亜人至上主義の魔物使い

栗原愁

文字の大きさ
169 / 255
第8章 人魚姫の家出編

逆襲の一手

しおりを挟む
紫音の指示を受けたフィリアたちは、各々の対策を見出し、再び人魚たちに挑んでいく。
まず先に、戦いに変化を見せたのはヨシツグだった。

「ハアアァッ!」

「――くっ! ――はあっ!」

エリオットから繰り出される剣の連撃に後れを取ることなく、防いでいる。
先ほどとは打って変わって、俊敏さを取り戻しつつあり、人魚族相手でも負けない動きになっている。

(ば、馬鹿な!? 水中だというのになんだこの動きは)

ヨシツグの突然の変化に当然エリオットは困惑していた。
エリオットがそう思うのは必然のことだった。水中では人魚族の独壇場であり、自分たちに付いていけるものなどいないと、心の底から決めつけていたからだ。

(……なるほどな。シオン殿の言う通り全身に気を纏えば大分動けるようになった。まさか私より先に思いつくとはな)

ヨシツグは、自身の変化に思わず笑みを浮かべる。
まさかこれだけのことで戦闘が楽になるとは思っていなかったため、助言をくれた紫音に深く感謝した。

(しかし動けるようになったとはいえ、人魚族相手ではまだまだ足元にも及ばない。かろうじて一歩後ろにまで追いついたといったところか。……だが、これなら)

しばらく刀と剣による打ち合いが続く中、ヨシツグは一度だけ刀身に気を纏わせ、打ち合いにより生じていた両者との拮抗を強引に崩す。

「なっ!?」

ヨシツグの強力な一撃に圧し負け、体が少しだけよろける。

「――はあっ!」

体勢が崩れたところで、すかさず前に出て斬り込む。

「――くっ!」

踏み込みが甘かったせいか、傷は浅いが、それでもヨシツグは人魚族相手に二度の有効打を与えることに成功した。

「また油断したな。これで……二回目」

「……やってくれたな。まさか水中でここまで私に傷を負わせるとはな……。だが、次はないぞ」

「無論だ。こちらもそろそろ慣れてきたのでな。もう今までのような隙は見せないと思え」

エリオットが優勢かと思いきや、完全に立場が逆転し、今度はヨシツグが優位に立っていた。
ヨシツグたちの戦いの勝敗がますます分からなくなってきた頃、フィリアとローゼリッテのほうでもある変化が起きていた。

「オラララァッ!」

「ちょっ!? ちょっと待ちなさいよ!」

「だれが待つかよ! 妙なマネされる前にぶちのめしてやるよ!」

まだ対抗策を模索中のローゼリッテにガゼットによる拳打が襲う。
先ほどの紫音の言葉を聞き、本能的に危機を察知したガゼットは、相手に考える隙を与えないよう攻撃を仕掛けてきた。

(もう少しでなにかが掴めそうだっていうのに……この筋肉ダルマのせいで考えが纏まらないわ)

結果的にガゼットの勘は功を奏し、ローゼリッテは紫音の言葉の真意に辿り着けずにいた。

「そいつから離れなさい!」

「――っ! オッ、危ねえな」

二人の間に入るように上からフィリアの巨大な手が降ってきた。
ガゼットはその攻撃にいち早く気づき、その場を離れ躱し、ローゼリッテから距離を離すことに成功した。

「いったいなんのマネよ! だれもそんなこと頼んでないでしょう!」

「うるさいわね。あなたなにか掴みかけているんでしょう。だったらそれくらいの時間稼ぎくらいは私に任せないさい」

「……どういう風の吹き回しかしら?」

「状況を見て判断した結果よ。私はまだ紫音の言葉を理解できないままだからね。それだったら少しでも望みがあるあなたに賭けたまでよ」

いつもはケンカばかりしている二人だが、この戦いに勝つためフィリアは苦渋の決断でローゼリッテにすべてを託した。

「……いいわ。アナタがそこまで言うならやってやろうじゃない。あと少しで答えに辿りつけそうだし、それまでせいぜい時間稼ぎよろしく」

「ええ、任されたわ」

すぐさまローゼリッテはフィリアの後ろに回り、打開策を見出そうとしている。
そしてフィリアは、ローゼリッテに期待を寄せながらガゼットの前に立つ。

「なんだ? 選手交代か?」

「そんなところよ。あの吸血鬼に代わって私が相手をしてやるわ」

「いつものオレなら乗ってやるところだが、今回はそうもいかねえ。あの小娘に好き勝手やらされるとマズいってオレの直感が訴えかけているからな。疑わしきは潰すまでだ」

フィリアの挑発に乗ることなく、ガゼットはまっすぐローゼリッテに焦点を当てていた。

「いまはお前の相手をしているヒマはねえんだ! だから、そこをどけっ!」

「自分から時間稼ぎを買って出た以上、おとなしく引くわけないでしょうが!」

そこから、フィリアとガゼットのぶつかり合いが始まった。
フィリアから繰り出される攻撃をガゼットは次々と躱していく。そして、ガゼットから放たれる拳の連打に対してフィリアは、自身の固い鱗ですべて防いでいく。

互いに一歩も譲らない状況が続く中、ガゼットは一度攻撃の手を止め、盛大に大きなため息を吐いた。

「ヤメだヤメ。こんなことを続けても勝てる気がしねえ」

「だったら、おとなしく引き下がってもらおうか?」

「……いいや。正攻法がダメでもオレには他の方法があるんでね!」

そう言い終わると同時に、突然ガゼットの姿が消える。

「――っ!? いや、これは……」

よく見れば、なにも消えたわけではない。
超高速で水の中を動き回り、フィリアの視界から外れようとしている。

(は、速すぎる……)

目で追えないほどの速さでフィリアを撹乱しながら着々とローゼリッテに近づいていく。

(……捉えた)

「――っ! し、しまった!?」

フィリアがガゼットの姿を見つけたときにはもう遅い。
すでにローゼリッテとの距離を詰め、あと少しで届く距離にいる。

「逃げろー!」

ローゼリッテに向けて放ったフィリアの叫びだったが、気づいたところでどうしようもない。
もうダメかと思ったその時、

「安心しなさい。……時間稼ぎご苦労さま」

「――な……に!」

ローゼリッテに届く距離まで近づいたというのに、突然ガゼットの動きが止まった。
それも、まるでそこだけ時間が切り取られたかのように不自然な体勢で止まっていた。

「な、なんだこりゃあ? いったいどうなっていやがる」

「残念だけど、アナタの動きは封じさせてもらったわ」

「間に合ったのね」

「ええ、《ブラッド・チェーン》ギリギリだったけどね」

「テメエ、なにしやがった」

恐れていたことが現実となり、ガゼットは冷や汗を流しながらローゼリッテに尋ねる。

「その前にあなたの体をよぉく確認したらすぐにわかるはずよ」

「ど、どういう意味……っ!?」

半信半疑のままローゼリッテの言うように確認してみると、奇妙なものが目に映った。
ガゼットの周囲に漂う水に所々、赤い色が混じっている。注視しなくては見落としてしまうほど薄い色だったためガゼットも気付かずにいた。

「な、なんだこりゃあ?」

「そこに混じっているのはさっきアタシが撒いてしまった血よ。その血をアタシの《血流操作》で操ってアナタの動きを封じたってわけよ」

「……水も一緒に操られているみたいだけど、あんたそんなこともできたの?」

「アタシも初めてやったけど、うまくいったわ。どうやら他の液体に混じると、周囲を巻き込んで操れるみたいなのよ。……まあその分、かなりの神経を使う羽目になるけどね」

紫音の助言をヒントにローゼリッテは自身の能力の新たな可能性を発見することができた。

「さあて、さっきはよくもやってくれたわね」

完全に動きを封じられたガゼットの前にローゼリッテは拳を鳴らしながら立ち塞がる。

「な、なんだよ……」

「アンタのパンチはなかなか効いたわ。……だから、今度はこっちがお返しする番よ」

そう言いながらローゼリッテは、握り拳を作り、大きく振りかざす。

「なっ!? ま、待て――ぶへっ!?」

当然ガゼットの言葉に聞く耳など持たず、勢いよく顔面に向けて拳を放つ。
それと同時に拘束を解き、ガゼットの体は後方へと飛ばされる。

「本当は殴り足りないけど……そうしたら時間切れになるだろうし、そろそろ決め時かな?」

(マ、マズい……。どこから来るのか分からねえ拘束にでも捕まったら次は終わりだ。……こうなったら一度距離を取るか)

救援、あわよくば向こうの時間切れを目的としてガゼットはその場から離れようとする。

(オレの遊泳速度ならすぐにここから離脱できるはずだ)

「そうはさせないわ!」

「――くっ!?」

どこからともなく聞こえてきた声とともにガゼットの体が突発的に発生した水流に襲われる。

「いったいなにが……っ!?」

起こるはずもない水流の発生源に目を向けたところ、驚くべきことにその水流はフィリアにより発生したものだった。
自信の羽をはためかせ、その力によってまるでガゼットにとって向かい風になるような水流が発生している。

「こ、このオレが負けているだと……」

しかもこの水流は、人魚族のガゼットが抜け出せないほど激しい流れとなっている。
それどころか、逆にこちらがその流れに負け、どんどんと流れの先へと体が移動し始めていた。

「マズい……このままじゃ」

流れの終着地点にはローゼリッテの姿がある。
このまま進めば、ローゼリッテの餌食になってしまう。

「あ、あの野郎……。一歩も動いていねえと思ってたが、なんてマネしやがる」

普通ならローゼリッテにも水流による影響を受け、流されてしまうところだが、しっかりと対策をしていた。
自身の体と地面を固定するような形でブラッド・チェーンの拘束で流れによる影響を最小限に留めていた。

「やるじゃない。いつの間にか思いついたの?」

「さっき突然思いついたのよ。失敗とか支援とか言われて最初はよく分かんなかったけど、ようやく理解できたわ。……まったく紫音のヤツめ……いちいちまどろっこしいのよ」

「ま、まだだ。こんなところで終われるかよ……」

「残念だけど、向こうはもう終わりそうよ」

「っ!?」

ローゼリッテが指さすほうに視線を移すと、そこではヨシツグとエリオットとの戦いが繰り広げられていた。

「ハアアァッ! くそ!」

「どうした、人魚族というのはその程度か?」

最初はエリオットの剣戟に対応できずにいたヨシツグだったが、この短時間で順応し、対応できるようになっていた。

「なぜだ! 多少は付いて来れるようになったとはいえ、まだまだこちらのほうが上のはず。……なのになぜ通らぬ!」

「簡単なことだ。確かに速度の面ではお前が一枚上手だろうが、目が慣れてきた今となってはいくらでも対策がとれる。例えばそうだな……私の一歩先を行くというならそれを見越してこちらもその一歩先を予測して行動すればいいだけのことだ」

「そ、そんな馬鹿げたこと……できるはずがない!」

とんでもない発言を平然と言ってのけるヨシツグに、エリオットはムキになりながら否定した。

「では、今度はこちらがお前の一歩先へ行くとしよう」

ヨシツグはそう宣言しながらエリオットとの距離を取り、一度鞘に納めた刀に手を添える。

「神鬼一刀流・ななノ型――」

「――か、回避を」

「《戦鬼一閃せんきいっせん》!」

「ガアアアァッ!?」

神速の居合斬りがエリオットに襲い掛かった。
防御も回避すらできないままヨシツグの斬撃の餌食となり、エリオットから血飛沫が噴き出す。

「気の量を調整すれば一瞬だが、水中でも人魚族に勝る。……よい経験をさせてもらった。感謝する」

そう言い残し、ヨシツグは刀に付着した血を払い落とし、鞘へと納めた。

「あ、兄貴ッ!」

エリオットの敗北を目の当たりにしたガゼットは、大声でエリオットの名を叫んだ。
しかしそんな悠長なことをしている場合ではなかった。次は自分の番だとでも言うようにローゼリッテが待ち構えている。

「ま、負けてたまるか……」

「……なかなか強情ね。……でも、これならどう!」

「っ!?」

フィリアがさらに力を加えたことによって水流の勢いが増し、ついにはその流れに圧し負けながらガゼットは一直線にローゼリッテに向かっていた。

「くぅ!」

どんどんと勢いが増していく中、ローゼリッテは最後の攻撃に打って出ていた。

「こいつで決めてあげるわ。創成クリエイト――」

ローゼリッテの周囲にある血液に加えて影響を受けている水までもが意思を持ったかのようにローゼリッテの右腕に集まっていく。
それは徐々にある生物の形となり、水も含んでいるせいか巨大化している。

「《ドラゴンヘッド・ギガンテス》」

ローゼリッテの右腕に集約した血液と水は最終的に巨大なドラゴンへと姿を変えた。
顔だけとはいえ、その迫力は本物にも引けを取らず、雄々しさが表れていた。

「オイオイ……マジかよ……」

「じゃあね。……さようなら!」

なす術もなく、ローゼリッテによって創り出されたドラゴンがガゼットに襲い掛かる。
衝突した瞬間、爆発にも似た轟音が鳴り響き、辺りに衝撃波が広がった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。 無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。 やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

処理中です...