サンタクロースの後継者

Ma

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1.出会い

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(寒い……、)
忘れもしない……、ここは、あの日まで暮らしていた家だ。
生まれてまもないときに、親に捨てられ、ここの人に拾われたが、扱いはひどく、ごはんもろくに与えてもらえず、朝から晩まで働かせられ、暴力をふるわれ、ボロボロの格好で寒い中、馬小屋に捨て置かれた。
お腹空いた……、それに殴られた箇所もズキズキ痛むここは、生き地獄だ……。
僕はこのまま死ぬのかなぁ、そうすれば楽になれるのかなぁ……、
そう考えながら意識が薄れていくさなか、誰かの気配を感じた。


次に目が覚めたのは、何処かの小屋の中……僕は、ベットに寝かされていた。
状況がいまいち把握できず、ぼっーとしていると
急に、部屋のドアが開いた。
その人は、大きな顔に髭をたくわえたお爺さんだった。
僕は、恐怖のあまりベットに固まっているとその人が、ゆっくり近付いてきた。
僕は、ベット上を後退りするもすぐに壁に背中がついてしまった。
そうしていると、男の手が伸びてきたので思わず、両腕で頭を庇い目を閉じるとその手が頭に触れた。

「大丈夫だ、坊主」

その声を聞いて、恐る恐る目を開けると優しい顔をしたお爺さんが僕をみて微笑んでいた。

「ここには、坊主をいじめるやつはいねぇよ、あんしんしな、そう言えば、坊主名前は?」

そう聞かれ、少し考えてから

「名前は知らないけど、役立たずって呼ばれてた」

そう言うと、一瞬悲しい顔をした後また、笑顔になった。

「そうか、なら俺がつけてやるよ。そうだなぁ、アポロンでどうだ、ギリシャ神話に登場する太陽神の名前だ、ここには、お前と似たような境遇の奴らが一緒に暮らしてるんだ。」

そう聞くと、急に、お腹の虫がなった。
お爺さんは、その音を聴くと大きな声で笑い出した。

「すまねぇ、お腹空いてるよな、アポロン」

そう言うと、僕の方に手を差し出した、

「お腹空いてるだろ、飯の支度出来てるからとりあえず食おうか、その時に、他の奴も紹介してやる。言い忘れたが、俺の名前は、サンタクロースと呼ばれてる。これから宜しくな。アポロン」

サンタクロースと名乗ったその人は、そう言った。
僕は、今日のことを今でも覚えている。
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