32 / 48
因縁
しおりを挟む
化学研究室に菅原さんと小紫さんと大宣と、そして葵ちゃんがいる。
洋子先輩はしばらく行方をくらますつもりだったようでスマホで連絡すると「今函館に着いたばかりだから、もう少し海の幸を堪能してから帰るね」との事だった。
葵ちゃんは今日は学校を病欠した事にしたようだ。
学校に電話連絡をすると無断欠勤後の事後連絡である事を少し注意されたようだが、普段の勤務態度が良かったせいか大きなお咎めはなかったようだ。
母親が死んだ事を公にする気はないが、放っておくのも不自然なので母親の失踪を明日以降一応警察に届けるつもりとの事だ。
人というのはどこで繋がっているのかわからない。
小紫さんの周りで心霊現象(主にポルターガイスト)が頻発し、小紫さんは呪われていると周りから思われていたそうだ。
そして小紫さんの父親は除霊出来る人間をさがしたらしい。そこで見つかった小紫さんいわく『インチキエクソシスト』が小紫さんに一芸入試を薦めたそうだが、その『インチキエクソシスト』が 学生時代の早坂教授と同級生で、化学研究室に所属していたという。
葵ちゃんは家にその『インチキエクソシスト』が訪れた事が何度かあったらしく、その『インチキエクソシスト』と何度か会って話した事があるらしい。
化学研究室の早坂教授の同級生は四人で全員が女生徒だったという。
早坂教授の同級生の一人は石動和美現在の佐々木和美だ。
佐々木和美は大宣の父親の後妻であり、大宣の妹である紗季の母親であり、大宣の義理の母親だ。
昔、和美は早坂教授の旦那の愛人で一子をもうけている。
そして本妻は葵ちゃんの母親である早坂教授だ。
何とも絶倫なオヤジだ。
つまり、葵ちゃんと紗季は腹違いの姉妹という事になる。
姉妹だったら余計にもう少し仲良く出来ないだろうか?
葵ちゃんは数日間、発熱という事にして学校を休む気のようだ。
魔術師同士はあまり仲良くないが、目が合ったらすぐに殺し合う訳ではなく、魔術師同士は微妙な均衡の上で過ごしている事が多いという。
なので葵ちゃんが心配しているのは「科学研究室」の事だ。
早坂教授は何を焦って「科学研究室」対策を練っていたのか?
「科学研究室」はどれだけ「化学研究室」にとって危険な存在なのか?
それを確認しないと大宣の事が心配で仕事どころではないのだ。
しかしある程度「科学研究室の活動開始」について知っていたはずの早坂教授はすでにこの世にはいない。
事実はもう知りようがないと思われた。
手詰まりを感じた大宣は洋子先輩のスマホを鳴らし助言をもらおうとした。
洋子先輩はこれから函館の魚市場で海鮮丼を食べようとしたところを邪魔をする電話がかかってきた事に少し不機嫌になったが、それでも助言をくれた。
「しょうがないわね、触るなと言われていたけど・・・言っていたババアはもうこの世にはいないし・・・金庫の中にしまわれている物が手がかりになるかも知れないわ」
金庫は鍵ではなく、魔術でロックがしてあった。
洋子先輩に教わったら手順に従いロックを解除する。
化学研究室のメンバーであれば誰でもロックは解除出来るらしいが、逆に化学研究室のメンバーでなければ鍵屋でもロックは解除出来ないらしい。
金庫のロックを解除して、厳重に保管されている物を取り出す。
しまわれていたのはボツの研究論文のようだ。
論文は手書きの四百字詰めの原稿用紙に書かれていて、PCでワープロ入力した物のデータ端末ではないところに時代を感じる。
論文のタイトルは・・・『魔術と科学の融合』
そしてその筆者は『大嶋瑞江』
大宣を産んだ女性の旧姓である。
洋子先輩はしばらく行方をくらますつもりだったようでスマホで連絡すると「今函館に着いたばかりだから、もう少し海の幸を堪能してから帰るね」との事だった。
葵ちゃんは今日は学校を病欠した事にしたようだ。
学校に電話連絡をすると無断欠勤後の事後連絡である事を少し注意されたようだが、普段の勤務態度が良かったせいか大きなお咎めはなかったようだ。
母親が死んだ事を公にする気はないが、放っておくのも不自然なので母親の失踪を明日以降一応警察に届けるつもりとの事だ。
人というのはどこで繋がっているのかわからない。
小紫さんの周りで心霊現象(主にポルターガイスト)が頻発し、小紫さんは呪われていると周りから思われていたそうだ。
そして小紫さんの父親は除霊出来る人間をさがしたらしい。そこで見つかった小紫さんいわく『インチキエクソシスト』が小紫さんに一芸入試を薦めたそうだが、その『インチキエクソシスト』が 学生時代の早坂教授と同級生で、化学研究室に所属していたという。
葵ちゃんは家にその『インチキエクソシスト』が訪れた事が何度かあったらしく、その『インチキエクソシスト』と何度か会って話した事があるらしい。
化学研究室の早坂教授の同級生は四人で全員が女生徒だったという。
早坂教授の同級生の一人は石動和美現在の佐々木和美だ。
佐々木和美は大宣の父親の後妻であり、大宣の妹である紗季の母親であり、大宣の義理の母親だ。
昔、和美は早坂教授の旦那の愛人で一子をもうけている。
そして本妻は葵ちゃんの母親である早坂教授だ。
何とも絶倫なオヤジだ。
つまり、葵ちゃんと紗季は腹違いの姉妹という事になる。
姉妹だったら余計にもう少し仲良く出来ないだろうか?
葵ちゃんは数日間、発熱という事にして学校を休む気のようだ。
魔術師同士はあまり仲良くないが、目が合ったらすぐに殺し合う訳ではなく、魔術師同士は微妙な均衡の上で過ごしている事が多いという。
なので葵ちゃんが心配しているのは「科学研究室」の事だ。
早坂教授は何を焦って「科学研究室」対策を練っていたのか?
「科学研究室」はどれだけ「化学研究室」にとって危険な存在なのか?
それを確認しないと大宣の事が心配で仕事どころではないのだ。
しかしある程度「科学研究室の活動開始」について知っていたはずの早坂教授はすでにこの世にはいない。
事実はもう知りようがないと思われた。
手詰まりを感じた大宣は洋子先輩のスマホを鳴らし助言をもらおうとした。
洋子先輩はこれから函館の魚市場で海鮮丼を食べようとしたところを邪魔をする電話がかかってきた事に少し不機嫌になったが、それでも助言をくれた。
「しょうがないわね、触るなと言われていたけど・・・言っていたババアはもうこの世にはいないし・・・金庫の中にしまわれている物が手がかりになるかも知れないわ」
金庫は鍵ではなく、魔術でロックがしてあった。
洋子先輩に教わったら手順に従いロックを解除する。
化学研究室のメンバーであれば誰でもロックは解除出来るらしいが、逆に化学研究室のメンバーでなければ鍵屋でもロックは解除出来ないらしい。
金庫のロックを解除して、厳重に保管されている物を取り出す。
しまわれていたのはボツの研究論文のようだ。
論文は手書きの四百字詰めの原稿用紙に書かれていて、PCでワープロ入力した物のデータ端末ではないところに時代を感じる。
論文のタイトルは・・・『魔術と科学の融合』
そしてその筆者は『大嶋瑞江』
大宣を産んだ女性の旧姓である。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる