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『答え、知りたいですか…?』
不気味な女の声…
俺は周りを見る…
暗い… そして、さっきからなんだか寒い…
俺はその時初めて、窓の外…をまともに見る…
ここは …
ここは…
海…の
中 …ま、
さか…
「…なっ …ここ…もしかして…、海…
ま、 まさか…」
足元が寒い…
まさか、水 … が…
『あなたは車ごと、運悪く海に落ちてしまったみたいです…もしかして、ブレーキが壊れていたんですか?そこはさぞ…暗くて…寒いでしょうね… 」
「ふ… ふざける… な…」
『主人が、生前中は大変お世話になりました…私、主人と違って…我慢出来ないんです。自分にストレスを与えてくる相手がいる場合…その諸悪の根源を完全に断ち切らないと、気が済まないんです…あなたと似ているかもしれませんね…すみません…少し乱暴でしたかね…でも、あんな高い場所から飛び降りた主人の心情を思えば…このくらいはしないと、どうにも、気が済まなくて…』
寒い… 寒い…
「…たすけ…て、くれ…」
『無理ですよ…私には怖いものはありません…変装も完璧でしたでしょう…?あなた、何を勘違いしていたんですか…いやらしい目付きで私の身体を舐め回すように見つめて…私は主人だけを愛しているんですよ…あなたのために、あんな淫らな格好で現れたわけではありません…単なる変装…監視カメラでも私とは特定できないと思います…車も足がつかないものを用意しました。運悪く海底から携帯が見つかっても…水濡れで再現は難しいかと… ただ、手紙だけが気掛かりですが…よければ、教えていただけますか?証拠隠滅、したいのですが…」
「ふざ…ける…な…」
ああ…
手紙は、破り捨てた…
妻に、見られたら面倒くさいと、思って…
『ふざけてはいません。私は至って真面目に、ことを遂行しているつもりです。
でも、仕方ないですね…まあ、警察が来たらそれはその時に考えます。では…楽しい海底の旅を…あ、最後に時間が許せば…奥様に、電話でもされたらどうですか…犯人は私だと伝えてもらっても構いませんよ…では、さようなら。』
ブツリと、切れる電話…
「…待て…待って…
俺が悪かった…、あ…」
窓が突如、歪み… 大量の水が襲い来る…
嘘だろう…
これが、俺の最後か… … ?
こんな場所で… 未来ある、この俺が…
こんな、あっけなく…?
「ご、ぽっ… 」
田代… おまえは最後に何を…
思った … ?
~fin~
不気味な女の声…
俺は周りを見る…
暗い… そして、さっきからなんだか寒い…
俺はその時初めて、窓の外…をまともに見る…
ここは …
ここは…
海…の
中 …ま、
さか…
「…なっ …ここ…もしかして…、海…
ま、 まさか…」
足元が寒い…
まさか、水 … が…
『あなたは車ごと、運悪く海に落ちてしまったみたいです…もしかして、ブレーキが壊れていたんですか?そこはさぞ…暗くて…寒いでしょうね… 」
「ふ… ふざける… な…」
『主人が、生前中は大変お世話になりました…私、主人と違って…我慢出来ないんです。自分にストレスを与えてくる相手がいる場合…その諸悪の根源を完全に断ち切らないと、気が済まないんです…あなたと似ているかもしれませんね…すみません…少し乱暴でしたかね…でも、あんな高い場所から飛び降りた主人の心情を思えば…このくらいはしないと、どうにも、気が済まなくて…』
寒い… 寒い…
「…たすけ…て、くれ…」
『無理ですよ…私には怖いものはありません…変装も完璧でしたでしょう…?あなた、何を勘違いしていたんですか…いやらしい目付きで私の身体を舐め回すように見つめて…私は主人だけを愛しているんですよ…あなたのために、あんな淫らな格好で現れたわけではありません…単なる変装…監視カメラでも私とは特定できないと思います…車も足がつかないものを用意しました。運悪く海底から携帯が見つかっても…水濡れで再現は難しいかと… ただ、手紙だけが気掛かりですが…よければ、教えていただけますか?証拠隠滅、したいのですが…」
「ふざ…ける…な…」
ああ…
手紙は、破り捨てた…
妻に、見られたら面倒くさいと、思って…
『ふざけてはいません。私は至って真面目に、ことを遂行しているつもりです。
でも、仕方ないですね…まあ、警察が来たらそれはその時に考えます。では…楽しい海底の旅を…あ、最後に時間が許せば…奥様に、電話でもされたらどうですか…犯人は私だと伝えてもらっても構いませんよ…では、さようなら。』
ブツリと、切れる電話…
「…待て…待って…
俺が悪かった…、あ…」
窓が突如、歪み… 大量の水が襲い来る…
嘘だろう…
これが、俺の最後か… … ?
こんな場所で… 未来ある、この俺が…
こんな、あっけなく…?
「ご、ぽっ… 」
田代… おまえは最後に何を…
思った … ?
~fin~
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