念願の悪役令嬢に!!

コロンパン

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生まれ変わりました!色んな意味で!

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「いきなりどうされたのですか?」

玲は警戒心剥き出しで私を見る。
天使には負けじと、私も目に力を込める。

「今まで悪戯や嫌がらせばかりして、貴方にも辛く当たってしまったでしょう?」


悪役令嬢の愛良は玲をまるで道具の様に扱って、
自分の言うことを聞くのが当たり前。
逆らおうものなら、ヒステリックに物を投げつけたりしていた。
ああ、恐ろしい。

そして、関係は険悪になり、学園に執事として付き従う様になる。

そこで、ヒロインと出会うのだ。
気さくで優しいヒロインに惹かれていく玲を、
面白く思わない愛良はまたヒロインに嫌がらせをする。

玲は一応ながら仕えている主人に逆らえない葛藤を抱きながら過ごす毎日。

そこで、体育館倉庫閉じ込め事件が起こる。

好きな人が殺されそうになった事実にさすがに怒り爆発で、玲は証拠を集め断罪する。

更にヒロインの選択次第で悪役令嬢は、
玲に中々残酷に殺害される。

それは避けたいので、ここは玲とある程度良好な関係を築き、ヒロインを好きになったら、
全面的に応援する姿勢を見せて、殺されないようにする。

なので、ここで一つ私心を入れ替えます宣言をしておいて、玲の私への評価を変えようという算段だ。

折角、念願のこの世界に転生して、わざわざ悪役令嬢になったのに、死んでしまっては元も子もない。

ここは誠心誠意で私の想いをぶつけるのだ!


「いつまでもこんな事をしては駄目だと思ったの!
だから生まれ変わったつもりで、これから真面目に生きていこうと思うわ!
直ぐに貴方に許してもらおうと思わない!
これからの私を見て玲に判断して欲しいの。
それでもし許して貰えるなら、私達の関係を良い物にしていきたいわ。」


言い切った!よし!


玲はただただ私を見つめている。
え?
もうこの時点で駄目なの?
それくらい愛良はやらかしているの?


数分後、玲は静かに口を開く。

「悪戯も何も、僕、愛良お嬢様にそんな事された覚えは無いのですが・・・。」

へえ!?

「え・・・?」

どういう事だ?
いや、だってさっき謝罪の言葉を口にするなんてとか、言ってたよね?
それって、悪い事をしても謝らないって事だよね?

「で、でもさっき謝罪の言葉がどうとか・・・。」

「それくらい、お嬢様の年齢ではよくある事です。
本当に悪い事をした時はちゃんと謝られていたじゃないですか。
僕が言ったのは、謝る様な事では無い時に謝罪の言葉を口にするお嬢様に驚いただけですよ。」


「そ、そうなの?」

じゃあ、私はいつから性格がお悪くなったの?

!!

もしかして、あの事件がきっかけなのかもしれない。

それならば、今の愛良は普通のお嬢様・・・?

これは、マズイ。


さっきの記憶無くならないかな、玲。

私の不穏な空気を察知してか、身構えだす玲。

「え、ええと、さっきのは、そう!
夢!夢よ!朝見た夢が私が悪い子になる夢を見たの!
実はその夢が怖くて目が覚めるのも早かったのよ!」

凄く苦しい言い訳だが、どうにか誤魔化せたのか、
玲は心配そうに私を宥めた。

「そうだったのですか・・・。
でも、大丈夫ですよ?
それは夢なんですから。
ああ、良い子になるのは素晴らしい事です。
今日の誕生日パーティーに龍之介様と櫻子様に仰られては?
きっと大変お喜びになりますよ?」


龍之介様・・・!
愛良の父親の名前だ。
忘れたくても忘れられない名前。
櫻子様というのはきっと母親の名前だろう。

ゲーム開始時にはもう母親は居なかったから。
そうか、まだご存命だった。

・・・良かった・・・。

「ええ!お父様とお母様に言ってみるわ!
ありがとう、玲!」

私は元気良く言った。

「い、いえ。どういたしまして。」

玲は突然挙動不審になった。


だが、、私はもう意識を両親への決意表明することに飛ばして、玲の事が目に入らなかった。

玲が顔を赤くしていた事に全く気が付かなかった。





誕生日パーティーが開かれ、お金持ちそうな人達が次々に私へお祝いの言葉をかけてくれる。

全員に笑顔でお礼を伝え、皆の前での挨拶もちゃんと出来たと思う。

お父様とお母様も褒めてくれたし。


夜寝る前に、お父様とお母様に朝、玲に言った決意表明をした。


お父様は目の幅と同じ涙を流し、お母様は私をぎゅうと抱き締めてくれた。
こんな優しいお母様を死なせてはいけない。

そう、彼女は3年後不慮の事故でこの世を去る。

そして私が何故この世界で悪役令嬢に転生したか、その理由も3年後に起こる事件にある。


私は、3年後にこの家にやって来るであろう彼に会う為に悪役令嬢に転生したのだ。




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