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恐怖の月曜日

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月曜日の朝、俺は朝食をしっかりとり、大学に向かった。

今日は二つ目の講義が寺崎と被っている。
大学の講義室は主に二つあり、一つがA講義室、もう一つがその半分位の広さのB講義室。

寺崎と被っている講義の場所はA講義室でかなり広く、同じ講義に出ていても、知り合いに会わなかったり気付かなかったりすることも多いので、それだけで少しホッとする。

…っていうか、何をビクついてるんだ俺… 

俺が…悪いこと、したわけでもないのに、こんなに奴のこと気にして…なんで俺がコソコソしてなきゃいけないんだ…そう思って気持ちを奮い立たせる。

それでも、一つ目の講義が終わってからのA講義室への移動中、いつ奴に会ってしまうか…正直、気が気でなかった。

でも…そもそも、奴は…加害者の立場…そんな状況で堂々と、間をあけずに俺がいる講義に参加するだろうか…ゼミやバイトにも、普通に、顔を出してくる…ものだろうか…。

講義室に足を踏み入れると、既にパラパラと生徒が座っているものの、寺崎の姿はなかった。

奴は背も高く、あの容姿…独特のオーラがあり、後ろ姿でも俺にはすぐにわかってしまう…うん、まだ奴がここにいないのは間違いない。

俺は一番目立たない、学生の中では割と人気の最後尾で一番左端の席に座った。
え?ここがなんで人気かって…それは一番出口に近くて、出席を取った後に、つまんない講義をシレっ…と中抜け…しやすいからだ。

開始時間の数分前になると、ぞくぞくと生徒が席についていく。皆それぞれに、親しい友人を発見して、その近くの席に陣取っていく。

今のところ、多分だけど、寺崎の姿はない…俺がホッとして筆記用具を準備していると、



   …右…横に、大きな人影。 

    ゆっくりと、そこに座ろうとする男の姿が…右目の端に、うつる。


…まさか…と、右の上方をゆっくり…仰ぎ見る。



   寺崎… だった…  
  
      よりにもよって、

 なんで、こんな近くに… 座る…ん…だ…



                                  つづく
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