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fast promise
闇から救う手
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自分が人と干渉するのを避けるようになったのはいつからだろうか。深く関わって、厄介に巻き込まれることほど嫌なことはない。
しかし、そんな私の本能が、体が動いてしまったのだ。
気がついた時には私は少女を後ろから抱えアスファルトに転がっていて。
少女はあまりにも冷たく細く、今にも自分の力で折れてしまいそうなくらいだった。なんでこんなに必死になってるのだろうか。
マンションに引きこもり生活でなまっている筈の足がびっくりするくらい早く動いて、なんとか間に合った。
「‥‥離して」
まさかこのように止められるとは想像していなかったのか。
少女の声は1分ほど立って聞こえてきた。か細く戸惑った声だった。
「離して、また飛び降りようとひたりしないか?」
自分の声はおもったより息切れてて、頼りなかった。
コクコクと腕のなかで頭が動くのでその腕をといた。
「‥‥なんで、あなたが泣いてるんですか」
少女は冷たいアスファルトに正座して、無様に仰向けになっている40歳のおじさんの顔を覗きこんだ。
その声はさっきまで自殺しようとしていたにも関わらずなんの感情も移していない。他人事で少し拍子抜けした声だった。
「おい、どこいくんだ」
「あなたに関係ないです」
とっさにつかんだ彼女の手は雨に濡れているのにとても暑かった。
それにふっとして冷静に彼女のことをみると、平然を装っている風にしているが息が荒くまるでのようだった。
「…それともっ、命の恩人に一言お礼でも言えーですか?」
「あなたのせいで死ぬ気が萎えしまた。ので私自身の代わりに殺してください」
カバンからカッターナイフを出す。
「勝手に人としての尊厳を邪魔しといてその責任は取らないんですね。無責任ですね」
私はその投げ出されたカッターナイフをじっと見つめる。
さて、これはどうしたものか。
どうして、こんな面倒なことに首を突っ込んでしまったのか。
彼女も私もいささか冷静ではない。
「死ぬ気がなくなったなら、よかったじゃないか。今日はもう遅いし早く家に帰りなさい」
「でも、グスン、でも、だめ、なの、今日私は死なないと、だめなの。」
反抗的な態度をとっていた彼女は急に大粒涙を流しながらそ訴える。15歳くらいの少女にこう思わせる程の事情があったのかはわからない。
所詮は他人、そして私は酔いが回って偽善者ぶったただの通行人だ。
ここで私が彼女を救ってあげることはできない。
ただただ、あのプリーツのスカートをなびかせて裸足で橋に立つあの姿が目と頭に焼き付いて仕方ない。
雨はずっと大きく降っている。大きな雷が鳴った。
だまってまわらない頭を巡らせていると彼女は靴とバッグをもって立ち上がると思うと当然こちらに倒れてきた。
「ちょっときみ」
思わず受け止めたお陰で彼女はアスファルトにダイブせずにすんだ。
雨の匂いに混じってほんのりと香る彼女の匂いがまた昔の記憶を焦がす。なんというかデジャヴだ。
「...あつい。このまま死ねるのかな」
そんなうわ言を言う。
彼女の体びっくりするくらい暑くてその熱であきとはなんとなく吹っ切れてしまった。
とにかく、雨をしのげるところに行こう。
そのままタクシーを運転手に怪しまれながらも呼び自宅へと連れ帰ってしまったのだ。
しかし、そんな私の本能が、体が動いてしまったのだ。
気がついた時には私は少女を後ろから抱えアスファルトに転がっていて。
少女はあまりにも冷たく細く、今にも自分の力で折れてしまいそうなくらいだった。なんでこんなに必死になってるのだろうか。
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「‥‥離して」
まさかこのように止められるとは想像していなかったのか。
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「おい、どこいくんだ」
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とっさにつかんだ彼女の手は雨に濡れているのにとても暑かった。
それにふっとして冷静に彼女のことをみると、平然を装っている風にしているが息が荒くまるでのようだった。
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カバンからカッターナイフを出す。
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私はその投げ出されたカッターナイフをじっと見つめる。
さて、これはどうしたものか。
どうして、こんな面倒なことに首を突っ込んでしまったのか。
彼女も私もいささか冷静ではない。
「死ぬ気がなくなったなら、よかったじゃないか。今日はもう遅いし早く家に帰りなさい」
「でも、グスン、でも、だめ、なの、今日私は死なないと、だめなの。」
反抗的な態度をとっていた彼女は急に大粒涙を流しながらそ訴える。15歳くらいの少女にこう思わせる程の事情があったのかはわからない。
所詮は他人、そして私は酔いが回って偽善者ぶったただの通行人だ。
ここで私が彼女を救ってあげることはできない。
ただただ、あのプリーツのスカートをなびかせて裸足で橋に立つあの姿が目と頭に焼き付いて仕方ない。
雨はずっと大きく降っている。大きな雷が鳴った。
だまってまわらない頭を巡らせていると彼女は靴とバッグをもって立ち上がると思うと当然こちらに倒れてきた。
「ちょっときみ」
思わず受け止めたお陰で彼女はアスファルトにダイブせずにすんだ。
雨の匂いに混じってほんのりと香る彼女の匂いがまた昔の記憶を焦がす。なんというかデジャヴだ。
「...あつい。このまま死ねるのかな」
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