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第3話
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冒険者ギルドに着いた。
んー、これでいいか。
そう思い、俺は時間帯も時間帯だし、討伐依頼じゃなく、安全に素材採取の依頼を受付嬢の元に持って行く為に列に並んだ。
少し横に行けば、全く列の出来ていない男の受付がいるけれど……まぁ、うん。みんな美人な受付嬢に対応してもらいたいよね。
俺だってその1人だ。気持ちは凄くよく分かる。
そう、たとえ──
「薬草採取の依頼ですね。気をつけて行ってきてください」
──こんな事務的なやり取りしか無いんだとしても、だ。
こうやって綺麗な笑顔……営業スマイルを向けてもらえさえしたら、満足なんだ。
「…………はぁ」
俺にだけ笑顔を向けてくれる彼女が欲しい。
……その為には、もっと安定して稼げるようにならなくちゃだよな。
そもそも冒険者って職業が安定性に欠けるのに、その中でも実力が下から数えた方が早い俺。……頑張って稼げる他の仕事を見つけないとだな。
……そんな仕事に俺がつけるかは分からないけどさ。
リーヴァの名前を出せば、大丈夫な気がする。
……しないけどさ。そんなこと。
かっこ悪すぎるし。
そんなことを思いつつ、ギルドを出た。
─────────────────────
薬草を集め終わった俺は、ギルドに戻ってきた。
また列に並び、綺麗な受付嬢の笑顔と共に報酬を受け取る。
……銅貨8枚か。
まぁ、うん。討伐依頼じゃないし、しょうがないよな。
それは分かってるんだが、こうやって少ない報酬を見る度に、俺の中のあんまり良くない心が家に置いてあるあのお金を使ってもいいんじゃないか? と囁いてくるんだよ。
……使わないけどさ。
飯でも食いに行くか。
銅貨8枚でも、宿屋に飯だけを目当てに行けば、食べられないことは無いしな。
美味しいかは置いておいてだけど。
そんなことを思いつつ、行きつけの宿屋に俺は足を運んでいた。
飯を食う為だけに足を運んでいる宿屋。
別に迷惑な行為では無い。俺みたいなやつはいっぱいいるしな。特にここは栄えてるし。
まぁ──
「あっ! シフル君! いらっしゃいませ~!」
──みんなこの給仕さんの笑顔目的だと思うけど。
……飯がめちゃくちゃ美味いって訳じゃないのに、この栄え方だ。そりゃ、飯以外に何か理由があるわな。
特に俺は名前まで呼んでこの笑顔を向けてもらえるんだ。ここに来ないわけが無い。
「今日は1人なの?」
「は、はい」
いつもは大体友達と来るからな。
「それじゃ、ちょうど席が空いてるわよ。こっちにおいで」
「あ、ありがとうございます、リリカさん」
リリカさんが俺の名前を知っている理由は、ちょうど1年くらい前のまだ俺が未成年だった時、俺がリーヴァが帰ってくる一週間に一度の日以外ほぼ毎日ここに1人で食べに来ていたから、心配されて、その時に少し話をして知り合ったんだよ。
心の底から思う。
俺、あの時友達居なくて良かったなぁ、と。
あの時から友達と一緒に来てたんだとしたら、多分、俺はリリカさんと知り合いになんてなれてないと思うから。
「ごゆっくりね」
「は、はい」
そんなことを考えている間にも、注文した料理が運ばれてくる。
……うん。普通だな。安いからいいけど。
「あっ、ねぇ、シフル君」
そう思いつつ、黙々と食事を進めていると、リリカさんが近づいてきて、小声で俺の名前を呼んできた。
「な、なんですか?」
「2日後って暇だったりしないかな?」
「暇です。めちゃくちゃ暇です。暇で暇でどうしようかと今から困ってたくらいに暇です」
反射的にそんな言葉が出てきていた。
んー、これでいいか。
そう思い、俺は時間帯も時間帯だし、討伐依頼じゃなく、安全に素材採取の依頼を受付嬢の元に持って行く為に列に並んだ。
少し横に行けば、全く列の出来ていない男の受付がいるけれど……まぁ、うん。みんな美人な受付嬢に対応してもらいたいよね。
俺だってその1人だ。気持ちは凄くよく分かる。
そう、たとえ──
「薬草採取の依頼ですね。気をつけて行ってきてください」
──こんな事務的なやり取りしか無いんだとしても、だ。
こうやって綺麗な笑顔……営業スマイルを向けてもらえさえしたら、満足なんだ。
「…………はぁ」
俺にだけ笑顔を向けてくれる彼女が欲しい。
……その為には、もっと安定して稼げるようにならなくちゃだよな。
そもそも冒険者って職業が安定性に欠けるのに、その中でも実力が下から数えた方が早い俺。……頑張って稼げる他の仕事を見つけないとだな。
……そんな仕事に俺がつけるかは分からないけどさ。
リーヴァの名前を出せば、大丈夫な気がする。
……しないけどさ。そんなこと。
かっこ悪すぎるし。
そんなことを思いつつ、ギルドを出た。
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薬草を集め終わった俺は、ギルドに戻ってきた。
また列に並び、綺麗な受付嬢の笑顔と共に報酬を受け取る。
……銅貨8枚か。
まぁ、うん。討伐依頼じゃないし、しょうがないよな。
それは分かってるんだが、こうやって少ない報酬を見る度に、俺の中のあんまり良くない心が家に置いてあるあのお金を使ってもいいんじゃないか? と囁いてくるんだよ。
……使わないけどさ。
飯でも食いに行くか。
銅貨8枚でも、宿屋に飯だけを目当てに行けば、食べられないことは無いしな。
美味しいかは置いておいてだけど。
そんなことを思いつつ、行きつけの宿屋に俺は足を運んでいた。
飯を食う為だけに足を運んでいる宿屋。
別に迷惑な行為では無い。俺みたいなやつはいっぱいいるしな。特にここは栄えてるし。
まぁ──
「あっ! シフル君! いらっしゃいませ~!」
──みんなこの給仕さんの笑顔目的だと思うけど。
……飯がめちゃくちゃ美味いって訳じゃないのに、この栄え方だ。そりゃ、飯以外に何か理由があるわな。
特に俺は名前まで呼んでこの笑顔を向けてもらえるんだ。ここに来ないわけが無い。
「今日は1人なの?」
「は、はい」
いつもは大体友達と来るからな。
「それじゃ、ちょうど席が空いてるわよ。こっちにおいで」
「あ、ありがとうございます、リリカさん」
リリカさんが俺の名前を知っている理由は、ちょうど1年くらい前のまだ俺が未成年だった時、俺がリーヴァが帰ってくる一週間に一度の日以外ほぼ毎日ここに1人で食べに来ていたから、心配されて、その時に少し話をして知り合ったんだよ。
心の底から思う。
俺、あの時友達居なくて良かったなぁ、と。
あの時から友達と一緒に来てたんだとしたら、多分、俺はリリカさんと知り合いになんてなれてないと思うから。
「ごゆっくりね」
「は、はい」
そんなことを考えている間にも、注文した料理が運ばれてくる。
……うん。普通だな。安いからいいけど。
「あっ、ねぇ、シフル君」
そう思いつつ、黙々と食事を進めていると、リリカさんが近づいてきて、小声で俺の名前を呼んできた。
「な、なんですか?」
「2日後って暇だったりしないかな?」
「暇です。めちゃくちゃ暇です。暇で暇でどうしようかと今から困ってたくらいに暇です」
反射的にそんな言葉が出てきていた。
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