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始まり
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「俺、お前とはもう一緒にいれねぇわ」
「……は?」
橙色に染まる廊下で向き合う二人はその温かな色とは正反対の殺し合いをするかのような雰囲気を出していた。そんな空気を無視して黒髪の青年は話し出した。その顔はどこか晴れやかなすっきりとした顔をしていた。
一方、それを聞いた金髪の青年は表情という表情が無くなっていた。
黒髪の青年はそれに気づいていないのか話を続けた。
「決めたんだよ。俺はこの世界を天使も悪魔もどっちも住みやすい世界にするって」
「……俺との約束は?」
「それ以上にやりたい事が出来たから無理。お前はお前で……まぁ、頑張れや」
「……わかった」
「そっか。じゃ、俺は署名を届けに」
黒髪の青年の言葉は途中で途切れた。
何故ならば、金髪の青年が魔術を使ったからだ。まさか、自分に魔術を使い攻撃してくるとは思っていなかった黒髪の青年は避ける事が出来ずにその場で倒れた。
だが、辛うじて意識はあり倒れながらも金髪の青年を睨みつけていた。
「どういう、つもりだ……」
「だって、嘘ついただろ?」
「ッは?」
「二人で、この世界をぶっ殺すって約束したのに」
「……俺がこれからやろうとしてんのも、ある意味この世界を壊す事だ。今まで常識で当たり前だった事を否定して」
「違う。俺らがやろうとしてたのは、違かったよな。最初からそういう意味では言ってなかっただろ。それを屁理屈みたいにごちゃごちゃ色々付け足して誤魔化して……」
「……____。なら、なんでお前はそんなにこの世界を壊したいんだ?」
「なんで?そんなのもわかんなかったの?俺が世界を壊したい理由なんてそんなの______」
金髪の青年は笑いながらまた魔術を黒髪の青年に向けて放った。だけど、今回は黒髪の青年も魔術を発動させていた。ただ、その顔は苦痛に満ちていた。金髪の青年は自身に放たれた魔術を見ても、表情は変わる事も避ける事もしなかった。そして、二人がお互いに向けて放った魔術に当たると同時にカランカランと音が鳴った。
黒髪の青年は魔術を避けられずに真正面からまた食らってしまい、そのまま意識を失った。金髪の青年は少しふらつきながらも、立っていて何も言わずに倒れた黒髪の青年をジッと見つめていた。
それに気づいた金髪の青年は倒れた彼に近づいていってしゃがみ込んだ。
黒髪の青年の頭に手を当てると、魔術を発動した。
それは、さっき使っていた攻撃魔術ではなくて精神を害する魔術だった。
普通ならば、何日もかかるのに一瞬で何重にも魔術を重ねがけしてしまった。
彼は立ち上がる前に何かを拾って、ポケットに入れた。そうして、嬉しそうな顔をして鼻歌を歌いながら彼はその場からいなくなった。
その日から、金髪の青年は殺人未遂の容疑者となるが表舞台から姿を消した。
「……は?」
橙色に染まる廊下で向き合う二人はその温かな色とは正反対の殺し合いをするかのような雰囲気を出していた。そんな空気を無視して黒髪の青年は話し出した。その顔はどこか晴れやかなすっきりとした顔をしていた。
一方、それを聞いた金髪の青年は表情という表情が無くなっていた。
黒髪の青年はそれに気づいていないのか話を続けた。
「決めたんだよ。俺はこの世界を天使も悪魔もどっちも住みやすい世界にするって」
「……俺との約束は?」
「それ以上にやりたい事が出来たから無理。お前はお前で……まぁ、頑張れや」
「……わかった」
「そっか。じゃ、俺は署名を届けに」
黒髪の青年の言葉は途中で途切れた。
何故ならば、金髪の青年が魔術を使ったからだ。まさか、自分に魔術を使い攻撃してくるとは思っていなかった黒髪の青年は避ける事が出来ずにその場で倒れた。
だが、辛うじて意識はあり倒れながらも金髪の青年を睨みつけていた。
「どういう、つもりだ……」
「だって、嘘ついただろ?」
「ッは?」
「二人で、この世界をぶっ殺すって約束したのに」
「……俺がこれからやろうとしてんのも、ある意味この世界を壊す事だ。今まで常識で当たり前だった事を否定して」
「違う。俺らがやろうとしてたのは、違かったよな。最初からそういう意味では言ってなかっただろ。それを屁理屈みたいにごちゃごちゃ色々付け足して誤魔化して……」
「……____。なら、なんでお前はそんなにこの世界を壊したいんだ?」
「なんで?そんなのもわかんなかったの?俺が世界を壊したい理由なんてそんなの______」
金髪の青年は笑いながらまた魔術を黒髪の青年に向けて放った。だけど、今回は黒髪の青年も魔術を発動させていた。ただ、その顔は苦痛に満ちていた。金髪の青年は自身に放たれた魔術を見ても、表情は変わる事も避ける事もしなかった。そして、二人がお互いに向けて放った魔術に当たると同時にカランカランと音が鳴った。
黒髪の青年は魔術を避けられずに真正面からまた食らってしまい、そのまま意識を失った。金髪の青年は少しふらつきながらも、立っていて何も言わずに倒れた黒髪の青年をジッと見つめていた。
それに気づいた金髪の青年は倒れた彼に近づいていってしゃがみ込んだ。
黒髪の青年の頭に手を当てると、魔術を発動した。
それは、さっき使っていた攻撃魔術ではなくて精神を害する魔術だった。
普通ならば、何日もかかるのに一瞬で何重にも魔術を重ねがけしてしまった。
彼は立ち上がる前に何かを拾って、ポケットに入れた。そうして、嬉しそうな顔をして鼻歌を歌いながら彼はその場からいなくなった。
その日から、金髪の青年は殺人未遂の容疑者となるが表舞台から姿を消した。
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