超科学

海星

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文化人類学

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    ネクロマンシーとは死体を扱う術でありながら、扱うのは死体ではない。

    死体に精霊、悪霊、悪魔、死霊をとりつかせて、それらを扱うのだ。

    死体はその器として用意するにすぎない。

    ネクロマンサーは「魂の入っていない肉体などに価値はない」という考え方だ。

     魂の入っていない肉体・・・つまり死体に別の魂を込める作業がネクロマンシーだ。

    ネクロマンシーを下法だと言う者も多いが、ネクロマンサーでなくても「魂の入っていない肉体などに意味はない」と考える国民性は実はそれほど珍しくない。

    ある国の夕方のニュース番組で「今日の交通事故死体」という人気コーナーがあり、見ながら爆笑するという。

    その国の人達は「不謹慎な!」とは思わずに「笑っているのは死体に対してだ、その人に対してではない」と思っているらしい。

    このように常識など国ごとに違っていて当たり前なのだ。

    このような国ごとの考え方の違いを理解する学問を文化人類学という。

    もっとも大宣の通っている大学の文化人類学研究室で研究されているのは魔術ではあるが。

    話は逸れたが、このようにネクロマンサーの考え方は一般と違う。

    簡単に言うと「ネクロマンサーは一本ネジが飛んでいる」

    そんなネクロマンサーが大宣に目をつけたのだ。







    「俺にも少しは教育してくださいよ」大宣が洋子先輩にねだる。

    「あなたは実戦の中で強くなっていくタイプだと思うのよ」洋子先輩が大宣をなだめる。

    「何ですか?その戦闘民族みたいな成長方法は。

    それにそんなに強くならなくても良いです!

    単位に困らない程度に魔法を覚えたいんですけど、明らかに俺劣等生ですよね?」大宣は言う。

    「だから戦闘があれば君は成長すると思うわよ?

    口からレーザー光線を出せるようになると思うわ」洋子先輩が大宣をなだめる。

    「口からレーザー光線って・・・ナッパじゃないっすか!?

    戦闘民族の中でも弱いほうじゃないっすか!?

    せめてベジータくらいになれるように育ててもらえないっすか!?」大宣は洋子先輩に抗議した。

    「ちゃんと『よけなさい大宣君!』くらいはアドバイスするわよ。

    それにナッパはバーダックより強いわよ?」と洋子先輩。

    「いや・・・アニメオリジナルキャラより強いと言われても・・・。

    つーかドラゴンボール、無茶苦茶詳しいですね」大宣は洋子先輩を違う意味で尊敬した。    
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