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わああ、あああああ・・・!!
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家に帰って、銀華さんに報告した。
目がキラキラさせて、銀華さんは満面の笑みを浮かべる。
「流石はミリアムじゃ!!」
喜んで貰えてなによりだ。
「私、というよりロランバルトさんが先に学園長さんに銀華さんの事を話してくれていたので、
何も揉める事無く話が纏まったので、私のおかげではないですよ。」
「うん?坊がミリアムの学園長と知己なのかえ?」
「あ、はい。セラフィナさんっていうエルフの方で、ロランバルトさんと同じ村出身だそうで。」
銀華さんは更に瞳が輝く。
「何と!!あの娘っ子か!!」
凄く嬉しそうだ。
やっぱり仲が良かったのか。
「なので、今からロランバルトさんにお礼を言いに行こうかと。」
「承知した。妾はこの辺を散策しておるでな。」
銀華さんは窓枠を蹴って、すわっと外へ飛び出した瞬間、ドラゴンの姿に戻り空へと羽ばたく。
かっこいいな!!
遠くなっていく銀華さんの姿を眺め、私は屋敷を後にした。
ギルドに着いて、ロランバルトさんの元へ。
「こんにちは。」
「ああ。」
ロランバルトさんは仕事中でサラサラと何かを書いていた。
「セラフィナさんに口利きしてくれたんですね。」
ピタリと手が止まるロランバルトさん。
「ありがとうございました。おかげでスムーズに話が進みました。」
「い、いや・・・。俺は銀翼様の事を報告しただけで。」
ごにょごにょと口籠るロランバルトさんに少し引っかかりを感じる。
ロランバルトさんは机の上に手を組み、組んだ手をもにもにさせる。
何か言いたい事があるのだろうか。
少しして、ロランバルトさんがぼそっと漏らす。
「そ、その・・・彼女は・・・。」
「?」
彼女?
「セラフィナ・・・は、その・・・。」
は・・・。ま、まさか・・・。
「元気にしているだろうか?
お、俺の事を何か言っていたか?」
ああ・・・・。
嘘だろ・・・。
ロランバルトさん・・・。
目の前のロランバルトさんは少し顔が赤い。
その赤い顔で、セラフィナさんの事を聞いてくる。
もう、これは、これは確定だろう。
「ロ、ロランバルトさん・・・。まさか、セラフィナさんの事・・・。」
かああああ。ロランバルトさんの顔が増々赤くなる。
まるでさっきのアリスみたいにもじもじと恥じらう。
全然、萌えないけどな。
マジか・・・。
セラフィナさん、ロランバルトさんの事毛嫌いしてるの、ロランバルトさんは気付いてないのか?
どうしよう。
何て言えばいい?
「あ、ああ!?あの、元気でしたよ!!それはもう、空に飛びだす位の勢いで!!」
実際、空を飛んでいたのは銀華さんだが。
ジッとロランバルトさんは私を見る。
口元がヒクつく。
「ええ、と、ですね。ロランバルトさんの事は、同郷だという事を聞きました。
それ位ですか、ね・・・。」
目に見えてしょんぼりするのが分かった。
真実を言ったら、死ぬんじゃないか?
「そう、か。」
ふう、と溜息を吐くとロランバルトさんは手元にあったペンを弄る。
「彼女は親同士が友人だった事もあり、赤ん坊の時から一緒に居た。」
あ、これ自分語りですね?
語り始めますね?
いつもは無視するが、あまりに不憫なんで今日はちゃんと聞くとしよう。
「彼女は俺と正反対で、明るく、誰とでも直ぐに仲良くなれた。
俺は家で本を読んでいる事が多く、彼女によく外に連れ出されていた。」
下にある紙にガリガリとペンで何かを書いてる。
それ、仕事の書類じゃないのか?
「俺は彼女といる内に彼女の笑顔が自分の心を温かくさせる事に気が付いた。
彼女に相応しい自分でありたいと思う様になった。」
「はぁ。」
こっ恥ずかしい話を聞かされている。
これは黙って聞いているのが正解なのだろうか。
「それから、俺は強くなろうと銀翼様に教えを乞うた。」
「えっ。銀華さんに?」
ロランバルトさんは頷く。
「あの方は強い。手っ取り早く強くなるにはそれしかないと思った。」
古龍だもんな。
いきなり龍に弟子入りするのも極端な話だけど。
「セラフィナにはそんなに強くなってどうするのかと言われたが、その理由の本人には言える訳も無く、
曖昧に返したのがいけなかったのか、彼女は私から距離を置くようになった。」
「ああ~。」
拗れたな。
ロランバルトさんが正直に言えば、関係は変わったのかもしれない。
それでも、セラフィナさんのあの態度には納得できないな。
まだ何かあったのかもしれない。
眉を下げて自嘲気味に笑うロランバルトさん。
「彼女の為に強くあろうと思った行動が、彼女が離れる結果になるとは皮肉だな。」
「あー、ええと。その~・・・・。」
全く言葉が出て来ない。
慰める事に慣れていないのだ。
セラフィナさんのあの嫌悪した表情を知っている訳だし、兄さん、無茶苦茶嫌われてまっせ?
というのは、さっきも思ったがロランバルトさんは憤死しそうだ。
かと言って、根拠もなくイケるイケる!と言うのも無責任だよな。
う~ん、う~ん。
「ロランバルトさん。」
「なんだ?」
「生きろ!」
「は?」
厳しい真実でも死なないでくれ。
そう願うだけだ。
キョトンとした顔で私を見るが、もうそれしか言えない。
こればっかりは、当人の問題。
私が口を挟むべきではない。
というか、私にそんな能力はない!
「取り敢えず、お礼を言いに来たのと、デイヴィッドさんの依頼の進捗を聞きに来ました。」
「あ、ああ。そうだな。やはり君に頼もうと思う。」
ロランバルトさんはギルドマスターの顔に戻る。
それほどエンペラードラゴンは手ごわいのか。
「分かりました。」
私は神妙に頷く。
待っていろ。
このバに与えられたチートを存分に使う時が来たのだ。
目がキラキラさせて、銀華さんは満面の笑みを浮かべる。
「流石はミリアムじゃ!!」
喜んで貰えてなによりだ。
「私、というよりロランバルトさんが先に学園長さんに銀華さんの事を話してくれていたので、
何も揉める事無く話が纏まったので、私のおかげではないですよ。」
「うん?坊がミリアムの学園長と知己なのかえ?」
「あ、はい。セラフィナさんっていうエルフの方で、ロランバルトさんと同じ村出身だそうで。」
銀華さんは更に瞳が輝く。
「何と!!あの娘っ子か!!」
凄く嬉しそうだ。
やっぱり仲が良かったのか。
「なので、今からロランバルトさんにお礼を言いに行こうかと。」
「承知した。妾はこの辺を散策しておるでな。」
銀華さんは窓枠を蹴って、すわっと外へ飛び出した瞬間、ドラゴンの姿に戻り空へと羽ばたく。
かっこいいな!!
遠くなっていく銀華さんの姿を眺め、私は屋敷を後にした。
ギルドに着いて、ロランバルトさんの元へ。
「こんにちは。」
「ああ。」
ロランバルトさんは仕事中でサラサラと何かを書いていた。
「セラフィナさんに口利きしてくれたんですね。」
ピタリと手が止まるロランバルトさん。
「ありがとうございました。おかげでスムーズに話が進みました。」
「い、いや・・・。俺は銀翼様の事を報告しただけで。」
ごにょごにょと口籠るロランバルトさんに少し引っかかりを感じる。
ロランバルトさんは机の上に手を組み、組んだ手をもにもにさせる。
何か言いたい事があるのだろうか。
少しして、ロランバルトさんがぼそっと漏らす。
「そ、その・・・彼女は・・・。」
「?」
彼女?
「セラフィナ・・・は、その・・・。」
は・・・。ま、まさか・・・。
「元気にしているだろうか?
お、俺の事を何か言っていたか?」
ああ・・・・。
嘘だろ・・・。
ロランバルトさん・・・。
目の前のロランバルトさんは少し顔が赤い。
その赤い顔で、セラフィナさんの事を聞いてくる。
もう、これは、これは確定だろう。
「ロ、ロランバルトさん・・・。まさか、セラフィナさんの事・・・。」
かああああ。ロランバルトさんの顔が増々赤くなる。
まるでさっきのアリスみたいにもじもじと恥じらう。
全然、萌えないけどな。
マジか・・・。
セラフィナさん、ロランバルトさんの事毛嫌いしてるの、ロランバルトさんは気付いてないのか?
どうしよう。
何て言えばいい?
「あ、ああ!?あの、元気でしたよ!!それはもう、空に飛びだす位の勢いで!!」
実際、空を飛んでいたのは銀華さんだが。
ジッとロランバルトさんは私を見る。
口元がヒクつく。
「ええ、と、ですね。ロランバルトさんの事は、同郷だという事を聞きました。
それ位ですか、ね・・・。」
目に見えてしょんぼりするのが分かった。
真実を言ったら、死ぬんじゃないか?
「そう、か。」
ふう、と溜息を吐くとロランバルトさんは手元にあったペンを弄る。
「彼女は親同士が友人だった事もあり、赤ん坊の時から一緒に居た。」
あ、これ自分語りですね?
語り始めますね?
いつもは無視するが、あまりに不憫なんで今日はちゃんと聞くとしよう。
「彼女は俺と正反対で、明るく、誰とでも直ぐに仲良くなれた。
俺は家で本を読んでいる事が多く、彼女によく外に連れ出されていた。」
下にある紙にガリガリとペンで何かを書いてる。
それ、仕事の書類じゃないのか?
「俺は彼女といる内に彼女の笑顔が自分の心を温かくさせる事に気が付いた。
彼女に相応しい自分でありたいと思う様になった。」
「はぁ。」
こっ恥ずかしい話を聞かされている。
これは黙って聞いているのが正解なのだろうか。
「それから、俺は強くなろうと銀翼様に教えを乞うた。」
「えっ。銀華さんに?」
ロランバルトさんは頷く。
「あの方は強い。手っ取り早く強くなるにはそれしかないと思った。」
古龍だもんな。
いきなり龍に弟子入りするのも極端な話だけど。
「セラフィナにはそんなに強くなってどうするのかと言われたが、その理由の本人には言える訳も無く、
曖昧に返したのがいけなかったのか、彼女は私から距離を置くようになった。」
「ああ~。」
拗れたな。
ロランバルトさんが正直に言えば、関係は変わったのかもしれない。
それでも、セラフィナさんのあの態度には納得できないな。
まだ何かあったのかもしれない。
眉を下げて自嘲気味に笑うロランバルトさん。
「彼女の為に強くあろうと思った行動が、彼女が離れる結果になるとは皮肉だな。」
「あー、ええと。その~・・・・。」
全く言葉が出て来ない。
慰める事に慣れていないのだ。
セラフィナさんのあの嫌悪した表情を知っている訳だし、兄さん、無茶苦茶嫌われてまっせ?
というのは、さっきも思ったがロランバルトさんは憤死しそうだ。
かと言って、根拠もなくイケるイケる!と言うのも無責任だよな。
う~ん、う~ん。
「ロランバルトさん。」
「なんだ?」
「生きろ!」
「は?」
厳しい真実でも死なないでくれ。
そう願うだけだ。
キョトンとした顔で私を見るが、もうそれしか言えない。
こればっかりは、当人の問題。
私が口を挟むべきではない。
というか、私にそんな能力はない!
「取り敢えず、お礼を言いに来たのと、デイヴィッドさんの依頼の進捗を聞きに来ました。」
「あ、ああ。そうだな。やはり君に頼もうと思う。」
ロランバルトさんはギルドマスターの顔に戻る。
それほどエンペラードラゴンは手ごわいのか。
「分かりました。」
私は神妙に頷く。
待っていろ。
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