を抱っこされてる姿は可愛らしかったで

すわ～。」

前侯夫人「私に似ていて、嬉しかったわ！」

侯爵「母上に似るのは顔立ちだけにして欲しい

ですけどね！アリシアも顔だけでしたし、、」

前侯夫人「あらっ！失礼ねっ！」


侯爵当主は父親達にとっては孫でも、公爵子息

になるアレクを連れ出した時は本当に困った。


アレクは公爵子息で、聖獣を授かった特別な

子でもあるのだ。


侯爵当主は心の中で、、、

(どうか、父上達に影響されないで育ってくれ！

父上達がアレクに会いに行く時を考えると今か

ら不安で無理だ、考えただけで、、、、、、

やめよう。会いに行かせないようにしよう。)