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協力者5(現在編②)
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次の日、ナオが学校へ行くと、転校生がやってきた。
「鬼山小太郎といいます。よろしく」
(小太郎さん)
昨日、小太郎が言ったのは、自分が高校生として潜入するという話だった。
本当に高校生として転入してきた小太郎に、ナオは少し嬉しくなる。
成人してると聞いていたが、学生服を着ても違和感がなかった。
後ろの席に着いた小太郎は、隣の女子生徒と二言三言会話していた。
休み時間になり、小太郎はナオに話しかけた。
「ナオさんをいじめてるの、オレの隣の席の坂井レナさんって人?」
「え? どうして分かったの?」
「オレ、悪意を持っている人がわかるんだ。彼女から悪意を感じたから」
「…そう…なんだ」
そこにレナがやってきた。
「鬼澤さんさ、ずいぶん仲良さそうだね。鬼山くんと」
「ええと…」
ナオがどう言えばいいか迷っていると、小太郎が言う。
「ナオさんのお父さんとオレの親が知り合いで、前から友達だったんだ」
「…ふーん」
レナが去っていくと小太郎は、「ちゃんと関係を設定しておけば良かった」と言った。
「ナオさん。オレの事は小太郎くんて呼んで」
「う、うん」
お昼休み、ナオはお弁当を広げた。
「わーい! お弁当お弁当!」
嬉しそうなナオの隣で、小太郎も袋を開ける。
「ナオさん。待って」
「え?」
「お弁当…変な匂い」
ナオのお弁当から、ほんのり泥臭さを感じる。
「もしかして、泥水かけられた?」
「…そんな…せっかくヤマトが作ってくれたのに」
ナオは悲しそうに、蓋を閉じた。
「ヤマトって、お屋敷にいた、若い男の人?」
「うん。いつもお弁当作ってくれるの」
「オレの食べる? と言ってもさっき購買で買ったパンだけど」
「うん。一緒に食べよ」
「鬼山小太郎といいます。よろしく」
(小太郎さん)
昨日、小太郎が言ったのは、自分が高校生として潜入するという話だった。
本当に高校生として転入してきた小太郎に、ナオは少し嬉しくなる。
成人してると聞いていたが、学生服を着ても違和感がなかった。
後ろの席に着いた小太郎は、隣の女子生徒と二言三言会話していた。
休み時間になり、小太郎はナオに話しかけた。
「ナオさんをいじめてるの、オレの隣の席の坂井レナさんって人?」
「え? どうして分かったの?」
「オレ、悪意を持っている人がわかるんだ。彼女から悪意を感じたから」
「…そう…なんだ」
そこにレナがやってきた。
「鬼澤さんさ、ずいぶん仲良さそうだね。鬼山くんと」
「ええと…」
ナオがどう言えばいいか迷っていると、小太郎が言う。
「ナオさんのお父さんとオレの親が知り合いで、前から友達だったんだ」
「…ふーん」
レナが去っていくと小太郎は、「ちゃんと関係を設定しておけば良かった」と言った。
「ナオさん。オレの事は小太郎くんて呼んで」
「う、うん」
お昼休み、ナオはお弁当を広げた。
「わーい! お弁当お弁当!」
嬉しそうなナオの隣で、小太郎も袋を開ける。
「ナオさん。待って」
「え?」
「お弁当…変な匂い」
ナオのお弁当から、ほんのり泥臭さを感じる。
「もしかして、泥水かけられた?」
「…そんな…せっかくヤマトが作ってくれたのに」
ナオは悲しそうに、蓋を閉じた。
「ヤマトって、お屋敷にいた、若い男の人?」
「うん。いつもお弁当作ってくれるの」
「オレの食べる? と言ってもさっき購買で買ったパンだけど」
「うん。一緒に食べよ」
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