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女神ではありません。魔王でもありません。
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また呼び名が増えた。
私は不本意だが、バ神と肩を並べる女神になったようだ。
バ神と同列ならばアイツに天誅を。
はぁ。
冗談はさておき、目の前にいるキラキラした瞳で私をみる女性をどうするべきか。
初見の敵対心がまるで嘘のようだ。
今はもう私を
「女神様、私の怪我を治して下さり、誠にありがとうございます。
そして先程の不敬をお許しください。」
尊敬の眼差しでこんな事を言って来る始末。
「あ、いえ。当然の事をしたまでですし、あと不敬と仰ってましたが気にしないでください。
あと女神ではなく、ミリアムです。」
「はい、女神ミリアム様!!」
あれ?
言う事聞こえてたかな?
「女神はいらないです。ミリアムでいいです。
私は年下ですし、そんな畏まられても困ります。」
「で、ですが・・・。」
渋るマルティナさんにどうしようかと困り果てる。
すると今まで黙っていたセイさんが口を出してきた。
「マルティナ、ミリアムさんの言う通りにしろ。
この人の言う通りにしないと後が怖いからな。」
いや、何て言う言い方してんのよ。
「!!!??わ、分かった!!
ミリアムさん。でいいかな?」
一瞬、顔が強張ったマルティナさん。
真に受けないで!?
何もしないから!
セイさんは後で覚えとけよ?
「はい。よろしくお願いします。マルティナさん。」
私は手を前に出す。
マルティナさんは私の手を握る。
「ああ、宜しく。」
マルティナさんは普通の笑顔を私に見せた。
「で、ミリアムさんが此処に来た理由は分かったが、何でセイまで居るんだ?」
マルティナさんがセイさんを見る。
「ああ、ミリアムさんの家で俺は居候してるんだよ。」
「い、居候!?何で!?」
ああ、馬鹿正直に言うなんて。
マルティナさんがまた私を敵意を見せているじゃないか。
「あ~、あのですね。」
私は自分の事を隠して経緯を話した。
「・・・なるほどね。デイヴィッドらしいっちゃあ、らしいな。」
「だろ?まぁ、確認しなかった俺も悪いんだけどな。」
マルティナさんは呆れた表情を浮かべて溜息を吐く。
セイさんも遠い目をしている。
夫よ、友人に呆れられてるよ?
私も同意せざる終えないけどな。
「で、我慢の限界が来て此処に来たんですけど、やっぱりデイヴィッドさんに会えないと今ココです。」
「ああ、ははは。それは・・・。」
マルティナさんは言葉を失う。
はぁ。さて。
私は外へ向かおう。
「何処に行くんだ?ミリアムさん。」
決まってるだろう?
「八つ当たり。」
私の体から何かが漏れ出す。
もう、何かをぶん殴らないと気が済まない。
丁度良い所に良いサンドバッグが居たよな?
「ミ、ミミミミミリアムさん!!??な、なに、何?何で?」
「何も理由は無い。行かせてくれ。」
「いや!?何無駄にエエ顔してんの?そんな凶悪な魔力駄々洩れで!
誰だ!?誰殺しに行くの?」
失礼だな、誰も殺しに行かないよ。
「いや、エンペラードラゴンもう一回ぶん殴りに行こうかなと。」
「いや、もう倒れてるでしょ?何で追い討ちかけるの?
てか、そんな殺意醸し出してぶん殴るで済まないだろ!!
ミンチか!?ミンチにするつもりなのか!
怖えよ!アンタ!もう本当に魔王じゃないのか!?」
セイさんの長いツッコミを聞いていたら、少しずつ殺意が薄れていった。
「はあああああああああ。」
私は長い息を吐く。
「仕方ない。少しだけ小突きだけにしますか。」
ダッと外へ飛び出してエンペラードラゴンの元へ走る。
「ああ!!ミリアムさん!!」
「あの人何しに・・・?」
二人の声を無視。
ああ、良かった。
まだエンペラードラゴンはその場に居た。
居た?あれ?倒れてなかったっけ?
起きてる。
ああ、手加減し過ぎたのかな。
もう起きてら。
だが、先程の凶悪な感じじゃない。
「あの、」
私はその場に居たハンターに声を掛ける。
「あ!ああ!何でしょう!!」
「あれ、大丈夫ですか?また倒しましょうか?」
「だ、大丈夫・・・だと思います。何か、凶暴さが無くなってる様で・・・。」
だよな。
何でだろう?
キョロキョロしてるエンペラードラゴン。
私を見つけた途端、猛突進してくる。
あ~、やっぱりエンペラードラゴン強ぇえわ。
気絶しかしなかったか。
まぁ、いいか。もう一回ぶん殴れる良い機会だわ。
私は身構える。
エンペラードラゴンは私の前に仰向けに寝転がる。
え?犬?
犬がいる。
翼の生えた犬が。
違う。
ドラゴン。
「エンペラードラゴンが服従してる!?」
「あんな少女に?」
「いや、あの女性がさっきエンペラードラゴンを倒したんだ。」
「だ、だからって、ドラゴンが、しかもエンペラードラゴンが腹を見せるか?」
周りの人達の声。
そして眼下には腹を見せ、私にじゃれつくドラゴン。
良かった。強化魔法解かないで。
ドラゴンにじゃれつかれて、体捻じ曲がる所だったよ。
夫に会えず、命散らすところだった。
ううむ。
でも、コイツ一体なんだ?
「ミリアムさん!何してええええええええええ!!
何だこりゃあああ!何で、ミリアムさん、ドラゴンが?ミリアムさんに腹?
どういう事だ!ミリアムさん!!」
うるさいな!!
私が聞きたいよ!!
取り敢えず、
「お座り。」
エンペラードラゴンはドオンと轟音を響かせて立ち上がり、その場に座り込んだ。
私は不本意だが、バ神と肩を並べる女神になったようだ。
バ神と同列ならばアイツに天誅を。
はぁ。
冗談はさておき、目の前にいるキラキラした瞳で私をみる女性をどうするべきか。
初見の敵対心がまるで嘘のようだ。
今はもう私を
「女神様、私の怪我を治して下さり、誠にありがとうございます。
そして先程の不敬をお許しください。」
尊敬の眼差しでこんな事を言って来る始末。
「あ、いえ。当然の事をしたまでですし、あと不敬と仰ってましたが気にしないでください。
あと女神ではなく、ミリアムです。」
「はい、女神ミリアム様!!」
あれ?
言う事聞こえてたかな?
「女神はいらないです。ミリアムでいいです。
私は年下ですし、そんな畏まられても困ります。」
「で、ですが・・・。」
渋るマルティナさんにどうしようかと困り果てる。
すると今まで黙っていたセイさんが口を出してきた。
「マルティナ、ミリアムさんの言う通りにしろ。
この人の言う通りにしないと後が怖いからな。」
いや、何て言う言い方してんのよ。
「!!!??わ、分かった!!
ミリアムさん。でいいかな?」
一瞬、顔が強張ったマルティナさん。
真に受けないで!?
何もしないから!
セイさんは後で覚えとけよ?
「はい。よろしくお願いします。マルティナさん。」
私は手を前に出す。
マルティナさんは私の手を握る。
「ああ、宜しく。」
マルティナさんは普通の笑顔を私に見せた。
「で、ミリアムさんが此処に来た理由は分かったが、何でセイまで居るんだ?」
マルティナさんがセイさんを見る。
「ああ、ミリアムさんの家で俺は居候してるんだよ。」
「い、居候!?何で!?」
ああ、馬鹿正直に言うなんて。
マルティナさんがまた私を敵意を見せているじゃないか。
「あ~、あのですね。」
私は自分の事を隠して経緯を話した。
「・・・なるほどね。デイヴィッドらしいっちゃあ、らしいな。」
「だろ?まぁ、確認しなかった俺も悪いんだけどな。」
マルティナさんは呆れた表情を浮かべて溜息を吐く。
セイさんも遠い目をしている。
夫よ、友人に呆れられてるよ?
私も同意せざる終えないけどな。
「で、我慢の限界が来て此処に来たんですけど、やっぱりデイヴィッドさんに会えないと今ココです。」
「ああ、ははは。それは・・・。」
マルティナさんは言葉を失う。
はぁ。さて。
私は外へ向かおう。
「何処に行くんだ?ミリアムさん。」
決まってるだろう?
「八つ当たり。」
私の体から何かが漏れ出す。
もう、何かをぶん殴らないと気が済まない。
丁度良い所に良いサンドバッグが居たよな?
「ミ、ミミミミミリアムさん!!??な、なに、何?何で?」
「何も理由は無い。行かせてくれ。」
「いや!?何無駄にエエ顔してんの?そんな凶悪な魔力駄々洩れで!
誰だ!?誰殺しに行くの?」
失礼だな、誰も殺しに行かないよ。
「いや、エンペラードラゴンもう一回ぶん殴りに行こうかなと。」
「いや、もう倒れてるでしょ?何で追い討ちかけるの?
てか、そんな殺意醸し出してぶん殴るで済まないだろ!!
ミンチか!?ミンチにするつもりなのか!
怖えよ!アンタ!もう本当に魔王じゃないのか!?」
セイさんの長いツッコミを聞いていたら、少しずつ殺意が薄れていった。
「はあああああああああ。」
私は長い息を吐く。
「仕方ない。少しだけ小突きだけにしますか。」
ダッと外へ飛び出してエンペラードラゴンの元へ走る。
「ああ!!ミリアムさん!!」
「あの人何しに・・・?」
二人の声を無視。
ああ、良かった。
まだエンペラードラゴンはその場に居た。
居た?あれ?倒れてなかったっけ?
起きてる。
ああ、手加減し過ぎたのかな。
もう起きてら。
だが、先程の凶悪な感じじゃない。
「あの、」
私はその場に居たハンターに声を掛ける。
「あ!ああ!何でしょう!!」
「あれ、大丈夫ですか?また倒しましょうか?」
「だ、大丈夫・・・だと思います。何か、凶暴さが無くなってる様で・・・。」
だよな。
何でだろう?
キョロキョロしてるエンペラードラゴン。
私を見つけた途端、猛突進してくる。
あ~、やっぱりエンペラードラゴン強ぇえわ。
気絶しかしなかったか。
まぁ、いいか。もう一回ぶん殴れる良い機会だわ。
私は身構える。
エンペラードラゴンは私の前に仰向けに寝転がる。
え?犬?
犬がいる。
翼の生えた犬が。
違う。
ドラゴン。
「エンペラードラゴンが服従してる!?」
「あんな少女に?」
「いや、あの女性がさっきエンペラードラゴンを倒したんだ。」
「だ、だからって、ドラゴンが、しかもエンペラードラゴンが腹を見せるか?」
周りの人達の声。
そして眼下には腹を見せ、私にじゃれつくドラゴン。
良かった。強化魔法解かないで。
ドラゴンにじゃれつかれて、体捻じ曲がる所だったよ。
夫に会えず、命散らすところだった。
ううむ。
でも、コイツ一体なんだ?
「ミリアムさん!何してええええええええええ!!
何だこりゃあああ!何で、ミリアムさん、ドラゴンが?ミリアムさんに腹?
どういう事だ!ミリアムさん!!」
うるさいな!!
私が聞きたいよ!!
取り敢えず、
「お座り。」
エンペラードラゴンはドオンと轟音を響かせて立ち上がり、その場に座り込んだ。
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