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海星

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早坂教授

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   「何故私を狙う?」

   「敵だからだよ」

   「私を攻撃すると後で葵がお前を殺すぞ!」

 「どういう事だよ?」

 「普通魔術の発動は魔術師が生きていて魔力を供給する事で魔術として存在する。

 だが魔術師の死後も発動する魔術も存在する。

 ピラミッドで王家の墓が荒らされた時に発動する呪いなどがそれだ。

 そういった魔術は術式は複雑だが、魔術師の生死を問わず発動する鍵が設定されているのだ。

 葵が暴走し私の敵を攻撃する鍵は「私の死」だ。

 貴様は私を殺せたとしても、暴走した葵に殺される運命なんだぞ?」

    「それに何の問題がある?」

    「どういう事だ?」

    「死にたくはないけどお前に殺されるより葵ちゃんに殺されたほうが百倍はマシだと思わないか?

    俺が選んだ選択肢は『俺が貴様を殺し、俺は葵ちゃんに殺される。

    そして葵ちゃんは生き残る』だ。

    お前は俺や葵ちゃんを殺す気だったんだろう?

    自分が殺される場合も想定していただろうし、まさか今更ジタバタすまいな?」大宣は相手を挑発した。

    魔術師としての実力は早坂教授の方が何枚も上手だ。

    実戦の経験値も比べるべくもない。

    大宣が勝つ可能性があるとしたら、早坂教授が冷静な判断力を失う事ともう1つ、大宣の能力を早坂教授が知らないままである事以外にない。

    なので大宣は必要以上に早坂教授を挑発した。

    そしてカッとした早坂教授は大宣に魔術による爆破攻撃をしかけた。

    大宣がよんでいた攻撃はその攻撃だけだった。

    以前、洋子先輩が魔術の触媒に使っていたクリスタルの灰皿を翳し、早坂教授の爆破攻撃を跳ね返した。

    早坂教授は大宣を殺す気の全力の爆破攻撃を自分で浴びる事になった。

    「俺の『じゃんけんで負けない』ってどうしようもない能力だけどさ、洋子先輩に鍛えられて今では『調子が良ければ二時間くらい先の未来が見える予知能力』になったんだよね。

    お前を挑発すれば、お前があの攻撃をしかけてくる事はわかってたんだよ。

    俺はあの一撃に賭けてたって訳だ。

    お前の負けは事前に決まってたって訳。

    どんな気持ちだ?

    ・・・もう死体に言ってもしょうがないか」

    勝利に酔う間もなく、フラリと誰かが研究室に入ってきて立ち塞がる気配が後にあった。

    「もう目を覚ましたの?お早いお目覚めだね?葵ちゃん」

    大宣は死を覚悟しながら軽口を叩いた。    
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