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須賀くん

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「んっ…   んんっ… 須… っ賀 く…んっ 」

僕はあっという間に須賀くんの胸元に引き寄せられ…須賀くんの上に寝そべるような形になり…そのまま唇を塞がれた…

息は、絶え絶えになる…

「は… う…       ん…      ん   んっ…  」

須賀くんの熱い舌が口内に滑り込み…
僕の舌にまとわりつくように、執拗に…追ってくる…       息が…苦しい…   

「んうっ…  ん… 」唾液が、口の端を伝う…

キスをしたまま…須賀くんの手が…いきなり僕の裸のお尻を両手で…強い力でぎゅうと、つかむ…
大きな手で、にぎにぎと少し強めに、揉まれ… 僕は困惑する…  

  須賀くん…やっぱり、怒ってる…?

怒ってるよね、確実に… 

僕が須賀くんの問いに、スパッと答えられなかったこともあるだろうけど…
多分、僕の表情が…先輩と話していた時の表情とかやっぱり…色々、まずかったんだ…

本当は、混乱していた… 

心の準備もなく、康介先輩と会ったことに、心底、動揺していた…咄嗟に何を話したら良いかわからないほどに…手が、震えるほどに…

完璧にフラれたのは、わかってる…

もちろん、先輩は中途半端に僕に未練が残るようなことをせず、もうすぐ結婚するからと、しっかり僕をフッてくれた…だから、恨みなんてものもない… 

だけど…だけどやっぱり僕は…動揺した。
先輩の姿を久々に見て…緊張もした。
ドキドキしてしまったのだ…。

久々に目にした、先輩のかっこいい顔…
半袖から覗く逞しい腕…前と、全く変わらない…優しい、目の動き…
先輩の全部に…僕の全部の神経が集中した…
だって、好きだったんだ… ずっと好きで… 

「なあ…瑞樹… 今… 何、考えてる…?」

僕を抱きしめたまま…

そしてその手は、相変わらず両方とも、僕の貧弱なお尻に触れたまま… 須賀くんが下から僕を見上げ、聞いてくる… 

  その目に、鼓動が激しくなった…

       

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