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余談ですが、私は終始無表情だったみたいです。(アリス談)
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リリィちゃんの紅茶を飲み、ほっと一息つく。
「さて、何から話し合いましょうかね。
ええと、どんなゲームか、からにしましょうか。」
「まずはそこからよね。」
アリスはカップを机に置く。
「この乙女ゲームの名前は・・・・
・・・・『あなたの色に染まりたい~恋と魔法のファンタジア~』・・・で、」
「アナタノイロニソマリタイ。」
ほ。
思わず棒読みになった。
「何と言うか、それはまた。」
私が何かを言う前に、アリスが手を私の前に出し言葉を制する。
それ以上何も言うなと。彼女は言っているようだったので、
私は口を閉ざし、彼女の話を聞く事にした。
「このタイトルには理由があって、この世界には魔法があるのは知ってるわよね?」
無言で頷く。
「皆、一様に魔法は使えるの。凄く弱い魔法を。
でも、貴族はある一つの属性が特出して強い威力の魔法を使える。
それが、髪や目の色で分かるっていう話で。」
「ほう。なるほど。」
「例えば、ウルフィン様は赤で得意属性は火。
リヒト様は青で得意属性は水。」
ほうほう。トレードカラーと魔法が対応しているのか。
「で、さっきのクリス様は黄色だから、雷。」
ふむふむ。
では、アリスのピンクは何の属性なんだろう。
「アリスは何の属性なんですか?ピンクの属性魔法が思い当たらないんですが。」
アリスはうぐっと言葉に詰まり、下を俯く。
あれ?何かマズイ事聞いたのかな?
凄く言いにくそうな、嫌そうな顔で、
もにゃもにゃと話始める。
「・・・好きになった人の、得意属性が使える様になる、みたいな、感じ。
得意属性が、始めは無いのよ。
取説には・・・こ、・・・。」
「こ?」
「こ、こ、恋の、ま、魔法って。」
「ah~ha!(上がって下がる)」
「何、その反応。」
「いえ、なるほど。と理解したと言う相槌です。」
恋の魔法ね、確かにピンクと言われたら、ピンクだな。
「あなた色に染まりたいとは、魔法の属性を好きな人に合わせるという事なんですね~。
ほ~、なるほど。
私は、てっきり、心も身体もあなたに作り変えられる的な、
エロティックなゲームなのかと思いましたよ。ピンクなだけにね。」
私の言葉に、爆発したんでは無いかと言うほど、
ボンと音を立てて、アリスの顔が完熟トマトみたいな色になる。
「な、な、な。」
「どうしたんですか?」
「だから!18禁じゃない!って言ったじゃない!」
「え?18禁まで行かなくても、そういう色っぽい感じの描写も無いんですか?」
「無いわよ!!」
Oh!マジか!
何という健全なゲーム!
「本当に何も無いんですか?」
しつこく聞く。
アリスは、凄くモジモジしながら、ぽそっと言う。
「・・・ある。」
「何があるんですか?」
何か尋問しているみたいだな。
可愛い子がモジモジしている姿に、
こう、変な・・・。
ストップ!
違う!違う!
戻ってこい、私!
そっちに行ったら駄目だ!
自分の中で葛藤していると、漸くアリスが口を開く。
「・・・き、き、キスはする。」
「何て?」
「・・・!!!キス!
ハッピーエンドになったら、各攻略対象のキャラと
するの!
それが、最後のスチール画になって、終わり!ってなるの!」
「キスだけですか?他は何も?」
「キスだけ!!」
「キスだけなんですか・・・。」
拍子抜けする私。
ん?こんな初心な反応するなんて。
はは、いやまさか。
頭の中で浮かんできたある疑問をアリスに投げかける。
「アリス、そんな状態でよく攻略対象を落とそうと思う気になれましたね。」
「へ?」
良く分からないと言った顔で私を見る。
あれ?これ本当に分かってないの?
「これ、一応現実世界ですよ。ゲームの世界だとしても、私達にしたらね。
ハッピーエンドのその先に何があるか、分かっていますよね?」
「・・・・・・。」
あ、今気付いたって顔してる。
「付き合う男女が何するか、前世でも今世でも一緒ですよ。」
「付き合う・・・っていうのは、分かる。
でも、具体的に何するか・・・とか、は、あんまり・・・。」
ジーザス!!!
オーマイゴッド!!!
マジか!マジなのか!?
こんな事あるのか!!
ナニを知らないっていうジョシコウコウセイって!!
「ほ、本気で言ってるんですか?
わ、私の前で、そ、そ、そんな演技しなくて、いいいいいんですよ?」
動揺を隠せずに、呂律が回らなくなる。
「何でアンタの前でそんな事する必要あんのよ!!
本当に決まってるでしょ!
だって、私、誰とも付き合った事無いまま死んじゃったし、
そういうの見ないようにしてたから、
えっと・・・。本当に・・・。」
「ふ、」
ふぁあああああああああ!!!!!!!
「さて、何から話し合いましょうかね。
ええと、どんなゲームか、からにしましょうか。」
「まずはそこからよね。」
アリスはカップを机に置く。
「この乙女ゲームの名前は・・・・
・・・・『あなたの色に染まりたい~恋と魔法のファンタジア~』・・・で、」
「アナタノイロニソマリタイ。」
ほ。
思わず棒読みになった。
「何と言うか、それはまた。」
私が何かを言う前に、アリスが手を私の前に出し言葉を制する。
それ以上何も言うなと。彼女は言っているようだったので、
私は口を閉ざし、彼女の話を聞く事にした。
「このタイトルには理由があって、この世界には魔法があるのは知ってるわよね?」
無言で頷く。
「皆、一様に魔法は使えるの。凄く弱い魔法を。
でも、貴族はある一つの属性が特出して強い威力の魔法を使える。
それが、髪や目の色で分かるっていう話で。」
「ほう。なるほど。」
「例えば、ウルフィン様は赤で得意属性は火。
リヒト様は青で得意属性は水。」
ほうほう。トレードカラーと魔法が対応しているのか。
「で、さっきのクリス様は黄色だから、雷。」
ふむふむ。
では、アリスのピンクは何の属性なんだろう。
「アリスは何の属性なんですか?ピンクの属性魔法が思い当たらないんですが。」
アリスはうぐっと言葉に詰まり、下を俯く。
あれ?何かマズイ事聞いたのかな?
凄く言いにくそうな、嫌そうな顔で、
もにゃもにゃと話始める。
「・・・好きになった人の、得意属性が使える様になる、みたいな、感じ。
得意属性が、始めは無いのよ。
取説には・・・こ、・・・。」
「こ?」
「こ、こ、恋の、ま、魔法って。」
「ah~ha!(上がって下がる)」
「何、その反応。」
「いえ、なるほど。と理解したと言う相槌です。」
恋の魔法ね、確かにピンクと言われたら、ピンクだな。
「あなた色に染まりたいとは、魔法の属性を好きな人に合わせるという事なんですね~。
ほ~、なるほど。
私は、てっきり、心も身体もあなたに作り変えられる的な、
エロティックなゲームなのかと思いましたよ。ピンクなだけにね。」
私の言葉に、爆発したんでは無いかと言うほど、
ボンと音を立てて、アリスの顔が完熟トマトみたいな色になる。
「な、な、な。」
「どうしたんですか?」
「だから!18禁じゃない!って言ったじゃない!」
「え?18禁まで行かなくても、そういう色っぽい感じの描写も無いんですか?」
「無いわよ!!」
Oh!マジか!
何という健全なゲーム!
「本当に何も無いんですか?」
しつこく聞く。
アリスは、凄くモジモジしながら、ぽそっと言う。
「・・・ある。」
「何があるんですか?」
何か尋問しているみたいだな。
可愛い子がモジモジしている姿に、
こう、変な・・・。
ストップ!
違う!違う!
戻ってこい、私!
そっちに行ったら駄目だ!
自分の中で葛藤していると、漸くアリスが口を開く。
「・・・き、き、キスはする。」
「何て?」
「・・・!!!キス!
ハッピーエンドになったら、各攻略対象のキャラと
するの!
それが、最後のスチール画になって、終わり!ってなるの!」
「キスだけですか?他は何も?」
「キスだけ!!」
「キスだけなんですか・・・。」
拍子抜けする私。
ん?こんな初心な反応するなんて。
はは、いやまさか。
頭の中で浮かんできたある疑問をアリスに投げかける。
「アリス、そんな状態でよく攻略対象を落とそうと思う気になれましたね。」
「へ?」
良く分からないと言った顔で私を見る。
あれ?これ本当に分かってないの?
「これ、一応現実世界ですよ。ゲームの世界だとしても、私達にしたらね。
ハッピーエンドのその先に何があるか、分かっていますよね?」
「・・・・・・。」
あ、今気付いたって顔してる。
「付き合う男女が何するか、前世でも今世でも一緒ですよ。」
「付き合う・・・っていうのは、分かる。
でも、具体的に何するか・・・とか、は、あんまり・・・。」
ジーザス!!!
オーマイゴッド!!!
マジか!マジなのか!?
こんな事あるのか!!
ナニを知らないっていうジョシコウコウセイって!!
「ほ、本気で言ってるんですか?
わ、私の前で、そ、そ、そんな演技しなくて、いいいいいんですよ?」
動揺を隠せずに、呂律が回らなくなる。
「何でアンタの前でそんな事する必要あんのよ!!
本当に決まってるでしょ!
だって、私、誰とも付き合った事無いまま死んじゃったし、
そういうの見ないようにしてたから、
えっと・・・。本当に・・・。」
「ふ、」
ふぁあああああああああ!!!!!!!
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