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序章
0話・朱い雪
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2022年4月。
その日は、清々しい程の晴天だった。新学期や新生活に胸を躍らせた人々を、満開に咲いた桜が見送っていた。なんの変哲もない日の始まりだった。誰もが、今日を無事に終え、また明日がやってきて普通に過ごしていく、そう信じて疑わなかった。
逢坂那岐もその内の一人だった。逢坂はこの4月から都内の大学に入学し、一人暮らしを始めていた。先月、入学式が終わり、今日が初めての登校だった。
「俺も遂に大学生か・・・勉強もちゃんとやるけど、やっぱり大学生らしい事しないとな!サークル入って、彼女作って・・・」
これからのキャンパスライフを夢見て、ウキウキしながら歩く。高校まで陰キャの称号を欲しいままにしてきた逢坂は、大学入学を機に新しい逢坂那岐としての人生を踏み出す事を決めていた。初めて美容室に行って髪を切り、服も都内のオシャレな洋服屋に行き、慣れないオシャレな空気に毒されながら、何とか買った服を着て、髪も染めて・・・までは出来なかったが、大分垢抜けてきたとは思っていた。
上野駅で降りた逢坂は改札を通り、構内を少し見る。田舎から出てきた逢坂にとって、上野駅の構内は見た事ないくらい大きかった。
「これ、1つの駅にいくつの路線とホームがあるんだ?うちの最寄りの駅なんか比べ物にならないぞ・・・」
あまり周りをキョロキョロしていると、田舎者と周りからバレそうなので、電車の中で事前にスマホで構内図を調べていたが、それでも実際に見ると迷ってしまいそうだった。
改札を通り、広小路口から外に出る。東京らしい高い建物や人通りの多さに目を奪われる。周りは黒のリクルートスーツをしっかり着ている人、自分と同じように都会の圧に押されている人。ようやく新しい生活を始めた事への実感が湧いてきた。
「よし!大学生活1日目、良い一歩を踏み出すぞ!」
少し大きめのショルダーバッグのジョルダーベルトを強く握り締め、一歩を踏み出す。
その時だった。
周りが何やら騒がしい気がした。逢坂は自分の格好が何か変で笑われているのかと思い、服などを確認したが、何も異常はない。では一体、何に気を取られているのか。すると、多くの人が顔を上に上げたり、上を指差したりしているのに気が付く。UFOでも飛んでるのかと思い逢坂も周りと同調するように顔を上に向ける。
「なんだ?あれ・・・?」
声だけ聞けば、UFOが飛んでいた時のリアクションにも見える。だが、逢坂の目に映っていたのは、UFOでも、未知の生命体でもなかった。
赤い雪。
晴天の空から降り注いできたのは、逢坂が知る白い雪ではなく、赤い雪だった。
そもそも、4月に雪が降ること自体がおかしかった。桜が咲いている暖かい時期に雪が降るほどの寒波が上空に来てるとは思えないし、そんな雨雲も、肌で感じる寒さもない。確かに、桜が咲くには冬の寒さも必要だが、それは一定期間寒さにさらされる事が必要なだけであって、桜が咲いているという事はしばらくは寒波は来ないはずだ。
とにかく色々言いたいことはあったが、逢坂はただ空を見つめているしかなかった。
「何あれ?赤い雪?」
「異常気象じゃね?」
「なんかやばそうー!」
呆気に取られる者、面白がって写真を撮った撮る者、異常気象だと真剣にとらえる者と様々だった。
逢坂はしばらく呆気に取られていたが、事の異常にようやく気づき、とりあえず両親に連絡をとることにした。
「もしもし?母さん?」
『那岐!そっちで変な雪降ってない?』
「降ってるけど、もしかしてそっちも?」
母親の慌てたような、少し好奇心が混じった声を聞いて活発な母親の顔を思い出す。
逢坂の実家は埼玉県の北部にある町にあり、東京から見れば恐らく田舎に分類される場所だ。何となく自然も多かったので、外で遊ぶ事が多かったが、その際には何故か母親も一緒になってはしゃいで遊んでいた。良く言えば純粋な人、悪くいえば子供っぽかった。だからこそ、大人のくせに子供みたいに何でもかんでも興味本位で近づいては子供みたいに痛い目に遭ったりもしていた。上京して一人暮らしする時には随分泣き付かれたが、こうして送り出してくれた事に感謝している。
そんな母親の身を案じながら状況を確認し合う。
『そうなのよ。こっちも洗濯物を干そうと思ってベランダに出たら、赤い何かが手摺についてるから、血だと思って飛び上がっちゃったわよ。でもよく見ると積もってるし、なんか粒みたいだったから触ってみたら、肌触りは雪なのよね』
「触ったのか・・・赤い雪なんて何か分からないんだから迂闊に触らない方がいいよ・・・」
『だって珍しいじゃない!それより大学どうするの?なんか連絡来てないの?』
「いや、来てないし、休むつもりもないよ」
何しろ晴天の日に降り出した赤い雪、なんてものに急に対応出来るはずがない。もし今日の登校が無くなったとしても、とりあえずは大学には向かうつもりだ。
「とにかく、母さんも今日は大人しく家の中にいろよ」
『分かっ・・・・・・よ・・・そっち・・・・・・気を付け・・・て』
「もしもし?」
急にノイズの様な音に遮られ、通話が途切れてしまった。電波でも悪いのか、と思いスマホを見ると、スマホのカメラの部分に赤い結晶が生えていた。
正確には、赤い雪がふれたところに。
「な、なんだこれ?どうなってるんだ?」
逢坂が異常に気づくと、周りもまた騒がしくなる。
やがてざわめきが段々悲鳴に変わっていく。
「なにこれ?!腕に変な・・・!」
「誰か!救急車!」
目を向けると、腕に、顔に、肩に、赤い結晶が生えた人達が倒れたり、叫んでいたりしていた。恐らく逢坂のスマホに生えている結晶と同じだろう。
「まさか・・・この雪が・・・?」
理屈は分からないが、赤い雪に触れた箇所からどうやら結晶が生える。そんな結論に辿り着いた逢坂は構内に逃げようとしたが、右腕に赤い雪が触れ、バキバキ!と音を立てて右腕から赤い結晶が生える。
「う、うわぁぁぁぁ?!」
痛みなどは無かったが、経験したことの無い現象に襲われ、逢坂は倒れ込んでしまう。そんな景色も間にも赤い雪は人々に降り注ぐ。周りのビルなどにも結晶が生えるが、逢坂の目には映っていなかった。
「早く!早く!建物の中に入らないと!」
逢坂は震える足に鞭を打ち、必死に走る。
しかし、構内にあと一歩のところで、空気がビリビリと震えているのを感じた。骨の奥まで響くような空気の振動に、言われのない恐怖を抱く。周りの人々もそれを感じたのか言葉を発すのをやめ、一時の沈黙が訪れる。
そして、再び人々は上を見上げる。逢坂もそれに続く。そして絶句する。
空気を揺らしていたのは。
見たことも無い程の大きさの結晶だった。それは隕石の様に地表に向かって落ちてきていた。
「なんだよ・・・何なんだよこれ・・・」
立て続けに起きる惨劇。逢坂は本当は迎えるはずだった明るい一日に到来を諦めた。
逢坂はしばらく上を見ていた。
迫り来る巨大結晶を見て突然の死の到来に呆気に取られる。
その時。
「那岐」
後ろで誰かが逢坂の名前を呼んだ気がした。男の声だ。どこかで聞いたような、それもつい先程に。
逢坂は後ろを向く。その瞬間。
全身に激しい衝撃が走り、逢坂は倒れる。
「っ?!?!?!」
経験したことの無い衝撃に息が出来なくなり、意識が朦朧とする。その間にも赤い雪が逢坂の身体に降り注ぎ、結晶が生える感覚が遅く。
朦朧とする。する意識の中、逢坂は目の前に歩み寄る足音と、声を聞いた。
「災難だなぁ、お前」
男の声。やはりどこかで聞いた。いや、聞いたというよりは・・・・・・
「でも、仕方ないよな。これはお前のせいなんだから」
逢坂は男の訳の分からない言葉を黙って聞く。身に覚えはないが、そのことばは間違いなく逢坂に向けられたものだった。
「・・・ちゃんと覚悟したのにな。やっぱり怖いな」
逢坂の意識が闇に落ちる寸前。
男の言葉が入ってきた。
「もし運悪く生き残ったら。この先に待ち受ける残酷な現実を受け入れられるなら。そこで生きていこうと決めたなら。全てを知りたいと思ったら」
「真実を見誤るな」
逢坂の意識は、闇に落ちた。
2022年4月。
突然降り出した謎の赤い雪により、日本は一度終わりを迎えた。
その日は、清々しい程の晴天だった。新学期や新生活に胸を躍らせた人々を、満開に咲いた桜が見送っていた。なんの変哲もない日の始まりだった。誰もが、今日を無事に終え、また明日がやってきて普通に過ごしていく、そう信じて疑わなかった。
逢坂那岐もその内の一人だった。逢坂はこの4月から都内の大学に入学し、一人暮らしを始めていた。先月、入学式が終わり、今日が初めての登校だった。
「俺も遂に大学生か・・・勉強もちゃんとやるけど、やっぱり大学生らしい事しないとな!サークル入って、彼女作って・・・」
これからのキャンパスライフを夢見て、ウキウキしながら歩く。高校まで陰キャの称号を欲しいままにしてきた逢坂は、大学入学を機に新しい逢坂那岐としての人生を踏み出す事を決めていた。初めて美容室に行って髪を切り、服も都内のオシャレな洋服屋に行き、慣れないオシャレな空気に毒されながら、何とか買った服を着て、髪も染めて・・・までは出来なかったが、大分垢抜けてきたとは思っていた。
上野駅で降りた逢坂は改札を通り、構内を少し見る。田舎から出てきた逢坂にとって、上野駅の構内は見た事ないくらい大きかった。
「これ、1つの駅にいくつの路線とホームがあるんだ?うちの最寄りの駅なんか比べ物にならないぞ・・・」
あまり周りをキョロキョロしていると、田舎者と周りからバレそうなので、電車の中で事前にスマホで構内図を調べていたが、それでも実際に見ると迷ってしまいそうだった。
改札を通り、広小路口から外に出る。東京らしい高い建物や人通りの多さに目を奪われる。周りは黒のリクルートスーツをしっかり着ている人、自分と同じように都会の圧に押されている人。ようやく新しい生活を始めた事への実感が湧いてきた。
「よし!大学生活1日目、良い一歩を踏み出すぞ!」
少し大きめのショルダーバッグのジョルダーベルトを強く握り締め、一歩を踏み出す。
その時だった。
周りが何やら騒がしい気がした。逢坂は自分の格好が何か変で笑われているのかと思い、服などを確認したが、何も異常はない。では一体、何に気を取られているのか。すると、多くの人が顔を上に上げたり、上を指差したりしているのに気が付く。UFOでも飛んでるのかと思い逢坂も周りと同調するように顔を上に向ける。
「なんだ?あれ・・・?」
声だけ聞けば、UFOが飛んでいた時のリアクションにも見える。だが、逢坂の目に映っていたのは、UFOでも、未知の生命体でもなかった。
赤い雪。
晴天の空から降り注いできたのは、逢坂が知る白い雪ではなく、赤い雪だった。
そもそも、4月に雪が降ること自体がおかしかった。桜が咲いている暖かい時期に雪が降るほどの寒波が上空に来てるとは思えないし、そんな雨雲も、肌で感じる寒さもない。確かに、桜が咲くには冬の寒さも必要だが、それは一定期間寒さにさらされる事が必要なだけであって、桜が咲いているという事はしばらくは寒波は来ないはずだ。
とにかく色々言いたいことはあったが、逢坂はただ空を見つめているしかなかった。
「何あれ?赤い雪?」
「異常気象じゃね?」
「なんかやばそうー!」
呆気に取られる者、面白がって写真を撮った撮る者、異常気象だと真剣にとらえる者と様々だった。
逢坂はしばらく呆気に取られていたが、事の異常にようやく気づき、とりあえず両親に連絡をとることにした。
「もしもし?母さん?」
『那岐!そっちで変な雪降ってない?』
「降ってるけど、もしかしてそっちも?」
母親の慌てたような、少し好奇心が混じった声を聞いて活発な母親の顔を思い出す。
逢坂の実家は埼玉県の北部にある町にあり、東京から見れば恐らく田舎に分類される場所だ。何となく自然も多かったので、外で遊ぶ事が多かったが、その際には何故か母親も一緒になってはしゃいで遊んでいた。良く言えば純粋な人、悪くいえば子供っぽかった。だからこそ、大人のくせに子供みたいに何でもかんでも興味本位で近づいては子供みたいに痛い目に遭ったりもしていた。上京して一人暮らしする時には随分泣き付かれたが、こうして送り出してくれた事に感謝している。
そんな母親の身を案じながら状況を確認し合う。
『そうなのよ。こっちも洗濯物を干そうと思ってベランダに出たら、赤い何かが手摺についてるから、血だと思って飛び上がっちゃったわよ。でもよく見ると積もってるし、なんか粒みたいだったから触ってみたら、肌触りは雪なのよね』
「触ったのか・・・赤い雪なんて何か分からないんだから迂闊に触らない方がいいよ・・・」
『だって珍しいじゃない!それより大学どうするの?なんか連絡来てないの?』
「いや、来てないし、休むつもりもないよ」
何しろ晴天の日に降り出した赤い雪、なんてものに急に対応出来るはずがない。もし今日の登校が無くなったとしても、とりあえずは大学には向かうつもりだ。
「とにかく、母さんも今日は大人しく家の中にいろよ」
『分かっ・・・・・・よ・・・そっち・・・・・・気を付け・・・て』
「もしもし?」
急にノイズの様な音に遮られ、通話が途切れてしまった。電波でも悪いのか、と思いスマホを見ると、スマホのカメラの部分に赤い結晶が生えていた。
正確には、赤い雪がふれたところに。
「な、なんだこれ?どうなってるんだ?」
逢坂が異常に気づくと、周りもまた騒がしくなる。
やがてざわめきが段々悲鳴に変わっていく。
「なにこれ?!腕に変な・・・!」
「誰か!救急車!」
目を向けると、腕に、顔に、肩に、赤い結晶が生えた人達が倒れたり、叫んでいたりしていた。恐らく逢坂のスマホに生えている結晶と同じだろう。
「まさか・・・この雪が・・・?」
理屈は分からないが、赤い雪に触れた箇所からどうやら結晶が生える。そんな結論に辿り着いた逢坂は構内に逃げようとしたが、右腕に赤い雪が触れ、バキバキ!と音を立てて右腕から赤い結晶が生える。
「う、うわぁぁぁぁ?!」
痛みなどは無かったが、経験したことの無い現象に襲われ、逢坂は倒れ込んでしまう。そんな景色も間にも赤い雪は人々に降り注ぐ。周りのビルなどにも結晶が生えるが、逢坂の目には映っていなかった。
「早く!早く!建物の中に入らないと!」
逢坂は震える足に鞭を打ち、必死に走る。
しかし、構内にあと一歩のところで、空気がビリビリと震えているのを感じた。骨の奥まで響くような空気の振動に、言われのない恐怖を抱く。周りの人々もそれを感じたのか言葉を発すのをやめ、一時の沈黙が訪れる。
そして、再び人々は上を見上げる。逢坂もそれに続く。そして絶句する。
空気を揺らしていたのは。
見たことも無い程の大きさの結晶だった。それは隕石の様に地表に向かって落ちてきていた。
「なんだよ・・・何なんだよこれ・・・」
立て続けに起きる惨劇。逢坂は本当は迎えるはずだった明るい一日に到来を諦めた。
逢坂はしばらく上を見ていた。
迫り来る巨大結晶を見て突然の死の到来に呆気に取られる。
その時。
「那岐」
後ろで誰かが逢坂の名前を呼んだ気がした。男の声だ。どこかで聞いたような、それもつい先程に。
逢坂は後ろを向く。その瞬間。
全身に激しい衝撃が走り、逢坂は倒れる。
「っ?!?!?!」
経験したことの無い衝撃に息が出来なくなり、意識が朦朧とする。その間にも赤い雪が逢坂の身体に降り注ぎ、結晶が生える感覚が遅く。
朦朧とする。する意識の中、逢坂は目の前に歩み寄る足音と、声を聞いた。
「災難だなぁ、お前」
男の声。やはりどこかで聞いた。いや、聞いたというよりは・・・・・・
「でも、仕方ないよな。これはお前のせいなんだから」
逢坂は男の訳の分からない言葉を黙って聞く。身に覚えはないが、そのことばは間違いなく逢坂に向けられたものだった。
「・・・ちゃんと覚悟したのにな。やっぱり怖いな」
逢坂の意識が闇に落ちる寸前。
男の言葉が入ってきた。
「もし運悪く生き残ったら。この先に待ち受ける残酷な現実を受け入れられるなら。そこで生きていこうと決めたなら。全てを知りたいと思ったら」
「真実を見誤るな」
逢坂の意識は、闇に落ちた。
2022年4月。
突然降り出した謎の赤い雪により、日本は一度終わりを迎えた。
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