転生?乙女ゲーム?悪役令嬢?そんなの知るか!私は前世の夫を探しに行く。

コロンパン

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帰れ!帰ってくれよ!

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「は?」

は?何言ってんだ?

全く同じ事を口に出してしまった。

「アンタみたいな面白い奴、周りに居ない。
ノエルに媚びない女。気に入ったよ。」


「ちょっと待って下さい。」

横を向くとインテリ眼鏡のドアップに顔。
いつの間に来たんだ?

「ミリアム嬢。私と婚約しましょう。
以前の貴女には興味ありませんでしたが、今の貴女には何か不思議な魅力を感じる。
それが何なのか知りたい。」

いや、何も無いよ?
転生者なだけで、何も。

「ええー!ずるい!!
僕も、僕も!」

真正面にショタが陣取る。

はっ!!囲まれた!!!

「僕も、意地悪じゃないなら、こんなに綺麗な人お嫁さんに来て欲しいもん!」


もん!?
もん!じゃねええ!

ちょっと、何これ。
求めてない、求めてません。


「あ、あの、私は貴方達とも婚約するつもりは・・・」


「そうだぞ!ミリアムは私の婚約者だ!!」

はい?

私の話を遮り、ナルシスト王子が叫ぶ。
え?婚約破棄しましたよね?


「ノエル、お前もう婚約破棄しただろ?」

そうだ!しただろ!

脳筋に心の中で賛同する。

ナルシスト王子は、ふんぞり返る。

「まだ、父上に提出していない!!だから、まだ俺達は婚約者同士だ!」

ウェイ!ウェイ!ウェイト!wait!

オマエ、フザケルナヨ!
ナニイッテイルンダヨ!

「何故?提出を?していないの?ですか?」

溢れんばかりの怒りとほんの少し?の殺意にナルシスト王子がたじろぐ。

「え?ええ?だって、お前、私と婚約破棄したくないと思ったから、
だから、私はお前の為を思ってだな・・・。」

「ばっかだなあ!ミリアム嬢は婚約破棄をして構わないって言ってたじゃないか!
早く婚約破棄をしてくれよ。でないと、俺が求婚出来ないだろ?」

「何を言っているのです!私が求婚するのです!貴方は氷の令嬢はお断りだと言っていたでしょう?」

「えええ~!僕のお嫁さんにするんだから!二人共ミリアム嬢は嫌いだって言ってたじゃん!」

「ええい!お前等三人は勝手に話を進めるな!!ミリアムは俺の婚約者だぞ!」

四人がギャアギャア言い合いをしている。
私の意思を全く無視して。


ブチ。

切れました。
何がって?
私の頭の線がね。


「・・・さっきから聞いていれば、好き勝手にギャアギャア喚きやがって・・・。」

「「「「え・・・?」」」」

「私は、お前等と婚約しねえって、言ってんだろうが!!!!」

「「「「!!!????」」」」


もう、おこです。
激おこです。
もう、どうなってもいい。
知らん。


不敬と言われても良い。
取り敢えず、こいつ等を追い出す。
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