上 下
71 / 72

悪魔を捕らえる玉

しおりを挟む
「そうか…」

俺が納得するように頷くと、紫苑が疑問を口にした。

「何世紀も捕らえられないと言いましたが、ツァラオヘルはそんなに強いのですか?」

「ええ…かなり力は持っています。しかもこの何世紀の間にかなりの力をつけたようです。逆行転生させるくらい力をつけているとは…」

アーシャルに続きエシェルも話す。

「最近では、天使が近くに行っただけで、勘付いて瞬間移動してしまうので、このノアベーツァーも役に立たないのです」

彼女は、卵のような形の透明な玉を出した。

「これは、悪魔を捕らえることのできる玉です。捕らえた悪魔は、神の裁きを受けます。裁きを受けた悪魔がどうなるのかは…ちょっとここでは言えませんね」

俺は悪魔が八つ裂きにされる光景を思い浮かべた。

「さて、ではツァラオヘルを捕らえるための作戦会議を始めましょう。他の神さまたちにもご協力いただきたいです」

「では、私が呼んできます」

紫苑は、会議小屋を出て行く。

「あー俺も行ってきますね」

俺は天使たちと一緒にいるのが、気まずくなって紫苑を追いかけた。
しおりを挟む
1 / 2

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

人間vs守護霊の地球人間学受験日記

キャラ文芸 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

140字小説『もう大丈夫』

大衆娯楽 / 完結 24h.ポイント:28pt お気に入り:0

我が輩はロリである

エッセイ・ノンフィクション / 完結 24h.ポイント:71pt お気に入り:1

処理中です...