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成長
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「人体は完全には燃えない。
骨は燃え残る」というのは低温で焼いた場合の話らしい。
高温で焼けば人体は焼ける。
というか見た感じ魔術で燃やされる死体は消えるようだ。
これで完全な証拠隠滅だ。
いや、この現場を公安に見られたとしても誰も取り締まられないかも知れない。
少年少女を撃ち殺そうとしていた男達のマシンガンが何故か爆発し、マシンガンを持っていた男達が死んだ。
そして何故か死体が燃え上がった。
これだけで残った少年少女を逮捕出来る訳がない。
洋子先輩と菅原さんが暗殺者達の依頼者がどこにいるかをダウジングで突き止めている。
暗殺を依頼した者を突き止めてどうしようというのか?
怖いので聞きたくない。
こうしてしばらくは何事もなく過ぎて行った。
結局洋子先輩の教えは「自分で考えて行動しろ」というありがたいものだった。
洋子先輩はとにかく工夫して利用出来るものは利用して全力で挑むといったスタイルだ。
本当に尊敬するしかない。
だが「真似できるか!こんなもん!」と大宣は思った。
「後は実戦を積む以外にないわね」と洋子先輩は言った。
しばらくは何事もなく過ぎて行った。
大宣は「A.H」さんの修行カリキュラムをこなした。
菅原さんは修行の基本は知っている。
気になる部分だけ洋子先輩の指示を仰いでいた。
そして小紫さんはというと与えられた仕事は素直にキッチリやるタイプ・・・悪く言うと指示待ち人間だった。
逆に言うと洋子先輩がどれだけ厳しい課題を出しても小紫さんはキッチリとこなした。
なので一番の急成長した新人は小紫さんであった。
ただ如何せん小紫さんはビビりだった。
洋子先輩は小紫さんを徹底的に脅す事にしたらしい。
「私が銃弾をカーテンで防いでいるのを見たわよね?
アレ、小紫さんにもやってもらう事にしたから。
銃弾なんか防がせないわよ、失敗したら死んじゃうじゃない。
飛んでくる鉄球を防ぐだけよ。
失敗しても内臓破裂して複雑骨折するくらいよ」洋子先輩は何気なく言った。
「私死ぬの?私死ぬのよ!私殺されるのよ!」
小紫さんはノイローゼのように呟いた。
小紫さんの急成長の裏で伸び悩んでいる者もいた。
大宣である。
骨は燃え残る」というのは低温で焼いた場合の話らしい。
高温で焼けば人体は焼ける。
というか見た感じ魔術で燃やされる死体は消えるようだ。
これで完全な証拠隠滅だ。
いや、この現場を公安に見られたとしても誰も取り締まられないかも知れない。
少年少女を撃ち殺そうとしていた男達のマシンガンが何故か爆発し、マシンガンを持っていた男達が死んだ。
そして何故か死体が燃え上がった。
これだけで残った少年少女を逮捕出来る訳がない。
洋子先輩と菅原さんが暗殺者達の依頼者がどこにいるかをダウジングで突き止めている。
暗殺を依頼した者を突き止めてどうしようというのか?
怖いので聞きたくない。
こうしてしばらくは何事もなく過ぎて行った。
結局洋子先輩の教えは「自分で考えて行動しろ」というありがたいものだった。
洋子先輩はとにかく工夫して利用出来るものは利用して全力で挑むといったスタイルだ。
本当に尊敬するしかない。
だが「真似できるか!こんなもん!」と大宣は思った。
「後は実戦を積む以外にないわね」と洋子先輩は言った。
しばらくは何事もなく過ぎて行った。
大宣は「A.H」さんの修行カリキュラムをこなした。
菅原さんは修行の基本は知っている。
気になる部分だけ洋子先輩の指示を仰いでいた。
そして小紫さんはというと与えられた仕事は素直にキッチリやるタイプ・・・悪く言うと指示待ち人間だった。
逆に言うと洋子先輩がどれだけ厳しい課題を出しても小紫さんはキッチリとこなした。
なので一番の急成長した新人は小紫さんであった。
ただ如何せん小紫さんはビビりだった。
洋子先輩は小紫さんを徹底的に脅す事にしたらしい。
「私が銃弾をカーテンで防いでいるのを見たわよね?
アレ、小紫さんにもやってもらう事にしたから。
銃弾なんか防がせないわよ、失敗したら死んじゃうじゃない。
飛んでくる鉄球を防ぐだけよ。
失敗しても内臓破裂して複雑骨折するくらいよ」洋子先輩は何気なく言った。
「私死ぬの?私死ぬのよ!私殺されるのよ!」
小紫さんはノイローゼのように呟いた。
小紫さんの急成長の裏で伸び悩んでいる者もいた。
大宣である。
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