【完結 R18】ほかに相手がいるのに

もえこ

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~拓海~

吐露

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俺はがっくりと肩を落として、洗面所から戻った瑠衣を見上げる…。

「…ん…?どしたの…?拓海くん …瑠衣の技術が凄すぎて、まさかの放心状態…?いや~お恥ずかしい…。」

「… … …」放心状態か…当たってるな…でも、そうじゃない…。

「拓海くん…何?本当にどしたの…?」俺の様子に、キョトンとした瑠衣の顔…。
「何…まさか、やっと…瑠衣を抱きたくなった…?私はいつでもウェルカムなんだけどね…さすがに女からはなかなか誘えないよっ…ウフフ…」

そうじゃないよ、馬鹿…って、いつもみたく笑って、ごまかすべきだったのかもしれない…。

でももう…無理、だった…。 

俺だって男だ… 
正しいことしかしない、聖人君子…なんかじゃない…。

「そうだな… したい… 抱きたい… 瑠衣と、してみたい…」
「え… ? 嘘… …ほんと…? それとも何かのドッキリ…? え…っと…」

目を丸くする瑠衣…
なんかその、少し動揺したような表情が可愛く思えてしまう…駄目な俺…。

「嘘じゃない… ほんと… もちろん、瑠衣が良ければ…だけどさ… 」声が低くなる…。
「うん…  いい、よ…  ごめん、 お風呂、借りても、いい…?」

いつになく、少し緊張したような表情を見せる瑠衣… 


「 … おう … 」 俺ももう、彼女の顔を見れなかった。



 瑠衣が浴室に入り、 


      シャー … … 

     水音が、静かにし始めて…

       

             俺は ゆっくりと、ベッドへ向かった…。 













 



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