異世界に来たら勇者するより旅行でしょう

はたつば

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第六章 化物共の戦争

第八十五話 ワタクシ、逝っきまーす!

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世界が戻ります。
変わる時は前書きに書いてきます!・・・ネタバレに気をつけるぜ


――――――――――――


  宣戦布告の少し前、マリーと会長の反応が消えた。
  俺が気付かなかった。かなり巧妙に、綿密な計画の元で悟られぬように誰かが介入してきた。俺たち化物が見守る中で堂々と仕掛けてきたのだから、相当な実力者かとんでもないアホかなんだが・・・。
  どちらにせよ、許せる話ではない。
  なかなかに俺も怒っており、肉体強度がまた高まってきている。

「楓、なにがあった?」

  翔太か・・・。
  それがわかったらここで黙ってるはずがないんだがな。俺も全知を手放してからかなり使えない存在になってるな。

「木下ちゃんはどこだ」
「消えた」
「は?」
「消えたんだよ。決勝をしていた二人と同タイミングで柚香も消えた。魔力の反応はないし、この世界から彼女の気配を探ることも出来ないよ」

  くそ。かなり用意周到じゃねぇか。
  木下ちゃんは死にはせんだろうが、危険なのは変わりない。彼女が帰還するには少しばかり力が足りないだろう。

  敵は時空系の能力を使えると考えた方がいいな。
  ・・・侵略組、サガンがきたのか?・・・いや、サガンにしてはやり方が女々しいな。あいつがそこまで考えて動けるとは思えない。前回は俺に一瞬で悟られるとわかっていて誘拐したんだしな。

「となると、侵略組の幹部か?」
「可能性はあるね」
「よくもこんな短い時間でそこまでの使い手を引き入れたもんだ」
「覇王が護衛してたのが分かってて仕掛けてきたのは勇気がある」
「・・・背後にサガンがいるのか、本人がアホなのか・・・」

  アホならば簡単に対処できるんだが・・・。
  相手にサガンがいるならば、今の俺ではきついな。

「サガンの復活には早すぎないかい?やつは一度消滅してるんだろう?」

  その意見はもっともなんだが・・・。

「俺やサガンみたいな『世界』を外れすぎてる者には化物たちの常識さえも通用しない場合が多い。推測、憶測で測らない方がいいぞ」
「・・・そこまでかい?」
「あいつは理不尽に殺され、理不尽に生かされた理不尽の権化だ。俺の基準でも測れん」
「はぁ、相手にはしたくないね」

  どうするかな・・・。
  木下ちゃんがいない時点でほぼ手詰まりなんだが・・・。情報がねぇからな・・・。
  世界でも呼び出すか?それとも前回と同じく影世界に侵入するか?

「それでもいいんじゃないかい?動かないよりはさ」

  いつからそんな積極的な人間になったのか・・・。

「前回は丸投げだったことをみんな気にしてるのさ」
「・・・一応割り切ってるんだが」
「それでもさ。僕達としても仲間だった疾風さんが見てない間に消されたのは悔しかったんだよ」

  親父たちの事は未だに諦められてない。
  普通に生活しているが、明日香や奏汰を忘れた日なんて一度もない。サガンへの恨みはある。
  あいつを殺すのは俺だ。あいつが本気で向かってくるのをもう一度たたき落とす。あいつの怒りは理解できるが、同情はない。必ず成仏させてやる。億の世界を見てやつを確実に屠る術を得たからな。

「殺りにいくか・・・」
「・・・強欲はどうするんだい?」
「・・・俺は鍵を持ってない。無理やりこじ開けることもできるが、それはまぁ、最終手段だな」
「あれ、そんな戦隊ヒーローみたいな化物だっけ?」
「うるせぇよ。無理やり開けると、世界への影響が出る」

  正規ルートで開けないと、いくつかの世界が『強欲』自体に喰われかねない。俺的にはまた力が増してらっきーなのだが、世界的にはそうではないはず。悪役であるサガンよりも世界へ与えた被害が大きいとか有り得ないだろ。

「それじゃぁ、いくとしようか。こちらの戦争もきになるけど、それよりも原典だよね?」
「・・・俺はマリーと会長、おまけに木下ちゃんの救出しか考えてねぇがな」
「十分でしょ」

  マリーと会長なら敵側でも元気でいそうだが・・・。これ以上人を失うわけにはいかないし、サクッと救出しに行くか!

「決着をつけに行く!」

  俺と翔太は影の世界に侵入した。数年越しの因縁を片付けに行くために。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


  と、言ったのだが・・・。

「なんだこいつら・・・」
「うん、予想外だね」

  一応自由組で集まったんだけど・・・。影の世界で待ってたのは・・・

「「雑魚ばっかりじゃないか!」」

  俺と翔太が影世界に来て見たものは、自由組にフルボッコにされている『侵略組』ども。
  一応影世界。それも原典の影世界なので、強者が多いはずなのだが・・・。こいつらは影世界の中では絶対に生きてはいけないような雑魚ばっかだった。その周りでは守護者共もぶっ倒れてるので、本物の侵略組のようなんだが・・・。

「覇王、なにがどうなっているんだい?」

  翔太が先に到着してぶん殴って回っていた覇王に話しかける。覇王も今殴ってた奴には興味無いらしく、ポイッと捨てて俺たちに向き直る。

「俺にもわかんねぇ」

  んじゃぁ、俺達にはわかるはずねぇわな。

「待って~。覇王に聞くのは間違ってるよ~」

  マーリンパイセン。

「なんか、この侵略組のボスってサガンじゃないっぽいのよね~」

  サガンじゃない?ボスの座を追われたってことか?そんな馬鹿な。サガンと同等に渡り合える人材なんて自惚れだが、フルパワーの俺か、超強バージョンの世界くらいなもんだ。多分だけど、翔太と覇王は相手にならない。相性最悪問題もあるが、化物としての格の問題が大きい。

「侵略組のボスは?」
「まだ確認出来ていない。だが、以前戦った時よりは遥かに弱いな」

  サガンがボスじゃない時点で負けはありえない。理不尽の権化による超バフ効果が無ければ、侵略組はそこらのネズミと変わらない。自由組とはレベルが違いすぎる。ネズミ一体で大量の核兵器を相手取るようなものだ。こいつらに勝ち目はない。

「ん?まてまて待て。んじゃぁ、会長やマリーはどこに行ったんだ?」
「さぁね~正直、すぐにでも見つけてあげたいんだけど・・・」
「・・・柚香がいないと情報が集められない」
「どっかの誰かさんが全知を封印するとかアホなことしなければこんなことには・・・」

  おい、俺を見るな。
  世界の安定のために強欲で軌道修正してるんだぞ!・・・誰にも言ってないけどな!だって、その世界の歪み作ったのは俺だからな!自業自得ってやつさ!ははは、笑えねぇぜ!

  完全に俺の失態だな。やっちまった。

  はてさて、どーするかね。

「はっはっは!お困りのようだねっ!」

  現れたのは白い少年。最近よく出てくる『世界』さんだ。お久しぶりっ子。

「会長とマリー、木下ちゃんの行方を知りたい」
「え、僕も知らないよ?」
「帰れぇい」

  使えねぇ、世界だな!ここ原典なんだからもっと頑張れんだろ!

「あ、楓、アレ見て」

  原典の影世界で少し騒ぎすぎた。
  ここに住む神様たちはお怒りのようだ。別に俺は構わんよ?ぶっ殺してやる。

「侵略組もいねぇみたいだし、作戦会議しながら潰すかァ」

  覇王も乗り気だ。

「僕も少し気合を入れてきたので、ガッカリしてたところだ。殺ろう」

  翔太パイセンもやる気だ。

「えーめんもくさーいー」
「マーリンは面倒臭いならやらなくていい。俺が2人分戦う」
「・・・私の分も頑張って」
「断る」
「・・・ケチ」
「マーリン以外は眼中に無い」
「私もカールは眼中に無いかな~」

  マーリン至上主義とやる気ない勢。コラそこ、携帯ゲーム機を取り出すんじゃない。

「マーリン、マリア。ケーキを作ってきました。一緒に食べましょう」
「あはー賛成~あ、また人生ゲームにする?」
「・・・するする~」

  おい、また人生ゲームか!馬鹿かボケェ!いや、戦闘狂は男ばっかだけどさぁ!それでもさぁ!なんかもっとさぁ!ねぎらい的なね!言葉が欲しいなぁ!

「そういうのは自分の嫁に頼んでね~」

  畜生!こちとら万年童貞じゃボケェ!

  あー!怒っちゃったもんねぇ!覚悟しろよ、クソ神ども・・・

「ぶっ飛べゴラァ!!」
「どうだい?神が無能に落ちる気分は」
「神々よ、生き狂え、足掻いてみせろ」
「誰が一生童貞じゃボケェ!黒田家は誰しも大魔王様をぶら下げとんじゃボケェ!」

  男子四人、ご乱心です。

  神の放った槍を片手で掴み、それを投げ返しす覇王さん。
  傲慢な態度をとる神を無能者に落とし、床キッスさせる翔太パイセン。
  急に暴れ回り、同士討ちを始める神々を見て笑うイッちゃんさん。
  破壊と絶対を携えてボコして回る凶悪な黒田の楓さん。

  暫く四人で狩りを続け、途中で合流した颯馬さんと白金に「何が起きてる・・・」と言わせたほどのカオスな状況だ。なかなかきつい。女性陣は人生ゲームしながらお茶タイム。男性陣は無邪気に神狩り。仲良く倒れ伏す守護者と侵略組。逃げ惑う神々。これをカオスと言わずになんと呼ぶのか。間違ってもお花畑ではない。いや、三途の川の花畑ならば可能性はあるけど・・・。

  二人が女性陣と時間を少し潰している間に俺達は今までのストレス全てを発散し、輪に戻ってきた。

「お、帰ってきたか」
「みんなすごい顔してたよ。すごいブサイクだった」
「あぁ、白金並みにな」
「ははは、喧嘩売ってんのか颯馬。表出ろや」
「ほぉ、偉くなったもんだな白金。俺に喧嘩を売りに来るとは・・・」

  第二戦開幕。はーい、離れた所でやってください。

  白金と颯馬さんがドンパチやってる間に正気に戻った俺達は作戦会議を始める。完全に空気と一体化してた世界も参加して、マリーと会長の行方を考える。

「・・・マリーちゃんどこ行ったの」
「とりあえず世界全てを探してみるか?」
「時間がかかりすぎる。女子三名で消えたんだ、急ぐべきだ」
「だけど、迷ってる間にそれ以上の時間がかかるかもしれない」
「いっそのこと、僕がすべての世界を潰そうか?」
「「「余計ダメだろ」」」

  それぞれあーだこーだ言っている。俺もいい案が浮かばない。くそ、全知全能だとか言っておきながら、こんなことも分からんとは・・・俺はどうすればいいんだっ!

  そんなこんなで時間が進んでいくと、WBN2T3oが革新的かつ、俺達が馬鹿だと気付かされる発言をした。

「世界と楓が原典のレコードにアクセスすればいいのでは・・・?」

  ・・・暫しの沈黙。

『それだッ!!』

  なんて馬鹿な化物たちだったのだろうか。なんて無駄な時間だっただろうか。
  ついさっき、敵を雑魚と言い放って世界を救った化物たちがこんな頭が悪くていいだろうか。良くないよ。颯馬さんがいればこんなことには!なんですぐに白金と遊びに行っちゃうかなァ!

「世界、原典のレコード見に行くぞー!」
「りょーかい。『開け』」

  影の世界に現れた巨大な扉。神聖さと禍々しさの両面を持った扉だった。どんな巨大な生物でも出入りできるように巨大な扉にしたのだが、デカすぎる。巨神を何体積めば最上部にまで届くのか分からないくらいでかい。この扉を潜れるものなんて100もいないのにこの仕様。それに、扉を開けるのも指の数よりも少ない。開けるものの殆どが全知全能だからな。そもそもあんまし意味がなかったりする。開けない者からしたら喉から手やら足やらかが出てくるぐらい貴重なんだけどな。

  扉をくぐると、そこは巨大な図書館になっている。扉同様、ここも巨大。広い広い。世界を幾つか繋げたくらい大きな空間だ。全世界の中で最も広い世界ともいえる。住民は本やら電子的な情報の羅列だ。生物は一つもない。さっき出会った侵略組と守護者達ではまぁ圧殺されるわな。無限にも等しい情報量。それを本や電脳が伝えようとしてくるのだ。情報としての使命を達成しようと躍起になってるわけだな。
  ここにいるメンバーは初めこそビビってたが、今は慣れたようで、うまく躱している。

  部屋の天井は宇宙のような夢幻の黒があり、そのあちこちに光り輝く星が見える。ここに太陽のような明るすぎる星はない。適度にあたりを照らす控えめな星ばかりだ。

  俺達のお目当てはこの世界の中心。中心にある世界の縮図だ。

「さて、やるかぁ」
「おっけ~」

  世界の縮図に手を突っ込んで、ササっと機能をいじる。
  時間を指定して、その時あった事象を調べあげる。全ての世界のその時間を見ていくので、やはり情報量が多い。俺や世界、木下ちゃんのように、元から大量の情報を扱え無ければ、まず圧殺される。過去最大に膨れ上がったこの世界だからこそなんだけどな。属世界が増えすぎ。いくつか消したいわ。

  お、あった。

「これだね!」
「おう」
「ん?でも・・・」

  ・・・うん?
  おかしいな。会長とマリーが戦って、俺達が見失ったその瞬間からそのさきの情報がない。どこにも。死亡記録もない・・・。

「これはどういうことだ?」
「ん~世界のどこにも反応がないってことだもんねぇ」
「まさか消滅したのか?」

  いやでも、消えた瞬間に違和感があった。あれは消滅というよりは『転移』系統だと思うんだが・・・。

「消滅って考えるのが一番かな~」
「そうか・・・」

「・・・待って。二人共なんでそんな冷静」
「そうだよぉ~!マリーちゃん死んじゃったの~!?」
「その冷静さが不気味です」
「消滅って大変なことなんだよ!?」

  女性陣+白金がワーキャーワーキャーと喚き散らす。

「いや、なにかあるってことだろォ?」
「楓が冷静なのは珍しいからね」
「マーリン、落ち着け」

  颯馬さんと白金以外の男性陣が「どうせなんとか出来ると思ってんだろ?」と失礼な目をしてくる。
  まぁ、実際そうなんだけどさ。アテがある。

  そう考えていると、今まで口をつぐんでいた颯馬さんがくちをひらいた。

「消滅した先に新たな空間がある。そして、なんらかの方法で少女3人が攫われた。だから、本人が消滅したとはあまり考えていないってとこか。攫われたってのも鍵だな」

  俺も世界もこの人には何も話してないんだけどな・・・。なんかのチートかな?

「どーゆーことー?」

  白金がめちゃめちゃにアホっぽい声を出す。・・・ほんとに何でこの二人が仲いいのかわからない。

「お前らの話している内容を聞いてておかしいと思ったんだよ。サガンが消滅したのにこちらに敵として現れる?それならば、『消滅=別空間or封印』って考える。そして、今回の話だ。消滅だとは思えない消え方、だが、レコードにはどの世界にいるか記されていない。消滅した先の世界に攫われたと考えるのが普通だ。楓的には転移できるなら帰ることも出来るって考えてんだろ?」

  おぉ、思ってることをすべて言ってくれたよ。

「正直、実現可能か、俺にはわからん」

  俺もわからん。
  でも、俺が考えるに、消滅した先の世界って『ゴミ箱』みたいな感じだと思ってるんだよね。世界から排除された者が送られる場所。今ではゴミで溢れかえっていると思う。
  向こうからメッセージでも届けば確証を得られるんだが・・・まぁ無理な話か。

「じゃぁ、誰が消滅する?」
「どーしようかね~」

「・・・私怖い」
「私と翔太は遠慮願いたいです。したいことがまだまだあります」
「悪いが、俺もパスだ。嫁が怖いんでな」

  マリアと結婚してる颯馬さん、WBN2T3o、翔太は無理っぽいな。

「まず、俺は行く。サガンがいる以上、行くしかない」

  当たり前だが、俺は行く。正直夢を見てるからな。失った人にあえるかもしれねぇって意味で。

「消滅か・・・怖いな~」
「マーリン、行く必要は無い。楓ひとりでも余裕だ」

  まぁ、この二人は行かねぇわな。

「俺は行くぜ。向こうで強いやつと戦うのが楽しみだ!」

「・・・嫁には悪いが、僕も行くとしよう」
「翔太!?」
「必ず戻る。安心してくれ。楓がいれば大丈夫だろう」
「・・・」

  覇王は納得だが、翔太が来るとは・・・。嫁さんがいるから断るもんだと思ってたが・・・。
  翔太がWBN2T3oのお腹に手を当てて、優しく微笑む。・・・まさか妊娠してるのか!?そんな馬鹿な。ご盛んなこって・・・。

「いいのか、翔太」
「うん?あぁ、楓が僕の身を死ぬ気で守り、死ぬ気でこちらに戻してくれるだろうからね」
「うっす」

  言うやん。

「僕はこっちにいるよ。日本の秋葉原に行かないと・・・」

  日本に帰ってきてアニメやゲームに再びドハマリしてしまった白金もこない。観光中に目覚めたらしい。アホだ。

「それじゃぁ、覇王、翔太、俺で行くことになる。ま、戻ってこれなかったらなんかあったと思ってくれ」
「いざとなったら、俺が限界を超えて次元を破る」
「どうなるかは分からないけど、お嫁サマーのために戻ってくるよ」

  今生の別れ風のお別れ会を開いてもらいました。これから三人で試しに消滅をしてみようかと思います。
  結構楽しみなんだよね。俺の考えが、過去を何度も見て推察した結果、ゴミ箱は確実にある。戻れないとしても、本当に消える訳では無いだろう。
  怖いのは俺の力が完全に戻ってないことだな。あー、強欲を返してぇ!





――――――――――――――――――

はたつばてす。

失礼しました!章設定を忘れてました!
さて、なぜ三話更新かと言うと・・・数日間風邪をひいていたからです!夏風邪ってやつですかね、寝込みましたよ。まさかでした。仕事も休んで、暇だったのですよ。前回と違ってゲームもできて、小説もかけて、気分のいい風邪休みでした!

・・・同僚に「サボりかっ!」とどやされたのもいい思い出です。

次回更新は同じく土曜日、夜7時です!よろしくぅ!
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