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予想以上の破壊力
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応接室の扉の前で立ち止まり、息を整え、身なりも整える。
充分心を落ち着け、意を決して扉をノックする。
「愛良です。」
「どうぞ。」
お父様の声。
ドキドキとする胸を押さえつつ、ドアノブを握り扉を開ける。
そこには、
そこには、
予想を遥かに超えた眩い位に輝く紫苑がお父様の横に立っていた。
「愛良、彼が新しく来た執事の宮園紫苑だよ。
私の執事として今日から此処で働いてもらう。
愛良とはそんなに話す事は無いかもしれないけど、紹介はしておくよ。
・・・愛良?愛良?どうしたの?」
お父様の言葉が耳に入って来ない。
お父様の顔も良く見えない。
な、なんて美しいの・・・・。
ま、まさか此処までリアルがイケメンだなんて。
舐めてたわ。現実を舐めてたわ。
紫苑はゲームよりもカッコいい。
私は自分の挨拶も忘れて只々見入っていた。
何、どうやってそんなに肌が綺麗なの?
すべすべ、つるつる。
男なのに私より綺麗じゃない?
唇も確実に私より艶々。
・・・・・負けた。
自分磨きをしてイケてると自負してきた自信が完璧に崩れ去った。
いつまでも声を発しない私を心配したのか、私の前に跪き紫苑は私の頬に手を添える。
「愛良お嬢様?どうなさいましたか?ご気分でも優れないのですか?」
一瞬の事で脳の処理が追い付かなかった。
紫苑が私の頬に触れている!?
紫苑の顔が近い!!!!
私の顔がボフンと爆発音を立て真っ赤になる。
「わひゃ!わひゃひ、あ、愛良といいまひゅ!!!!
よ、よ、よろしくおねひゃいしましゅ!!!!!」
噛んだ。盛大に噛んだ。
最悪だ、今までの自分磨きが全て無駄になった。
涙が目に溜まり、唇が震える。
「ふぅっ・・・・。」
嗚咽が漏れてきた。
うう、恥ずかしい。羞恥心で私は逃げ出したくなった。
「ふふ。」
紫苑から笑みが零れる。
ああ、笑われた。
もう死にたい。
「とても可愛らしいお嬢様ですね、よろしくお願いいたします。愛良お嬢様。」
とても美しい微笑みを向けられる。
あ、これ私気絶する。
そう意識を手放そうとした瞬間、突然体が後ろに引かれる。
「大丈夫ですか?愛良お嬢様。」
後ろから玲の声がする。
玲は何故か凄く不機嫌な顔をしている。
紫苑は私に触れていた手が宙に浮いたまま呆気に取られた顔をしている。
そんな顔も綺麗って反則よね。
「玲?私は大丈夫だけど、いきなりどうしたの?」
私の肩に手を置いていた玲は慌てて引っ込める。
「い、いえ、大丈夫ならいいのです。」
玲はそう言うが、紫苑を睨んだまま視線を外さない。
あれ?玲と紫苑ってそんなに接点なかった気がするけど。
敵対もしてなかった。
どうしたんだろう?
紫苑はまた穏やかな笑顔を浮かべて立ち上がる。
はぁ、所作全てがイケメン。
更に私に向けて極上の微笑み。
あ、駄目だわ。
「紫苑・・・・かっこいい・・・・・。」
そう言い残し私は意識を飛ばした。
気付いたら、もう夜だった。
私はベッドの中でのたうち回る。
「わあああああああ!何アレ!何アレ!!イケメン過ぎるんだけど!!
イケメン過ぎてまともに機能しないんだけど私!!!」
生紫苑危険だわ。
私の心臓がもたない。
これは、もう密かに観察するしかないわね。
そしてお母様と車で出掛けないように見張らねば。
「愛良お嬢様!?お目覚めですか!!??」
玲が血相変えて私の部屋に入ってきた。
「玲、ごめんなさい。心配かけたわね。」
「良かった・・・・。」
玲ははぁ、と顔を手で覆い安堵の溜息を吐いた。
「一体どうなさったのですか?」
「う、あ、あの。」
「いつものお嬢様らしくない態度かと思ったら、いきなり倒れて。」
「し、紫苑が・・・。」
「彼が?彼がどうしたのです?まさか何かされたのですか!?」
玲がとても険しい顔をした。
私は慌てて顔を横に振る。
「ち、違うの!違うの!紫苑は何もしていないわ!!」
「じゃあ、彼がどうしたというのです。」
私に尋問の様に問い質す玲に、耐え切れなくなり正直に言う。
「紫苑が、紫苑がとてもカッコよくて・・・それで・・・。」
「カッコよくて・・・気絶した・・・と?」
「・・・・はい。」
「・・・・・・へぇ。」
玲の声が低くなった。
「愛良お嬢様は彼のような顔がお好みですか。」
「お好みというか・・・・。はい、そうです。お好みです。」
否定できない。
「でも、残念ですね。幾ら好みの顔でも、執事ではお嬢様と結婚は出来ませんよ?
お嬢様には既に決められた婚約者の方がいらっしゃいますし。」
「いや、結婚とかそんな恐れ多い・・・。見ているだけでいい・・・って婚約者?」
「そうですよ、婚約者、皇グループの御曹司の蘇芳様です。」
そうだった。私、婚約者居たわ。
紫苑ですっかり吹っ飛んでた。
充分心を落ち着け、意を決して扉をノックする。
「愛良です。」
「どうぞ。」
お父様の声。
ドキドキとする胸を押さえつつ、ドアノブを握り扉を開ける。
そこには、
そこには、
予想を遥かに超えた眩い位に輝く紫苑がお父様の横に立っていた。
「愛良、彼が新しく来た執事の宮園紫苑だよ。
私の執事として今日から此処で働いてもらう。
愛良とはそんなに話す事は無いかもしれないけど、紹介はしておくよ。
・・・愛良?愛良?どうしたの?」
お父様の言葉が耳に入って来ない。
お父様の顔も良く見えない。
な、なんて美しいの・・・・。
ま、まさか此処までリアルがイケメンだなんて。
舐めてたわ。現実を舐めてたわ。
紫苑はゲームよりもカッコいい。
私は自分の挨拶も忘れて只々見入っていた。
何、どうやってそんなに肌が綺麗なの?
すべすべ、つるつる。
男なのに私より綺麗じゃない?
唇も確実に私より艶々。
・・・・・負けた。
自分磨きをしてイケてると自負してきた自信が完璧に崩れ去った。
いつまでも声を発しない私を心配したのか、私の前に跪き紫苑は私の頬に手を添える。
「愛良お嬢様?どうなさいましたか?ご気分でも優れないのですか?」
一瞬の事で脳の処理が追い付かなかった。
紫苑が私の頬に触れている!?
紫苑の顔が近い!!!!
私の顔がボフンと爆発音を立て真っ赤になる。
「わひゃ!わひゃひ、あ、愛良といいまひゅ!!!!
よ、よ、よろしくおねひゃいしましゅ!!!!!」
噛んだ。盛大に噛んだ。
最悪だ、今までの自分磨きが全て無駄になった。
涙が目に溜まり、唇が震える。
「ふぅっ・・・・。」
嗚咽が漏れてきた。
うう、恥ずかしい。羞恥心で私は逃げ出したくなった。
「ふふ。」
紫苑から笑みが零れる。
ああ、笑われた。
もう死にたい。
「とても可愛らしいお嬢様ですね、よろしくお願いいたします。愛良お嬢様。」
とても美しい微笑みを向けられる。
あ、これ私気絶する。
そう意識を手放そうとした瞬間、突然体が後ろに引かれる。
「大丈夫ですか?愛良お嬢様。」
後ろから玲の声がする。
玲は何故か凄く不機嫌な顔をしている。
紫苑は私に触れていた手が宙に浮いたまま呆気に取られた顔をしている。
そんな顔も綺麗って反則よね。
「玲?私は大丈夫だけど、いきなりどうしたの?」
私の肩に手を置いていた玲は慌てて引っ込める。
「い、いえ、大丈夫ならいいのです。」
玲はそう言うが、紫苑を睨んだまま視線を外さない。
あれ?玲と紫苑ってそんなに接点なかった気がするけど。
敵対もしてなかった。
どうしたんだろう?
紫苑はまた穏やかな笑顔を浮かべて立ち上がる。
はぁ、所作全てがイケメン。
更に私に向けて極上の微笑み。
あ、駄目だわ。
「紫苑・・・・かっこいい・・・・・。」
そう言い残し私は意識を飛ばした。
気付いたら、もう夜だった。
私はベッドの中でのたうち回る。
「わあああああああ!何アレ!何アレ!!イケメン過ぎるんだけど!!
イケメン過ぎてまともに機能しないんだけど私!!!」
生紫苑危険だわ。
私の心臓がもたない。
これは、もう密かに観察するしかないわね。
そしてお母様と車で出掛けないように見張らねば。
「愛良お嬢様!?お目覚めですか!!??」
玲が血相変えて私の部屋に入ってきた。
「玲、ごめんなさい。心配かけたわね。」
「良かった・・・・。」
玲ははぁ、と顔を手で覆い安堵の溜息を吐いた。
「一体どうなさったのですか?」
「う、あ、あの。」
「いつものお嬢様らしくない態度かと思ったら、いきなり倒れて。」
「し、紫苑が・・・。」
「彼が?彼がどうしたのです?まさか何かされたのですか!?」
玲がとても険しい顔をした。
私は慌てて顔を横に振る。
「ち、違うの!違うの!紫苑は何もしていないわ!!」
「じゃあ、彼がどうしたというのです。」
私に尋問の様に問い質す玲に、耐え切れなくなり正直に言う。
「紫苑が、紫苑がとてもカッコよくて・・・それで・・・。」
「カッコよくて・・・気絶した・・・と?」
「・・・・はい。」
「・・・・・・へぇ。」
玲の声が低くなった。
「愛良お嬢様は彼のような顔がお好みですか。」
「お好みというか・・・・。はい、そうです。お好みです。」
否定できない。
「でも、残念ですね。幾ら好みの顔でも、執事ではお嬢様と結婚は出来ませんよ?
お嬢様には既に決められた婚約者の方がいらっしゃいますし。」
「いや、結婚とかそんな恐れ多い・・・。見ているだけでいい・・・って婚約者?」
「そうですよ、婚約者、皇グループの御曹司の蘇芳様です。」
そうだった。私、婚約者居たわ。
紫苑ですっかり吹っ飛んでた。
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