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番外編 巨大ロボ
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かつて大宣は洋子先輩に質問した。
「洋子先輩は『魔術はとんでも科学みたいなもんだ』と言いました。
科学ととんでも科学の違いって何ですか?」
洋子先輩はしばらく何と言おうか考えたようだがゆっくりと説明した。
「う~ん、そうね・・・
『アルミニウムならガンダムを作れる』と言うのが科学者、
『ガンダニウムγで作られなきゃガンダムじゃない』って同等の軽くて丈夫な合金を開発しようとするのがとんでも科学者・・・かな?」
大宣はなるほどと思ったが女の子にはわかりにくい例だったようで小紫さんは首をかしげている。
「これならわかるかな?
アルミで巨大ロボを作る事に何の意味もないと思うのがとんでも科学者、
『巨大ロボなんて作れない』と言う事をわかりやすく言うために『アルミで巨大ロボを作る』というのが科学者」大宣が小紫さんに説明する。
「そういう事。
『鉄では巨大ロボは作れない』というのを『アルミニウムなら巨大ロボを作れる』と科学者は言い替えてるだけなのよ。
本気でアルミニウムで巨大ロボを作る気なんて科学者にはないの。
そもそもアルミニウムで鉄と同等以上の強度を出そうとしたら、鉄より重くなっちゃうかもね。
今、小紫さんが食べてるコンビニのおにぎりの米
を炊いているのがアルミニウムの釜よ。
20キロの米を炊くのに15キロ以上の重量のアルミニウムの釜が必要になるわ。
巨大ロボの戦闘に耐えさせようとしたら鉄より重く分厚い装甲になるんじゃないかしら?
しかもアルミニウムは炊飯釜、アルミホイルに使われるほど熱伝導率が高い。
高火力の銃器の砲撃が飛び交う戦場にいるだけで、アルミニウムで出来た巨大ロボに乗ってたらパイロットは血液まで沸騰しちゃうわ。
科学者は『巨大ロボは作れるわけない、ありえない』という事を少しひねって言っているだけなのよ。
魔術は『ありえない』を実用化するために手段化された技術なの。
魔術で巨大ロボ、そのうち作られるかもね」洋子先輩は笑いながら言った。
小紫さんはよくわかっていないようだった。
「洋子先輩は『魔術はとんでも科学みたいなもんだ』と言いました。
科学ととんでも科学の違いって何ですか?」
洋子先輩はしばらく何と言おうか考えたようだがゆっくりと説明した。
「う~ん、そうね・・・
『アルミニウムならガンダムを作れる』と言うのが科学者、
『ガンダニウムγで作られなきゃガンダムじゃない』って同等の軽くて丈夫な合金を開発しようとするのがとんでも科学者・・・かな?」
大宣はなるほどと思ったが女の子にはわかりにくい例だったようで小紫さんは首をかしげている。
「これならわかるかな?
アルミで巨大ロボを作る事に何の意味もないと思うのがとんでも科学者、
『巨大ロボなんて作れない』と言う事をわかりやすく言うために『アルミで巨大ロボを作る』というのが科学者」大宣が小紫さんに説明する。
「そういう事。
『鉄では巨大ロボは作れない』というのを『アルミニウムなら巨大ロボを作れる』と科学者は言い替えてるだけなのよ。
本気でアルミニウムで巨大ロボを作る気なんて科学者にはないの。
そもそもアルミニウムで鉄と同等以上の強度を出そうとしたら、鉄より重くなっちゃうかもね。
今、小紫さんが食べてるコンビニのおにぎりの米
を炊いているのがアルミニウムの釜よ。
20キロの米を炊くのに15キロ以上の重量のアルミニウムの釜が必要になるわ。
巨大ロボの戦闘に耐えさせようとしたら鉄より重く分厚い装甲になるんじゃないかしら?
しかもアルミニウムは炊飯釜、アルミホイルに使われるほど熱伝導率が高い。
高火力の銃器の砲撃が飛び交う戦場にいるだけで、アルミニウムで出来た巨大ロボに乗ってたらパイロットは血液まで沸騰しちゃうわ。
科学者は『巨大ロボは作れるわけない、ありえない』という事を少しひねって言っているだけなのよ。
魔術は『ありえない』を実用化するために手段化された技術なの。
魔術で巨大ロボ、そのうち作られるかもね」洋子先輩は笑いながら言った。
小紫さんはよくわかっていないようだった。
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