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僕の婚約者
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僕、皇蘇芳が生まれる前から決まっていた婚約者。
皇と西園寺の関係を強固な物にする為に、
お互いの子供を結婚させる。
西園寺愛良、僕の婚約者。
僕とは違う真っ直ぐな黒髪に、形の良いキラキラした瞳。
唇はピンク色。
可愛い。
第一印象はお人形みたいだなと思った。
政略結婚だけど、こんなに可愛い女の子なら僕は幸せな方なのかもしれない。
愛良は他人の目も気にせずに、僕にくっついてくる。
好きだと伝えてくる。
はっきり言って恥ずかしい。
何回、止めてと言っても止めてくれない。
少し強めに言ってしまったかもしれない。
悲し気に眉を寄せる愛良に罪悪感を抱くが、これも愛良の為、僕の為。
龍之介おじさんの睨みが怖い。
節度あるお付き合いをしなければ、婚約を考え直すと半ば脅迫めいた事を言われた。
婚約が無かった事になるのは嫌だ。
そうして、愛良が少し大人しくなった。
良かった。
これで愛良と適切な付き合いが出来る。
でも、そうじゃなかった。
10歳の愛良の誕生日。
僕は愛良へのプレゼントを携え、愛良の家に向かった。
愛良は僕を見て直ぐに僕の元へと駆けつけて・・・くれなかった。
おかしいな、愛良。
僕の事をまるで覚えていないみたいに、挨拶だけして玲とばかり話をしている。
周りもどうしたんだろうと様子を窺っているけれど、
愛良は全然僕に気が付かない。
何で?どうして?
僕は全く今の現状が分からなかった。
いつの間にか誕生日パーティーは終わり、愛良は自分の部屋に戻ってしまった。
僕達は何も話す事の無いまま。
僕は余りの愛良の態度に腹が立った。
愛良が謝ってくるまで、こちらからは絶対に連絡を取らない。
そう決めた。
そうして、3年もの年月が経った。
何回も連絡を取ろうとした。
でも変なプライドが邪魔をして、出来なかった。
凄く寂しかった。
それまで、毎日の様に愛良が遊びに来てくれて、当たり前の様に話したり、遊んだ。
楽しかった。
こんな事になるなら、くっついてくるのを止めてなんて言わなければ良かった。
時間が経つのがとても長く感じた。
風の噂で愛良は自分磨き?という勉強や習い事をしていると耳にした。
それは僕の為なのだろうか。
ならば、僕にも直接言ってくれる筈。
愛良に何があったのか。
3年間、ぐるぐる自分だけで考えあぐねていると、愛良から話したい事があると連絡が来た。
今更なんだ!と少し怒った風にしようか、そう考えた。
でも、話したい事が、本当に僕を怒らせる事になる。
婚約破棄。
頭から冷水を浴びせられた様だった。
意味が分からない。
3年も会わない間に、愛良は本当にどうしてしまったのだろうか。
ていうか、いきなり婚約破棄したいなんて、どういう事だ。
あんなに僕に好きって言っていた癖に。
まさか、他に好きな人が出来た?
・・・そんな事、絶対に許さない。
愛良は僕の婚約者だ、お嫁さんになるんだ。
誰であっても、それを覆す事は許さない。
愛良本人であってもだ。
静かな怒りを秘めて僕は愛良の屋敷へ向かう。
3年振りの愛良。
僕の記憶が10歳で止まっている。
愛良の姿が大人の女性に近づいていた。
身長はそれほど高くないけれど、すらっとした身体。
引き締まった腰から伸びる綺麗な脚。
ピンク色の唇は瑞々しく、以前より色気が出ている様に感じた。
僕の知らない愛良。
いつの間にそんなに綺麗になってしまったの?
ねぇ、それは僕の為じゃないの?
愛良は自分の為だと言う。
僕ともし違う道を歩む事になっても?
何を言っているの?
そんな事ある筈ないよ。
詳しく聞いたら、僕の愛良への態度がきつ過ぎるから、愛良は僕に嫌われていると感じたらしい。
玲もそう言う。
玲は作為的に愛良を誘導しているようにも思えた。
僕は必死に弁明した。
衆人環視の中での愛良の態度が恥ずかしかった事、少しの嫉妬。
どうにか説得して愛良を繋ぎ留める事が出来た。
でも、愛良は僕が他に好きな人が出来たらいつでも婚約破棄して大丈夫だと言う。
そんな日は来ないよ?
この3年間を取り戻すために、必死に愛良と連絡を取り合ったし、会いもした。
時々、断られたけど。
それも、紫苑という新しい執事のせいで。
聞けば愛良はどうやら顔の造形が良い人間が好きだと言う。
紫苑は僕とは違ったタイプで整った顔立ちをしている。
愛良が好きなタイプの顔だと。
嫉妬で目の前が真っ赤になった。
僕の目で縮こまり震える愛良。
何を思ったのか、祈りを捧げだした。
どうやら、僕に殺されると思ったみたいだ。
殺すわけないよ。
君が離れていくというなら、君ではなく君を攫う誰かを殺す。
君が逃げる術を無くして僕から逃げる事が出来ないように。
学園に入園して、愛良は相も変わらず顔の良い奴を見て騒ぐ。
愛良も顔の良い人間なのにも関わらず、自分には頓着が無い。
愛良に寄って来る男の邪な感情に気が付かない。
僕が牽制して寄せ付けないようにしているけれど、
それでも、愛良の気さくで優しい性格から、愛良を慕う人間が後を絶たない。
婚約しているのは僕。
だから、愛良は僕の愛良。
高等部へ上がる。
愛良は更に魅力的な女性になった。
最近、愛良が独り言でヒロインとか断罪フラグがとか言っているけれど、
変な事を仕出かす前に僕だけしか見れなくなるように、ちゃんと外堀を埋めて行こう。
絶対に逃がしはしないよ。
皇と西園寺の関係を強固な物にする為に、
お互いの子供を結婚させる。
西園寺愛良、僕の婚約者。
僕とは違う真っ直ぐな黒髪に、形の良いキラキラした瞳。
唇はピンク色。
可愛い。
第一印象はお人形みたいだなと思った。
政略結婚だけど、こんなに可愛い女の子なら僕は幸せな方なのかもしれない。
愛良は他人の目も気にせずに、僕にくっついてくる。
好きだと伝えてくる。
はっきり言って恥ずかしい。
何回、止めてと言っても止めてくれない。
少し強めに言ってしまったかもしれない。
悲し気に眉を寄せる愛良に罪悪感を抱くが、これも愛良の為、僕の為。
龍之介おじさんの睨みが怖い。
節度あるお付き合いをしなければ、婚約を考え直すと半ば脅迫めいた事を言われた。
婚約が無かった事になるのは嫌だ。
そうして、愛良が少し大人しくなった。
良かった。
これで愛良と適切な付き合いが出来る。
でも、そうじゃなかった。
10歳の愛良の誕生日。
僕は愛良へのプレゼントを携え、愛良の家に向かった。
愛良は僕を見て直ぐに僕の元へと駆けつけて・・・くれなかった。
おかしいな、愛良。
僕の事をまるで覚えていないみたいに、挨拶だけして玲とばかり話をしている。
周りもどうしたんだろうと様子を窺っているけれど、
愛良は全然僕に気が付かない。
何で?どうして?
僕は全く今の現状が分からなかった。
いつの間にか誕生日パーティーは終わり、愛良は自分の部屋に戻ってしまった。
僕達は何も話す事の無いまま。
僕は余りの愛良の態度に腹が立った。
愛良が謝ってくるまで、こちらからは絶対に連絡を取らない。
そう決めた。
そうして、3年もの年月が経った。
何回も連絡を取ろうとした。
でも変なプライドが邪魔をして、出来なかった。
凄く寂しかった。
それまで、毎日の様に愛良が遊びに来てくれて、当たり前の様に話したり、遊んだ。
楽しかった。
こんな事になるなら、くっついてくるのを止めてなんて言わなければ良かった。
時間が経つのがとても長く感じた。
風の噂で愛良は自分磨き?という勉強や習い事をしていると耳にした。
それは僕の為なのだろうか。
ならば、僕にも直接言ってくれる筈。
愛良に何があったのか。
3年間、ぐるぐる自分だけで考えあぐねていると、愛良から話したい事があると連絡が来た。
今更なんだ!と少し怒った風にしようか、そう考えた。
でも、話したい事が、本当に僕を怒らせる事になる。
婚約破棄。
頭から冷水を浴びせられた様だった。
意味が分からない。
3年も会わない間に、愛良は本当にどうしてしまったのだろうか。
ていうか、いきなり婚約破棄したいなんて、どういう事だ。
あんなに僕に好きって言っていた癖に。
まさか、他に好きな人が出来た?
・・・そんな事、絶対に許さない。
愛良は僕の婚約者だ、お嫁さんになるんだ。
誰であっても、それを覆す事は許さない。
愛良本人であってもだ。
静かな怒りを秘めて僕は愛良の屋敷へ向かう。
3年振りの愛良。
僕の記憶が10歳で止まっている。
愛良の姿が大人の女性に近づいていた。
身長はそれほど高くないけれど、すらっとした身体。
引き締まった腰から伸びる綺麗な脚。
ピンク色の唇は瑞々しく、以前より色気が出ている様に感じた。
僕の知らない愛良。
いつの間にそんなに綺麗になってしまったの?
ねぇ、それは僕の為じゃないの?
愛良は自分の為だと言う。
僕ともし違う道を歩む事になっても?
何を言っているの?
そんな事ある筈ないよ。
詳しく聞いたら、僕の愛良への態度がきつ過ぎるから、愛良は僕に嫌われていると感じたらしい。
玲もそう言う。
玲は作為的に愛良を誘導しているようにも思えた。
僕は必死に弁明した。
衆人環視の中での愛良の態度が恥ずかしかった事、少しの嫉妬。
どうにか説得して愛良を繋ぎ留める事が出来た。
でも、愛良は僕が他に好きな人が出来たらいつでも婚約破棄して大丈夫だと言う。
そんな日は来ないよ?
この3年間を取り戻すために、必死に愛良と連絡を取り合ったし、会いもした。
時々、断られたけど。
それも、紫苑という新しい執事のせいで。
聞けば愛良はどうやら顔の造形が良い人間が好きだと言う。
紫苑は僕とは違ったタイプで整った顔立ちをしている。
愛良が好きなタイプの顔だと。
嫉妬で目の前が真っ赤になった。
僕の目で縮こまり震える愛良。
何を思ったのか、祈りを捧げだした。
どうやら、僕に殺されると思ったみたいだ。
殺すわけないよ。
君が離れていくというなら、君ではなく君を攫う誰かを殺す。
君が逃げる術を無くして僕から逃げる事が出来ないように。
学園に入園して、愛良は相も変わらず顔の良い奴を見て騒ぐ。
愛良も顔の良い人間なのにも関わらず、自分には頓着が無い。
愛良に寄って来る男の邪な感情に気が付かない。
僕が牽制して寄せ付けないようにしているけれど、
それでも、愛良の気さくで優しい性格から、愛良を慕う人間が後を絶たない。
婚約しているのは僕。
だから、愛良は僕の愛良。
高等部へ上がる。
愛良は更に魅力的な女性になった。
最近、愛良が独り言でヒロインとか断罪フラグがとか言っているけれど、
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