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第三章
家令テッドの近頃の悩み
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「うわっ」
「きゃっ」
「あら」
「まぁ」
屋敷の朝は忙しい。家令テッドが目を光らせる中、使用人たちはてきぱきと仕事をこなしていく。
そんななか、厨房の方から聞こえる料理人達の悲鳴に、テッドは急いで足を向けた。
案の定、厨房の作業台の周りに、小さな男の子の姿が二人。料理人達の間を、風のようにうろちょろと動き回っている。
真っ赤な髪と瞳を持つ少年と、真っ黒な髪と瞳を持つ少年と、完璧に写し取ったとしか思えないほど同じ顔が二つある。
「コク様にセキ様……」
戸惑った様子の料理人達の間から、テッドの呼びかけにひょっこりとセキとコクが顔を出す。
「何をしておいでです?」
「今日の朝食は何かなぁって」
にこにこーっとセキが満面の笑顔で答えれば、コクが澄ました顔で作業台から離れ、てとてととこちらへと歩いてくる。
「本日の朝食はクロワッサンに生ハムサラダ、かぼちゃのスープに鴨のローストでございます。――お食べになりますか?」
テッドがセキとコクに聞くと、すぐ側まで来ていたコクが、「悪いが頼む」と大人のような受け答えをする。
姿は小さいのに、いっぱしの紳士を気取っている様子が微笑ましい。
つい口元に微笑を浮かべると、コクは唇を尖らせた。
「僕たちを子ども扱いするなよ。おまえたちよりずっとずっと長く生きているんだからな」
「だからなっ!」
いつの間にかコクの隣に並んだセキも同調する。
「はい。わかっておりますよ。ヨハンナ様とご一緒でよろしいですよね?」
テッドがそう言って、料理人達へセキとコクの分の朝食も用意するよう指示を出すのを、満足そうに見上げてくる。
「さぁ。セキ様、コク様。ここは手狭でございます。ヨハンナ様のところでお待ちください」
セキとコクはテッドの言葉に素直に従って厨房を出て行く。
その後姿を見送り、やれやれとテッドは息をつく。
セキとコクと名乗るあの二人の少年が屋敷に現れたのは、アランがヨハンナを伴って帰宅した日の夜のことだった。
いまだ一向に目覚めないヨハンナの様子を見ようと部屋へと入ると、その枕元に髪と瞳の色だけが違う二人の少年が佇んでいた。
二人は心配そうな目をヨハンナへと向け、驚くテッドを尻目に、かいがいしく額の布を取り替えたりしている。
「あの……」
ここ最近は驚くことばかり起こる。
屋敷の警備は万全だ。たとえ無害そうな女子供であれ、主と関係のない者が好き勝手に屋敷内に入れるということはない。
一体警備は何をしているのか。警備の不手際に眉をしかめると共に、屋敷の警備体制を整えた自分の無能さを罵る。
とにかくヨハンナは主の大事な客人だ。
たとえ子供とはいえ、無害であっても勝手に近づけるわけにはいかない。
テッドが二人の少年へと厳しく誰何しようと口を開きかけると、それより先に二人の少年の目がこちらを向いた。
テッドの身の内を、言い知れぬ戦慄が駆け上がった。早く追い出せねばと思うものの、なぜか一歩も動けない。
「な…ぜ……?」
まるで金縛りにでもあったかのように体が硬直する。
その緊迫感は、不意に開いた扉によって解かれた。
「テッド……」
アランだ。アランは素早く部屋を見渡し、ヨハンナの枕元に二人の少年が佇んでいるのに気がつき、ほうと息を吐き出した。
アランが固まったまま動けないテッドの肩をぽんと叩くと、テッドの緊張が解け、体が動いた。
「あの……」
テッドは戸惑って主人へと疑問符を投げかけた。
アランはテッドの肩をぽんぽんと叩き、「大丈夫だ」と頷く。
「セキとコクだ。赤龍と黒龍と言ったほうがいいか?」
「やめてよ。龍だなんて。ヨハンナはいつもセキとコクって呼んでくれるんだ」
赤い瞳の少年が口を尖らせる。
「わかった。セキ、コク」
主の言葉に呆気にとられ、思考が停止する。
主が黄龍の加護持ちだということはもちろん、テッドは承知している。
けれど、テッドは黄龍を見たことはなかったし、今このメータ大陸に住んでいる人間で、龍を目にしたことのある者はいないだろう。赤龍と黒龍といえば、双子の弟龍として語られる御伽噺のなかの存在。
しかも目の前の二人はどう見ても人間の少年で……。
テッドは眉間を指で揉みこみ、何度か深呼吸を繰り返し、事態を受け入れる……。
「して、アラン様はなぜこちらへ」
主が来てくれなかったら、自分は固まったまま動けなかったことを思うと、主の登場は大変助かった。現実的な疑問から解消していこうと口を開く。
「ちょっとな。龍の気配を感じた。さっきはテッドが混乱するかと思って話さなかったが、この二人はここまでの道中、何度か姿を現していたんだ。その時、ヨハンナがセキとコクと呼んでいたんでな。二人の龍の姿も見ていたしな」
アランがヨハンナを助け出した経緯は、主が帰宅したさいに仔細に説明を受けた。
主から語られる内容は、どれもテッドの想像を超えたもので、それによってヨハンナがどういった方なのかも把握できたが、まだ隠し玉があったとは……。
「だからテッド。おまえの警備に不手際はないぞ。二人は龍だからな。龍の侵入を想定した警備体制なんて普通は敷かないからな」
混乱するテッドをよそに、アランはテッドの憂いを的確に解いていく。
当のセキとコクはといえば、主とテッドをよそに、いそいそとヨハンナの眠るベッドへと這い上がり、その両脇の布団に潜り込もうとしている。
それへ、アランがぎょっとしたように目を向け、二人を布団から引っ張り出す。
「お前達、女性のベッドに潜り込むなんてだめだぞ」
主は龍相手でも強気だ。見かけは全くの子供相手に、嫉妬心をむき出しにする主の執着ぶりにテッドは内心笑いをかみ殺す。
「えー! なんでー? 僕ヨハンナと一緒に寝たい!」
セキが襟首をアランに掴まれながら口を尖らせる。
コクも襟首を掴まれながら、えいやっとアランのすねを蹴ろうと足を繰り出す。
そのどちらにもそ知らぬふりで、主はそのままぽいぽいっと二人をベッドから遠ざけた。
「セキにコク。お前達そんな見かけだが、俺たちよりずいぶんと長く生きているんだろう?」
龍が人間よりはるかに長命だという話は聞いたことはある。とはいえそれも御伽噺の話。
アランの言葉に、セキとコクはぷうっと頬を膨らませる。
「そりゃあ人間に比べたら長生きさ。でも僕たちはまだまだ子龍には違いないんだ。アランのけち」
赤い髪と瞳のセキが頬を膨らませれば、
「いとけない子供をいじめるとは、けしからん奴め」と黒い瞳と髪のコク。
当の主はセキとコクの言葉にもそ知らぬふりで、めくれたヨハンナの上掛けをかいがいしく直している。
ついでにとばかりに頬にかかる髪をはらえば、セキとコクがとたんに抗議の声を上げた。
「あー! アランやっらしー。勝手に女の子の髪を触ったらだめなんだぞ」
「そうだぞ。紳士らしくないぞ」
始めがセキで、次の言葉がコク。
二人の攻撃を受けて、主はさっと手を引っ込める。
テッドは笑いをかみ殺すのに忙しくなってきた。
何ら後ろめたいことがなければ、セキとコクの言葉など聞き流せばいいものを、真面目に受け取るあたり、主にもやましい自覚があるのだろう。
そう思うと、常にない主の姿にテッドは噴出しそうになる口元を慌てて引き締めた。
そして冷静になった頭で、早速龍の侵入をも防ぐ屋敷の警備体制について思案するのだった。
「きゃっ」
「あら」
「まぁ」
屋敷の朝は忙しい。家令テッドが目を光らせる中、使用人たちはてきぱきと仕事をこなしていく。
そんななか、厨房の方から聞こえる料理人達の悲鳴に、テッドは急いで足を向けた。
案の定、厨房の作業台の周りに、小さな男の子の姿が二人。料理人達の間を、風のようにうろちょろと動き回っている。
真っ赤な髪と瞳を持つ少年と、真っ黒な髪と瞳を持つ少年と、完璧に写し取ったとしか思えないほど同じ顔が二つある。
「コク様にセキ様……」
戸惑った様子の料理人達の間から、テッドの呼びかけにひょっこりとセキとコクが顔を出す。
「何をしておいでです?」
「今日の朝食は何かなぁって」
にこにこーっとセキが満面の笑顔で答えれば、コクが澄ました顔で作業台から離れ、てとてととこちらへと歩いてくる。
「本日の朝食はクロワッサンに生ハムサラダ、かぼちゃのスープに鴨のローストでございます。――お食べになりますか?」
テッドがセキとコクに聞くと、すぐ側まで来ていたコクが、「悪いが頼む」と大人のような受け答えをする。
姿は小さいのに、いっぱしの紳士を気取っている様子が微笑ましい。
つい口元に微笑を浮かべると、コクは唇を尖らせた。
「僕たちを子ども扱いするなよ。おまえたちよりずっとずっと長く生きているんだからな」
「だからなっ!」
いつの間にかコクの隣に並んだセキも同調する。
「はい。わかっておりますよ。ヨハンナ様とご一緒でよろしいですよね?」
テッドがそう言って、料理人達へセキとコクの分の朝食も用意するよう指示を出すのを、満足そうに見上げてくる。
「さぁ。セキ様、コク様。ここは手狭でございます。ヨハンナ様のところでお待ちください」
セキとコクはテッドの言葉に素直に従って厨房を出て行く。
その後姿を見送り、やれやれとテッドは息をつく。
セキとコクと名乗るあの二人の少年が屋敷に現れたのは、アランがヨハンナを伴って帰宅した日の夜のことだった。
いまだ一向に目覚めないヨハンナの様子を見ようと部屋へと入ると、その枕元に髪と瞳の色だけが違う二人の少年が佇んでいた。
二人は心配そうな目をヨハンナへと向け、驚くテッドを尻目に、かいがいしく額の布を取り替えたりしている。
「あの……」
ここ最近は驚くことばかり起こる。
屋敷の警備は万全だ。たとえ無害そうな女子供であれ、主と関係のない者が好き勝手に屋敷内に入れるということはない。
一体警備は何をしているのか。警備の不手際に眉をしかめると共に、屋敷の警備体制を整えた自分の無能さを罵る。
とにかくヨハンナは主の大事な客人だ。
たとえ子供とはいえ、無害であっても勝手に近づけるわけにはいかない。
テッドが二人の少年へと厳しく誰何しようと口を開きかけると、それより先に二人の少年の目がこちらを向いた。
テッドの身の内を、言い知れぬ戦慄が駆け上がった。早く追い出せねばと思うものの、なぜか一歩も動けない。
「な…ぜ……?」
まるで金縛りにでもあったかのように体が硬直する。
その緊迫感は、不意に開いた扉によって解かれた。
「テッド……」
アランだ。アランは素早く部屋を見渡し、ヨハンナの枕元に二人の少年が佇んでいるのに気がつき、ほうと息を吐き出した。
アランが固まったまま動けないテッドの肩をぽんと叩くと、テッドの緊張が解け、体が動いた。
「あの……」
テッドは戸惑って主人へと疑問符を投げかけた。
アランはテッドの肩をぽんぽんと叩き、「大丈夫だ」と頷く。
「セキとコクだ。赤龍と黒龍と言ったほうがいいか?」
「やめてよ。龍だなんて。ヨハンナはいつもセキとコクって呼んでくれるんだ」
赤い瞳の少年が口を尖らせる。
「わかった。セキ、コク」
主の言葉に呆気にとられ、思考が停止する。
主が黄龍の加護持ちだということはもちろん、テッドは承知している。
けれど、テッドは黄龍を見たことはなかったし、今このメータ大陸に住んでいる人間で、龍を目にしたことのある者はいないだろう。赤龍と黒龍といえば、双子の弟龍として語られる御伽噺のなかの存在。
しかも目の前の二人はどう見ても人間の少年で……。
テッドは眉間を指で揉みこみ、何度か深呼吸を繰り返し、事態を受け入れる……。
「して、アラン様はなぜこちらへ」
主が来てくれなかったら、自分は固まったまま動けなかったことを思うと、主の登場は大変助かった。現実的な疑問から解消していこうと口を開く。
「ちょっとな。龍の気配を感じた。さっきはテッドが混乱するかと思って話さなかったが、この二人はここまでの道中、何度か姿を現していたんだ。その時、ヨハンナがセキとコクと呼んでいたんでな。二人の龍の姿も見ていたしな」
アランがヨハンナを助け出した経緯は、主が帰宅したさいに仔細に説明を受けた。
主から語られる内容は、どれもテッドの想像を超えたもので、それによってヨハンナがどういった方なのかも把握できたが、まだ隠し玉があったとは……。
「だからテッド。おまえの警備に不手際はないぞ。二人は龍だからな。龍の侵入を想定した警備体制なんて普通は敷かないからな」
混乱するテッドをよそに、アランはテッドの憂いを的確に解いていく。
当のセキとコクはといえば、主とテッドをよそに、いそいそとヨハンナの眠るベッドへと這い上がり、その両脇の布団に潜り込もうとしている。
それへ、アランがぎょっとしたように目を向け、二人を布団から引っ張り出す。
「お前達、女性のベッドに潜り込むなんてだめだぞ」
主は龍相手でも強気だ。見かけは全くの子供相手に、嫉妬心をむき出しにする主の執着ぶりにテッドは内心笑いをかみ殺す。
「えー! なんでー? 僕ヨハンナと一緒に寝たい!」
セキが襟首をアランに掴まれながら口を尖らせる。
コクも襟首を掴まれながら、えいやっとアランのすねを蹴ろうと足を繰り出す。
そのどちらにもそ知らぬふりで、主はそのままぽいぽいっと二人をベッドから遠ざけた。
「セキにコク。お前達そんな見かけだが、俺たちよりずいぶんと長く生きているんだろう?」
龍が人間よりはるかに長命だという話は聞いたことはある。とはいえそれも御伽噺の話。
アランの言葉に、セキとコクはぷうっと頬を膨らませる。
「そりゃあ人間に比べたら長生きさ。でも僕たちはまだまだ子龍には違いないんだ。アランのけち」
赤い髪と瞳のセキが頬を膨らませれば、
「いとけない子供をいじめるとは、けしからん奴め」と黒い瞳と髪のコク。
当の主はセキとコクの言葉にもそ知らぬふりで、めくれたヨハンナの上掛けをかいがいしく直している。
ついでにとばかりに頬にかかる髪をはらえば、セキとコクがとたんに抗議の声を上げた。
「あー! アランやっらしー。勝手に女の子の髪を触ったらだめなんだぞ」
「そうだぞ。紳士らしくないぞ」
始めがセキで、次の言葉がコク。
二人の攻撃を受けて、主はさっと手を引っ込める。
テッドは笑いをかみ殺すのに忙しくなってきた。
何ら後ろめたいことがなければ、セキとコクの言葉など聞き流せばいいものを、真面目に受け取るあたり、主にもやましい自覚があるのだろう。
そう思うと、常にない主の姿にテッドは噴出しそうになる口元を慌てて引き締めた。
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