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ひえええ
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「お二人ともすみませんでした。」
レガートを引き連れて厨房の中へ入る。
「・・・!!げっ!!!!」
レガートを見るなりアリスが女子からぬ声を出す。
アリス、そんな声は私しか出したら駄目なんだよ?
「ジェフさん、ちょっと失礼します。」
アリスはジェフにそう言い、今度は私の腕を引っ張って、厨房の外へ連れて行く。
「いて、いてて。どうしたんですか、アリス?」
「全然痛そうに思えないんだけど、その抑揚のないテンションで。
いや、そんな事はどうでもいいのよ。
ちょっと、何であんなの連れて来んのよ!!」
あんなの?とは。
「レガートさんの事ですか?」
「そうよ!!」
凄い形相で私に迫る。
あれ?イケメンの執事ですよ?
「え?何か問題ありました?アリスにイケメン執事を紹介したくて連れて来たのですけど・・・。
独身ですよ、彼。」
「イケメンでも、アイツだけはごめんよ!!てか、私イケメンだったら、誰でも良い訳じゃないし。」
あ、それは悪い事をしてしまった。
「ごめんなさい。余計な事をしてしまいましたね。
でも、レガートさんとは初対面ですよね、何故彼の事を知っているのですか?」
何となく察しますけど、敢えて聞こう。
「まさか、攻略対象ですか?」
隠しキャラ?
いや、でも隠しキャラは魔王なはず。
「攻略対象じゃなくて、サブキャラよ。
ミリアムの執事として出てくるの。」
「なるほど。」
「しかも、ミリアムの忠実な僕として。」
執事と僕とは微妙に、大分違うような・・・。
「ミリアムの為なら、何でもする奴なのよ。
本当に何でも!
アイツの妨害のせいで何回バッドエンドになったか!
思い出すだけでムカつくわ!!」
あらま、そんなに有能な執事だったのね、レガートさんは。
「顔が無駄に良いから、一部のファンには物凄い支持されてたけど、私は嫌!
アイツが出て来る時に限って、セーブが全然出来ない長いストーリーで、
しかも一番最後に出てくんの。
で、アイツとのバトルが超絶難しくて、失敗してゲームオーバーになって、
何回コントローラーを投げたか・・・・。」
「セーブ大事。コレ、世界の理。」
ああ、それは恨みが深くなるのも分かる。
某ゲームもセーブ出来ずに、敵にフルボッコされて私もコントローラー投げたからな。
「アリス、本当にごめんなさい。
取り敢えずレガートさんには下がって貰います。
挨拶だけで良いのでしてもらえませんか?」
「大丈夫よ。
もしかしたら、他の攻略対象みたいに性格が変わってるかもしれないし。」
はあああ、アリスは良い子だ。
「ありがとうございます。アリス。」
「また、もうすぐ抱きつく。」
性懲りもなくアリスに抱きつく私。
「・・・何を、しておいでです?」
背後からの声。
ブリキのおもちゃのように、ギギと後ろを振り返ると、
あの映画さながら、顔だけを出したレガートが、
能面の様な表情でこちらを凝視していた。
白目を剥いて倒れなかった私を褒めてください。
レガートを引き連れて厨房の中へ入る。
「・・・!!げっ!!!!」
レガートを見るなりアリスが女子からぬ声を出す。
アリス、そんな声は私しか出したら駄目なんだよ?
「ジェフさん、ちょっと失礼します。」
アリスはジェフにそう言い、今度は私の腕を引っ張って、厨房の外へ連れて行く。
「いて、いてて。どうしたんですか、アリス?」
「全然痛そうに思えないんだけど、その抑揚のないテンションで。
いや、そんな事はどうでもいいのよ。
ちょっと、何であんなの連れて来んのよ!!」
あんなの?とは。
「レガートさんの事ですか?」
「そうよ!!」
凄い形相で私に迫る。
あれ?イケメンの執事ですよ?
「え?何か問題ありました?アリスにイケメン執事を紹介したくて連れて来たのですけど・・・。
独身ですよ、彼。」
「イケメンでも、アイツだけはごめんよ!!てか、私イケメンだったら、誰でも良い訳じゃないし。」
あ、それは悪い事をしてしまった。
「ごめんなさい。余計な事をしてしまいましたね。
でも、レガートさんとは初対面ですよね、何故彼の事を知っているのですか?」
何となく察しますけど、敢えて聞こう。
「まさか、攻略対象ですか?」
隠しキャラ?
いや、でも隠しキャラは魔王なはず。
「攻略対象じゃなくて、サブキャラよ。
ミリアムの執事として出てくるの。」
「なるほど。」
「しかも、ミリアムの忠実な僕として。」
執事と僕とは微妙に、大分違うような・・・。
「ミリアムの為なら、何でもする奴なのよ。
本当に何でも!
アイツの妨害のせいで何回バッドエンドになったか!
思い出すだけでムカつくわ!!」
あらま、そんなに有能な執事だったのね、レガートさんは。
「顔が無駄に良いから、一部のファンには物凄い支持されてたけど、私は嫌!
アイツが出て来る時に限って、セーブが全然出来ない長いストーリーで、
しかも一番最後に出てくんの。
で、アイツとのバトルが超絶難しくて、失敗してゲームオーバーになって、
何回コントローラーを投げたか・・・・。」
「セーブ大事。コレ、世界の理。」
ああ、それは恨みが深くなるのも分かる。
某ゲームもセーブ出来ずに、敵にフルボッコされて私もコントローラー投げたからな。
「アリス、本当にごめんなさい。
取り敢えずレガートさんには下がって貰います。
挨拶だけで良いのでしてもらえませんか?」
「大丈夫よ。
もしかしたら、他の攻略対象みたいに性格が変わってるかもしれないし。」
はあああ、アリスは良い子だ。
「ありがとうございます。アリス。」
「また、もうすぐ抱きつく。」
性懲りもなくアリスに抱きつく私。
「・・・何を、しておいでです?」
背後からの声。
ブリキのおもちゃのように、ギギと後ろを振り返ると、
あの映画さながら、顔だけを出したレガートが、
能面の様な表情でこちらを凝視していた。
白目を剥いて倒れなかった私を褒めてください。
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