闇の深そうな話

関塚衣旅葉

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何でもない日

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 私の中でなんでもない日に家に一人でいるのは割と苦痛だったりする。
そんな私の、予定がないとある一日を紹介しようと思う。
サービス業なので、平日に休みがあることが多く、今日は火曜なのに休みで遊ぶ予定も無い。
そんな日は多分ヤツが来る。

 ヤツはだいたい私が休みの日にふらっと家に来て、私を犯す。
気が済んだら帰っていく。
出会った頃はこんなやつじゃなかった。
出会いはナンパに絡まれてるところを助けてくれたあの夏の日。
今思うと、ナンパに絡まれてる私を助けることで恋が始まるなんて、仕組まれたものだったのかもしれない。

 最初の頃はいいラブホで致したり、車や家族が隣にいるのに声を押し殺してだとか。
でも、最近は一人暮らしの私の家に1人でふらっと来ては犯して、帰っていく。
それも、彼女がいる身なのに。
意味がわからない。
高校生の彼女が出来たって言ってもう会わないって言ったのは奴の方だ。
それなのに、いちごしか俺を満足させることは出来ないとか言ってきて。
きっと、下半身に脳ミソついてるんだわ。
こんなやつ死ねばいいのよ。
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