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~日常~
既読
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画面を開くと、一気にメッセージが表示され、既読と表示される。
「葉月、今、何してんの?まだ仕事?」
「遅いな…ひょっとして飲み会かなんかか?あんま、飲み過ぎんなよ…?」
「電話したけど、繋がんないな…大丈夫か…? ま、今日は遅いから寝るわ、おやすみ」
夕方の、6時くらいから夜10時過ぎ位まで…
何通かに分けて、拓海からメッセージが来ていた。着信履歴も数件…
たった今既読になったことに拓海は気付いているだろうか…?
当然、メッセージを送った側はそれが読まれたかどうか位は気にするところだ…
こんなに長いこと、私が拓海から来たメッセージや電話に応じなかったのは初めてかもしれない。
どんな風に、説明しよう…
杉崎さんとクルーズディナーに行き…その後ホテルで、…などと説明できるはずもなく…
いっそ、携帯の調子が悪いとか…充電が切れていたとか…
そんなありきたりな嘘をついた方がいいのかもしれない… それとも…
ブブブブブ… ブブブブブ… ブブブブブ… ブブブブブ…
「あっ…」思わず声が出てしまうほどドキリとした…。
拓海からだ…
心の準備もなく、電話がかかってしまった…どうしよう…どうしたら…
仕事が長引いた…
飲み会で遅かった…
充電が切れていた…
体調が悪かった…
拓海に対する様々なごまかしの言葉が、私の脳内を駆け巡る…。
ブブブブブ… ブブブブブ… ブブブブブ… ブブブブブ…
駄目だ、出なきゃ…
今これを逃しても、きっとまたすぐにかかってくる…逃げても同じだ…
私は深呼吸をして、遂に通話ボタンを押した。
「… もし、もし… 」私から、小さく声を発する。
『葉月… はあ… やっと、繋がった…』
拓海のため息のような呟きが受話器越しに聞こえてきた。
「ごめん…拓海…さっき気付いて…ラインも沢山、ごめんね、全然読めてなくて…」
『ああ…や、いいんだけどよ…どうしたんだ…?無反応って珍しいなって…なんかあったのかと思って…』
何かあった…確かに、あった…
ごめん、拓海… だけどその詳細は、口が裂けても言えない…
理由を言わなきゃ…説明しなきゃ…
私の頭はフル回転で回り始めた。
「葉月、今、何してんの?まだ仕事?」
「遅いな…ひょっとして飲み会かなんかか?あんま、飲み過ぎんなよ…?」
「電話したけど、繋がんないな…大丈夫か…? ま、今日は遅いから寝るわ、おやすみ」
夕方の、6時くらいから夜10時過ぎ位まで…
何通かに分けて、拓海からメッセージが来ていた。着信履歴も数件…
たった今既読になったことに拓海は気付いているだろうか…?
当然、メッセージを送った側はそれが読まれたかどうか位は気にするところだ…
こんなに長いこと、私が拓海から来たメッセージや電話に応じなかったのは初めてかもしれない。
どんな風に、説明しよう…
杉崎さんとクルーズディナーに行き…その後ホテルで、…などと説明できるはずもなく…
いっそ、携帯の調子が悪いとか…充電が切れていたとか…
そんなありきたりな嘘をついた方がいいのかもしれない… それとも…
ブブブブブ… ブブブブブ… ブブブブブ… ブブブブブ…
「あっ…」思わず声が出てしまうほどドキリとした…。
拓海からだ…
心の準備もなく、電話がかかってしまった…どうしよう…どうしたら…
仕事が長引いた…
飲み会で遅かった…
充電が切れていた…
体調が悪かった…
拓海に対する様々なごまかしの言葉が、私の脳内を駆け巡る…。
ブブブブブ… ブブブブブ… ブブブブブ… ブブブブブ…
駄目だ、出なきゃ…
今これを逃しても、きっとまたすぐにかかってくる…逃げても同じだ…
私は深呼吸をして、遂に通話ボタンを押した。
「… もし、もし… 」私から、小さく声を発する。
『葉月… はあ… やっと、繋がった…』
拓海のため息のような呟きが受話器越しに聞こえてきた。
「ごめん…拓海…さっき気付いて…ラインも沢山、ごめんね、全然読めてなくて…」
『ああ…や、いいんだけどよ…どうしたんだ…?無反応って珍しいなって…なんかあったのかと思って…』
何かあった…確かに、あった…
ごめん、拓海… だけどその詳細は、口が裂けても言えない…
理由を言わなきゃ…説明しなきゃ…
私の頭はフル回転で回り始めた。
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