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料理
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「速水もこみちと言えば?」聡子さんが俺に問う。
「オリーブオイル?」と俺。
「そうだ、料理だ!」
「いや、オリーブオイ・・・」
「つまり料理の出来る男はモテると言う事だ!」
「いや、速水もこみちって今はそこまでモテモテのタレントじゃ・・・」
「今日は早に料理をしてもらおうと思う!(本当は悠子様に『早ちゃんに料理教えて』って言われただけだけど)」
「料理をするのは良いんですけど、何でこんなにヒラヒラな格好なんですか?」
「それはエプロンドレスと言って悠子様が『早ちゃんにコレ着せてね!』って・・・
いや、何でもない。
男の防熱装備だ!
もし早が悠子様と一緒に無人島に漂流したらどうする?」
「えーと・・・二人とも死ぬ?」
「諦めが良すぎるぞ!悠子様は類い稀な身体能力を持っていなさる。
食材は悠子様が集めてきなさるだろう。
でも誰が料理をするんだ?
悠子様は壊滅的料理音痴だぞ!」
「漂流時に贅沢は言ってられないから、てきとーに集めて来た食材を興した火であぶります」
「そうだ!早、お前が料理をするんだ!」
「いや、火を・・・」
「と言う訳で料理を覚えるぞ!」
「いや、まあ良いんですけどね。
で、どんな料理をするんですか?」
「今回覚える料理はビーフストロガノフだ!」
「いや、漂流した時の料理じゃないんすか?
サバイバル料理の「サ」の字もないっすね。
どうやって決めたんですか?」
「悠子様が『今夜ビーフストロガノフが食べたいわ』とおっしゃられたのだ」
「なんで俺に対する教育と主人の要望くっつけちゃうんですか!?
ビーフストロガノフって無茶苦茶サバイバルと相性悪い料理っすよ!?
キャンプの料理でビーフストロガノフって聞いた事、ありそうでないっすよ」
「ビーフストロガノフはカレーっぽい料理だろう?」
「だったらカレー作れって話でしょ。
まあキャンプ料理とサバイバル料理は違うと思いますけど」
「何を騒いでいるのかしら?」
俺と聡子さんが「あーでもないこーでもない」と言っているとそこに来たのは悠子さんだった。
「まあ良いわ。
聡子さん、今日の料理はあなたが作りなさい。
ここであなたたちがおしゃべりをしていても食事の時間が遅れてしまうわ。
早ちゃん、今日は良いけどあなたもお料理を覚えるようにね」と悠子さんは言った。
「そんな事はどうでも良いけど早ちゃん、学校が終わって下宿に帰ってきたらすぐアルバイト開始よ?
すぐにユニフォームに着替えなさい。
あとユニフォームが汚れないように今しているエプロンを忘れずにつけてね」と悠子さん。
そうだった。
仕事着に何の意味があるかと言えば、汚れても良い格好になるとか、ゲストに不快感を与えないようにするとか色々あるが、気持ちが仕事モードに切り替わるというのが一番大きいだろう。
しかしメイドの仕事モードの気持ちというのは具体的にどんな物なんだろう?
とりあえず抵抗はあるものの、指定されたメイド服を着る。
俺のために作られたメイド服と思うと複雑な気持ちだ。
メイド服というのは着方が複雑だ。
腰回りのコルセットは慣れないと一人では付けられない。
背中のホックも慣れるまでは自分でははめられない。
結局メイド服を着る手伝いを聡子さんにしてもらった。
聡子さんは細かく悠子さんに指定されているらしく、厳しく俺の恰好を監修した。
「このメイド服は肩が出ているタイプなのでブラ紐は見えないほうがベストです。
スポーツブラを着用しましょう。
スポーツブラは淡い色にして下さい。
透けて見えてしまいます」
何でメイド服を着るのに下着も全て取り換えて素っ裸にならなくてはならないのか?
最後に黒いストッキングとメイドカチューシャをつけ、エプロンを付けて鏡を見て俺は思った。
「こりゃ、近侍の・・・忍者の格好じゃねーな」
「オリーブオイル?」と俺。
「そうだ、料理だ!」
「いや、オリーブオイ・・・」
「つまり料理の出来る男はモテると言う事だ!」
「いや、速水もこみちって今はそこまでモテモテのタレントじゃ・・・」
「今日は早に料理をしてもらおうと思う!(本当は悠子様に『早ちゃんに料理教えて』って言われただけだけど)」
「料理をするのは良いんですけど、何でこんなにヒラヒラな格好なんですか?」
「それはエプロンドレスと言って悠子様が『早ちゃんにコレ着せてね!』って・・・
いや、何でもない。
男の防熱装備だ!
もし早が悠子様と一緒に無人島に漂流したらどうする?」
「えーと・・・二人とも死ぬ?」
「諦めが良すぎるぞ!悠子様は類い稀な身体能力を持っていなさる。
食材は悠子様が集めてきなさるだろう。
でも誰が料理をするんだ?
悠子様は壊滅的料理音痴だぞ!」
「漂流時に贅沢は言ってられないから、てきとーに集めて来た食材を興した火であぶります」
「そうだ!早、お前が料理をするんだ!」
「いや、火を・・・」
「と言う訳で料理を覚えるぞ!」
「いや、まあ良いんですけどね。
で、どんな料理をするんですか?」
「今回覚える料理はビーフストロガノフだ!」
「いや、漂流した時の料理じゃないんすか?
サバイバル料理の「サ」の字もないっすね。
どうやって決めたんですか?」
「悠子様が『今夜ビーフストロガノフが食べたいわ』とおっしゃられたのだ」
「なんで俺に対する教育と主人の要望くっつけちゃうんですか!?
ビーフストロガノフって無茶苦茶サバイバルと相性悪い料理っすよ!?
キャンプの料理でビーフストロガノフって聞いた事、ありそうでないっすよ」
「ビーフストロガノフはカレーっぽい料理だろう?」
「だったらカレー作れって話でしょ。
まあキャンプ料理とサバイバル料理は違うと思いますけど」
「何を騒いでいるのかしら?」
俺と聡子さんが「あーでもないこーでもない」と言っているとそこに来たのは悠子さんだった。
「まあ良いわ。
聡子さん、今日の料理はあなたが作りなさい。
ここであなたたちがおしゃべりをしていても食事の時間が遅れてしまうわ。
早ちゃん、今日は良いけどあなたもお料理を覚えるようにね」と悠子さんは言った。
「そんな事はどうでも良いけど早ちゃん、学校が終わって下宿に帰ってきたらすぐアルバイト開始よ?
すぐにユニフォームに着替えなさい。
あとユニフォームが汚れないように今しているエプロンを忘れずにつけてね」と悠子さん。
そうだった。
仕事着に何の意味があるかと言えば、汚れても良い格好になるとか、ゲストに不快感を与えないようにするとか色々あるが、気持ちが仕事モードに切り替わるというのが一番大きいだろう。
しかしメイドの仕事モードの気持ちというのは具体的にどんな物なんだろう?
とりあえず抵抗はあるものの、指定されたメイド服を着る。
俺のために作られたメイド服と思うと複雑な気持ちだ。
メイド服というのは着方が複雑だ。
腰回りのコルセットは慣れないと一人では付けられない。
背中のホックも慣れるまでは自分でははめられない。
結局メイド服を着る手伝いを聡子さんにしてもらった。
聡子さんは細かく悠子さんに指定されているらしく、厳しく俺の恰好を監修した。
「このメイド服は肩が出ているタイプなのでブラ紐は見えないほうがベストです。
スポーツブラを着用しましょう。
スポーツブラは淡い色にして下さい。
透けて見えてしまいます」
何でメイド服を着るのに下着も全て取り換えて素っ裸にならなくてはならないのか?
最後に黒いストッキングとメイドカチューシャをつけ、エプロンを付けて鏡を見て俺は思った。
「こりゃ、近侍の・・・忍者の格好じゃねーな」
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