心の休憩所

3月分

1年越しの約束と、思い出の地

 最近の私は、自分の中でこれがあるからこの日まで頑張る。
みたいなのがだいぶ先で、死にそうになりながら生きていた。
一番近くて4月の頭にデートすることになったが、3月は1度も会えないままでは無いか、って話になって、駄々をこねたのだ。
「飼い主さんに会いに来いって命令されないと会えない」って。
そうしたら、優しいから言ってくれたの。
「会いに来いよ」
そのセリフにとても救われたのです。

1度だけ、どうしても会えないと後悔するって思って会いに行ったことがあったのです。
でもまあそのあと後悔したというか、押しかけちゃって申し訳なかったなって思ったので、約束なしに会う時は命令して貰えた方がいいなと思ったのです。

 土曜の夕方にお嬢の卒業をお祝いすべく、花束を渡して、プリクラ撮って、彼の職場の最寄り駅まで電車で向かっている時。
予定より早く終わりそうって言われたので、最寄りより少しだけ進んだ駅で待ち合わせを変更してもらった。
彼に会う前に、トイレでカチューシャ直したり、メイク変じゃないか確認して本屋さんの前で待っていると、大好きな彼の姿が見えた。
飼い主を見つけると走っていくのは犬なのでね。
小走りで駆け寄って、お疲れ様！って声掛けたんだけど、あの人絶対イヤホンしてて聞こえてなかったよね。
彼の手を握って、歩きたい気持ちと、エスカレーターだから手繋げないやんけ…って気持ちでぴえってなったけど、エスカレーターに乗りながら髪型褒めてくれたので、手を繋ぐのは後ででいいわ。
って思った。
褒めて貰えたのが嬉しすぎてマスクの下でちょーにやけたのはきっとバレていることだろう。

 んで、前にも1度行った日本酒飲み放題のお店に予約なしで行ったら、30分待ちって言われたので、手を繋いでお散歩しながら時間を潰した。
いつもより早い時間に待ち合わせをしたので、まだ7時なんだね、とか言いながらあれこれ見ていた。
たこ焼き屋さんを発見して、食べたことに関しては、猫ちゃんのお話に詳しく書いてあるから私は黙っておこう。
 
 お散歩を終えてお店に戻ると、数席空いていたが土曜の夜なのもあって、賑わっていた。
周りのお客さんの会話が聞こえてくる感じの距離感で隣のお席の人たちは仲良くなってたりして、飲み屋で仲良くなるってなんかいいなぁとか思いながら、目の前の彼が美味しそうにお酒を飲む姿をつまみに美味しい日本酒を飲んだ。
飲み放題なのだが、自分で注ぎに行くスタイルなので、私がお酒を取りに行こうとすると彼も一緒に飲みきって一緒に着いてきてくれた。
わざわざ急がなくてもいいのにって思ったけど言わなかった。
いや、言ったのかもしれないけど記憶がね、飛び飛びなのだよ。

 
記憶の生理をしながらなので1個目はこのくらいで。