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ペテン師
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「アンタらは私の事をペテン師だと思ってるみたいだけどね。
魔術師なんて多かれ少なかれ、みんなペテン師みたいなモンだよ。
私の同級生、和美ちゃんの得意魔術なんてね『魅惑』だよ。
他人の心を操るとびっきり下衆な魔術・・・私なんて可愛いもんさね」
小紫さんに高校を紹介した女は意図的に魔女のような恰好をしていた。
魔女というより練れば練るほど色が変わって美味しくなる駄菓子のコマーシャルに出てくるおばちゃんのようだった。この魔女のような女は化学研究室出身で林田未来というそうだ。
「あなたのしている事をどうこう言うつもりはありません。
私達はあなたに聞きたい事があってここまで来ました。
聞きたい事がいくつかあるだけです。
お手間は取らさせません。
化学研究室に保管されていた書きかけの論文『魔術と科学の融合』を読みました。
大嶋瑞江・・・俺の産みの母親があの論文の作者という事になっていました。
母親は魔術師だったのですか?
なぜ母親はあの論文を書いたのですか?
なぜあの論文が化学研究室にあるのですか?
あの研究は今も続いているのですか?
母は今、何をしているのですか?・・・」
「そんないっぺんに沢山質問するんじゃないよ!
アンタ、瑞江ちゃんの子供なのか。
・・・雰囲気そっくりじゃないか!
魔術師になったのかい?
やっぱり血は争えないねえ?
瑞江ちゃんは私なんかと違って、才能のあるまともな魔術師だったものね。
才色兼備ってのは瑞江ちゃんのためにあるような言葉だったものね。
横山の糞親父だって瑞江ちゃんに相手にされなかったから、和美ちゃんとかまどかちゃんに手を出したんだろうし」と林田さん。
「横山?早坂じゃなくて?」大宣は少し混乱して聞いた。
「知らなかったのか?横山の糞親父は魔術師の名家出身のご令嬢、早坂まどかちゃんの家に婿養子に入るまでは「横山のエロ親父」って呼ばれてたのよ?」林田さんは今まで洋子先輩でも知らなかったような新事実をこともなげに言った。
「しかし何で女にモテるヤツは悪いヤツばかりなのだろう?」
そう大宣が呟くと菅原さんがビックリして言った。
「えっ?大宣君って悪いヤツなの?」
「いやいや、早坂教授の旦那の話だよ。
何でこんな悪くて女にだらしないヤツがモテるのかな?・・・て話」大宣は笑いながら言う。
「菅原さん、大宣君は自分が女の子達を惹きつけている自覚はしてないから言っちゃダメだよ。
言ったら面倒くさいヤツになるかも知れないからね」小紫さんが菅原さんの耳元で何か失礼な事を言っている気がするが、今回はそれどころでない。
林田さんは昔語りを始めた。
「ある日、瑞江ちゃんは住んでるアパートの前で行き倒れの男を拾うんだよ。
記憶を失っててね、自分の名前以外全ての記憶がなかったね。
確か名前は佐々木大輔とか言ったかね?」
「どうしたの大宣君?
顔青いよ?」小紫さんが心配そうに大宣の顔を覗き込む。
「佐々木大輔・・・親父の名前じゃねーか・・・」
魔術師なんて多かれ少なかれ、みんなペテン師みたいなモンだよ。
私の同級生、和美ちゃんの得意魔術なんてね『魅惑』だよ。
他人の心を操るとびっきり下衆な魔術・・・私なんて可愛いもんさね」
小紫さんに高校を紹介した女は意図的に魔女のような恰好をしていた。
魔女というより練れば練るほど色が変わって美味しくなる駄菓子のコマーシャルに出てくるおばちゃんのようだった。この魔女のような女は化学研究室出身で林田未来というそうだ。
「あなたのしている事をどうこう言うつもりはありません。
私達はあなたに聞きたい事があってここまで来ました。
聞きたい事がいくつかあるだけです。
お手間は取らさせません。
化学研究室に保管されていた書きかけの論文『魔術と科学の融合』を読みました。
大嶋瑞江・・・俺の産みの母親があの論文の作者という事になっていました。
母親は魔術師だったのですか?
なぜ母親はあの論文を書いたのですか?
なぜあの論文が化学研究室にあるのですか?
あの研究は今も続いているのですか?
母は今、何をしているのですか?・・・」
「そんないっぺんに沢山質問するんじゃないよ!
アンタ、瑞江ちゃんの子供なのか。
・・・雰囲気そっくりじゃないか!
魔術師になったのかい?
やっぱり血は争えないねえ?
瑞江ちゃんは私なんかと違って、才能のあるまともな魔術師だったものね。
才色兼備ってのは瑞江ちゃんのためにあるような言葉だったものね。
横山の糞親父だって瑞江ちゃんに相手にされなかったから、和美ちゃんとかまどかちゃんに手を出したんだろうし」と林田さん。
「横山?早坂じゃなくて?」大宣は少し混乱して聞いた。
「知らなかったのか?横山の糞親父は魔術師の名家出身のご令嬢、早坂まどかちゃんの家に婿養子に入るまでは「横山のエロ親父」って呼ばれてたのよ?」林田さんは今まで洋子先輩でも知らなかったような新事実をこともなげに言った。
「しかし何で女にモテるヤツは悪いヤツばかりなのだろう?」
そう大宣が呟くと菅原さんがビックリして言った。
「えっ?大宣君って悪いヤツなの?」
「いやいや、早坂教授の旦那の話だよ。
何でこんな悪くて女にだらしないヤツがモテるのかな?・・・て話」大宣は笑いながら言う。
「菅原さん、大宣君は自分が女の子達を惹きつけている自覚はしてないから言っちゃダメだよ。
言ったら面倒くさいヤツになるかも知れないからね」小紫さんが菅原さんの耳元で何か失礼な事を言っている気がするが、今回はそれどころでない。
林田さんは昔語りを始めた。
「ある日、瑞江ちゃんは住んでるアパートの前で行き倒れの男を拾うんだよ。
記憶を失っててね、自分の名前以外全ての記憶がなかったね。
確か名前は佐々木大輔とか言ったかね?」
「どうしたの大宣君?
顔青いよ?」小紫さんが心配そうに大宣の顔を覗き込む。
「佐々木大輔・・・親父の名前じゃねーか・・・」
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