東京大怪獣

夜凪 こう

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東京大怪獣 〜プロローグ〜「闇の中で」

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 東京大怪獣~プロローグ~「闇の中で」

「コチラ対怪獣専攻部隊前線部隊第2班、同ジグ前線部隊第4班、応答セヨ」
「……ロ…ヤク……ニ…ロ…ニゲロ…#*¿%!」
「応答セヨ、キコエルカ、ナニガアッタ?ホウコクセヨ、4班、応答セヨ、応答セヨ」
 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯
「だめです。通信が途絶えました。」
「チッ、またやられたか」
 曇りがかって暗い空。冷たい空気。崩壊した建物。人が住んでいたとは思えないほど荒れ果てたこの地で、任務にあたっていた同じ前線部隊の4班と連絡が途絶えた。怪獣の出現からもう半年経つ。未だに怪獣の出現は止まらず、被害は拡大する一方。我々対怪獣専攻部隊でも手におえない状況だ。
「いつまで続くんですかね、この戦いは。」
 もうずっと、家族に会っていない。私の家族は東京に住んでいたが怪獣の出現によって、安全な場所へ逃げざるをえなかった。だが今現在、怪獣の出現は東京だけにとどまらず、日本各地で出現が相次ぎ、ほとんどの場所が壊滅状態になっている。彼女たちは今も無事に生活しているだろうか…。
「この戦いが終わるまでに、何年、何十年という時間がかかるだろう。だがいずれ、また平和な生活が戻ってくる。それまでは1人でも多くの市民を守らなければ…。」
「………」
 薄暗い早朝。日本の希望の光は薄暗い雲の闇へと飲み込まれていった─。

 
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