公爵家三男に転生しましたが・・・

キルア犬

文字の大きさ
114 / 214

どっちを選ぶ?

しおりを挟む
王女の部屋の前には近衛が2人待機していた。

国王、王太子、ロイドの3人の他に話を聞いた

王妃も同席を願った。


部屋の中では王女はソファに座り、まだ、策を

考えていた。

部屋に入ってきた者達を見た王女は、、、


王女「お父様、お母様!お願いです。どうか、

他国行きは、、」

国王「謝罪はないのだね?自分が何をしたのか

理解していないのかい?」

王女「レティシアでも良いのですから私でも

大丈夫だと思いま、、」

王太子「マリアス!」


王太子はロイドを見た、顔には出ていないが、

雰囲気は怒りを表していた。


国王「マリアス、王女だからと何をしても許さ

れないよ。選びなさい。最後だ、生涯幽閉か

他国に嫁ぐか!」

王女「幽閉?なぜです?あっ、しばらくしたら

出していただけますか?なら、」

国王「聞いていたかい?生涯幽閉だよ。」

王女「そんな、、お母様、お母様!」

王妃「無理ですよ。マリアスがしたことは王女

としても貴族令嬢としても許されないのよ!?

貴族令嬢なら修道院行きですのよ!?」


王女「そっ、そんな、、、」

国王「聖国へ嫁ぐことはないよ。小国からに

選びなさい。信仰心が強い聖国には嫁がせられ

ない。」

王女「小国からなんて、、、酷いです。」

国王「なら幽閉を選びなさい。明日まで時間

をあげよう、考えなさい。明日のパーティーは

体調不良にする。」

王女「パーティーにも出られないのですか?」

国王「パーティーでも失態を晒されると国と

しても困るからね。では、、、ゆっくり、、、

1人で考えなさい。」


王女「そんな、待って下さい。待って、、、」


王女の言葉を無視して国王達は部屋を出て行っ

た。


部屋の中で王女は、、、

「どうして、、、なんで、、、どうして、、、

王族だけ学校卒業まで相手を決めないといけな

いのよ、、、、」



翌日の卒業パーティーでは王太子が王女の

体調不良でパーティーには不参加になったと

パーティーの開始の挨拶の時に述べた。


幸い、ローズに会って以降、王女の学校での

様子は大人しく、昨日の一昨日の卒業の日でも

式典が終わり次第、馬車に乗って帰る姿を見ら

れていた。

子息や令嬢達からそのことを聞いた親や祖父母

達は体調不良を信じた。


そんな中、、、

ルーウェンス公爵家とデュート伯爵家は一緒に

婚約の祝いの言葉に返事を返していた。

レティシアは王女に対してもう何も思わなかっ

た。怒りも同情も何もかも、、、


昼間に開催した卒業パーティーは夕方には終わ

る。

パーティーの途中で国王と王妃が登場し、祝い

の言葉を述べた。


王宮からパーティー参加者が帰ると、、、


国王、王太子、ロイドは王女の部屋に訪れた。


王女「お父様、、お願いです。お願い、、」

国王「どちらを選んだのかな?」

王女「お父様、、、」

父親の顔には国王として、自分への愛情などの

感情を捨てた顔を向けられた王女は、、、

王女「小国にします。ですが、、、たまには

帰っても、、よろしいですよね?」

国王「そうだね、考えとくよ、ではどの小国

にする?」

王女「お任せします。」

国王「わかった。では、嫁ぐまで部屋から出さ

ない。しっかり覚悟を決めなさい。」

王女「はい、、、、わかりました」


その後、1人になった王女は涙を流していた。

後悔よりも自分の存在の低さに嘆いていた。

自分の行動が王女とし、間違っていたとは思っ

てもいなかった。




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

念願の異世界転生できましたが、滅亡寸前の辺境伯家の長男、魔力なしでした。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリーです。

異世界の貴族に転生できたのに、2歳で父親が殺されました。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリー:ファンタジー世界の仮想戦記です、試し読みとお気に入り登録お願いします。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します

怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。 本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。 彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。 世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。 喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます

天田れおぽん
ファンタジー
 ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。  ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。  サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める―――― ※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。

俺に王太子の側近なんて無理です!

クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。 そう、ここは剣と魔法の世界! 友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。 ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。

26番目の王子に転生しました。今生こそは健康に大地を駆け回れる身体に成りたいです。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリー。男はずっと我慢の人生を歩んできた。先天的なファロー四徴症という心疾患によって、物心つく前に大手術をしなければいけなかった。手術は成功したものの、術後の遺残症や続発症により厳しい運動制限や生活習慣制限を課せられる人生だった。激しい運動どころか、体育の授業すら見学するしかなかった。大好きな犬や猫を飼いたくても、「人獣共通感染症」や怪我が怖くてペットが飼えなかった。その分勉強に打ち込み、色々な資格を散り、知識も蓄えることはできた。それでも、自分が本当に欲しいものは全て諦めなければいいけない人生だった。だが、気が付けば異世界に転生していた。代償のような異世界の人生を思いっきり楽しもうと考えながら7年の月日が過ぎて……

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様

コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」  ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。  幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。  早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると―― 「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」  やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。  一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、 「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」  悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。  なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?  でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。  というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

処理中です...