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夫婦揃って
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ジャーマンスープレックスを想像して、思い切り投げ飛ばしたつもりだったが、衝撃が無い。
「効かん!」
顔を上げると至近距離にイケメンの顔が。
「おま!ちかっ!?」
おかしいよね?
私今地面に頭を付けてるから、逆位置の筈。
何故デイヴィッドと正位置で目が合ってるのか?
「いきなりジャーマン決めてくる女性は可憐とは言わない。」
そのままの体勢でニコリと言う。
あ、コイツ、ブリッジした状態で体を止めてやがってる!?
どんな体をしてるんだよ。
「バケモン!!」
「そのまま返すけど?成人男性を持ち上げてジャーマンって、その体どうなってるの?」
笑顔のままだけど、顔が逆さまなんだよ。
しかもブリッジ体勢なんだよ。
何?シュール過ぎるんだけど。
「強化魔法を使えば容易い事だ!!」
ニヤリと笑って見せた。
溜息混じりのデイヴィッドは可哀想な目で私を見る。
「この体勢でドヤ顔されても凄く間抜けに見えるだけだぞ?
それにしても強化魔法でそんな事も出来るんだ。
ていうか、強化魔法をこんな事に使うっていうのが、ミリアムらしいよな。」
未だ逆さまの状態の私達。
私は強化魔法だけど、それを知らないデイヴィッドは何故この体勢を維持出来るんだ?
「君は強化魔法も使わずに、どうしてこんな体勢を保持しているのか、説明して欲しいのだけれど?」
「え?俺は普通に筋トレしたら、いつの間にか。」
はあああ!?
筋トレだけでとか、私より脳筋じゃないか。
「脳筋ゴリラの称号はデイヴィッドに譲るよ。」
「え?要らないし。」
間髪入れずに拒否しやがった。
私は体勢を直すためにデイヴィッドの手を握り締めたまま起き上がろうとした。
勿論強化魔法を使って。
そうなるとデイヴィッドの体は宙に浮く訳で、
「うわわわっ!!」
と驚愕の声を上げるしかないデイヴィッドは私に背を向ける形でそのままの意味で地に足を付けた。
どうだ。驚いただろう。
自分がこうも簡単に持ち上げられるとは思わなんだろう?
してやったりと笑っているつもりだったが、周りに居たパイソンタイガーが物凄く警戒心剥き出しに私を睨む。
私の笑みはそんなにもアレなのか?普通に笑っただけだぞ?
「すげぇ!!ミリアムすげぇ!」
腑に落ちない気持ちになった私に反してデイヴィッドは満面の笑みで私の前に回り込み、興奮状態で私の手を取る。
「今お腹がふわってなったぞ!強化魔法を無駄に使うなんて流石ミリアム!純粋な脳筋は違うなぁ~。俺なら絶対こんな事思いつかないもんなぁ~。自分を強化してジャーマンするとか考えないぞ。その上あそこから俺を持ち上げるなんて本当頭がおかしい!」
凄い良い笑顔。
何でこの人はこんなに上手く笑えるんだろう?
狡いよなぁ~。
結婚式の前撮りの時だって、何度カメラマンの人に『新婦さん笑って!笑ってぇええ!!』と叫ばれたか。
笑ってるだろうが!と心の中で反論していたけど、彼等にしたら私の笑顔は笑顔じゃなかった訳で。
仕舞いには笑う?笑うって何だ?どうやって笑うんだ?笑う事のゲシュタルト崩壊起こしてたからなぁ。
その時でも『新郎さん!!良い笑顔!!新婦さん、はい、笑って!!』カメラマンが仕切りに言うけど、いや、だから笑てますがな、と必死に笑顔を作ってた。でもカメラマンはお気に召さず。
『新郎さん、新婦さんを笑わしてあげて!!』
『うえっ!?』
あら~、無茶ぶり。夫が間抜けな声を出して、『ほら、結愛!楽しかった事思い出して!!』必死な夫。
思い出す楽しかった事・・・、そして笑う。
カメラマン絶句。夫爆笑。
『・・・・結愛、それ口を只横に広げてるだけだよ。』
『・・・・・・新婦さん・・・・。』
周りのスタッフさんの可哀想な人を見る目。
居たたまれない、居たたまれないんだよ!!
掴まれていた手に力を入れて、逆にデイヴィッドの手首を掴む。
虚を突かれたデイヴィッドは自分の掴まれた手首を見た後、私はニッコリと満面の笑みを浮かべる。
もう一度言おう。満面の笑み、満面の笑みですよ、皆さん?
美少女の満面の笑みですからね?目の前の人間は何故蒼褪めた顔をしているんでしょうね?
何かもう、やるせなさ全開でデイヴィッドを思い切りぶん回した。
「クッソがああああああ!!!人の笑顔を見て何で引いてるんだよおおおおおおお!!!」
それはもう高速でぶん回した。
地面とデイヴィッドの体が平行になる位の。
デイヴィッドは何故か笑顔で笑っている。
「ふっくくくく!!だって、それ笑顔じゃないだろ!唇上げて歯を出してるだけじゃん。狂気でしかない!!相変わらず笑うの下手で何か安心した。でも、ははははは!!ホント笑顔が笑顔じゃないって・・・ははははは!!!」
グルングルン回されているのにこの余裕よ。
何なの?三半規管までチート付いてんの?
この遠心力で空へ吹っ飛ばしてやろうか!!
全然堪えてないじゃんか。逆に喜ばしてるとか。
凄く馬鹿らしくなったし、そういやパイソンタイガー居たわと思い出して、デイヴィッドの手を離すと、デイヴィッドが横向きのまま飛んで行った。
飛んで行ったけど、空中でくるりと身を翻し綺麗に着地した。
そして、回れ右して私の元へ歩み寄る。お気に召したのか笑顔を浮かべながら。
「おかしいよね?そのまま手ぇ離すとか?俺じゃなかったら大怪我だぞ?」
穏やかに言うが、顔は笑っていない。あらぁ、お怒りだわぁ。
「人の気にしている事を笑うもんだから、ついやった。後悔はしていない!」
「わ!またこっちのせいにする!ついやったのレベルじゃないよな?本当に謝らないよな、ミリアム。」
「謝る事由が何処にあると?」
「人吹っ飛ばしておいてその発言!怖いわぁ~。」
「私が謝らないのはいつもの事でしょう!」
「はぁ・・・。もう・・・。」
最終的にデイヴィッドが折れて終わる。いつもの事である。
「・・・・・・おい・・・・。」
離れた所からセイさんの声がする。
セイさんへ顔を向けると、何だか顔が強張っている。一体どうしたのだろう?首を傾げていると、セイさんが私達の間を指差す。
「お前等、周りをよく見てみろ。」
周り?周りねぇ?辺りを見回すと。
あらま、そういや居た筈のパイソンタイガーが居ない。
何処行った?
「セイさん、パイソンタイガーが居ません。」
「本当だ。ミリアムの笑顔が恐くて逃げたのかな?」
「失敬だな、私の笑顔が笑顔過ぎて動けなかったのは確認しているんだよ!」
「笑顔過ぎるって何?」
「笑顔中の笑顔。」
「いや、分からんし。」
デイヴィッドと言い合いしているとセイさんが肩を震わせながら叫んだ。
「ミリアムさんがぶん回したデイヴィッドでパイソンタイガーが吹っ飛んで行ったんだよ!!!」
「まっさかぁ!そんな漫画みたいな~。」
私が鼻で笑うと、セイさんは益々興奮した様に大声を出す。
「見てるんだよ!俺は!次々と!飛んで行くのをっ!!」
そんな言葉を切らなくても・・・。
「そういや、何か体に当たってる気がした。」
おいおい、デイヴィッド。何か当たってる気で済むの?結構な衝撃じゃないの?
「そらそうだろうよ!お前の体で吹っ飛ばしてたからな!飛んで来たパイソンタイガーが危うく俺に当たりそうになったわ!!」
わぁ・・・。と私とデイヴィッドが声を漏らす。
「当たらなくて良かったね。それにしてもパイソンタイガーって見た目より軽いのかな?」
「セイが反射が良くて良かったな。普通だったら当たってそうだもんな。」
ね~と二人でセイさんの無事を讃えていると、セイさんはその場で蹲る。
「・・・・え?俺がおかしいのか?生身の体であのパイソンタイガーを吹っ飛ばすとか、そんな軽い感じに受け止めるもんなのか?あれ?ミリアムさんだけだと思ってたけど、デイヴィッドもアレなのか?」
何かブツブツ言ってらぁ!
「効かん!」
顔を上げると至近距離にイケメンの顔が。
「おま!ちかっ!?」
おかしいよね?
私今地面に頭を付けてるから、逆位置の筈。
何故デイヴィッドと正位置で目が合ってるのか?
「いきなりジャーマン決めてくる女性は可憐とは言わない。」
そのままの体勢でニコリと言う。
あ、コイツ、ブリッジした状態で体を止めてやがってる!?
どんな体をしてるんだよ。
「バケモン!!」
「そのまま返すけど?成人男性を持ち上げてジャーマンって、その体どうなってるの?」
笑顔のままだけど、顔が逆さまなんだよ。
しかもブリッジ体勢なんだよ。
何?シュール過ぎるんだけど。
「強化魔法を使えば容易い事だ!!」
ニヤリと笑って見せた。
溜息混じりのデイヴィッドは可哀想な目で私を見る。
「この体勢でドヤ顔されても凄く間抜けに見えるだけだぞ?
それにしても強化魔法でそんな事も出来るんだ。
ていうか、強化魔法をこんな事に使うっていうのが、ミリアムらしいよな。」
未だ逆さまの状態の私達。
私は強化魔法だけど、それを知らないデイヴィッドは何故この体勢を維持出来るんだ?
「君は強化魔法も使わずに、どうしてこんな体勢を保持しているのか、説明して欲しいのだけれど?」
「え?俺は普通に筋トレしたら、いつの間にか。」
はあああ!?
筋トレだけでとか、私より脳筋じゃないか。
「脳筋ゴリラの称号はデイヴィッドに譲るよ。」
「え?要らないし。」
間髪入れずに拒否しやがった。
私は体勢を直すためにデイヴィッドの手を握り締めたまま起き上がろうとした。
勿論強化魔法を使って。
そうなるとデイヴィッドの体は宙に浮く訳で、
「うわわわっ!!」
と驚愕の声を上げるしかないデイヴィッドは私に背を向ける形でそのままの意味で地に足を付けた。
どうだ。驚いただろう。
自分がこうも簡単に持ち上げられるとは思わなんだろう?
してやったりと笑っているつもりだったが、周りに居たパイソンタイガーが物凄く警戒心剥き出しに私を睨む。
私の笑みはそんなにもアレなのか?普通に笑っただけだぞ?
「すげぇ!!ミリアムすげぇ!」
腑に落ちない気持ちになった私に反してデイヴィッドは満面の笑みで私の前に回り込み、興奮状態で私の手を取る。
「今お腹がふわってなったぞ!強化魔法を無駄に使うなんて流石ミリアム!純粋な脳筋は違うなぁ~。俺なら絶対こんな事思いつかないもんなぁ~。自分を強化してジャーマンするとか考えないぞ。その上あそこから俺を持ち上げるなんて本当頭がおかしい!」
凄い良い笑顔。
何でこの人はこんなに上手く笑えるんだろう?
狡いよなぁ~。
結婚式の前撮りの時だって、何度カメラマンの人に『新婦さん笑って!笑ってぇええ!!』と叫ばれたか。
笑ってるだろうが!と心の中で反論していたけど、彼等にしたら私の笑顔は笑顔じゃなかった訳で。
仕舞いには笑う?笑うって何だ?どうやって笑うんだ?笑う事のゲシュタルト崩壊起こしてたからなぁ。
その時でも『新郎さん!!良い笑顔!!新婦さん、はい、笑って!!』カメラマンが仕切りに言うけど、いや、だから笑てますがな、と必死に笑顔を作ってた。でもカメラマンはお気に召さず。
『新郎さん、新婦さんを笑わしてあげて!!』
『うえっ!?』
あら~、無茶ぶり。夫が間抜けな声を出して、『ほら、結愛!楽しかった事思い出して!!』必死な夫。
思い出す楽しかった事・・・、そして笑う。
カメラマン絶句。夫爆笑。
『・・・・結愛、それ口を只横に広げてるだけだよ。』
『・・・・・・新婦さん・・・・。』
周りのスタッフさんの可哀想な人を見る目。
居たたまれない、居たたまれないんだよ!!
掴まれていた手に力を入れて、逆にデイヴィッドの手首を掴む。
虚を突かれたデイヴィッドは自分の掴まれた手首を見た後、私はニッコリと満面の笑みを浮かべる。
もう一度言おう。満面の笑み、満面の笑みですよ、皆さん?
美少女の満面の笑みですからね?目の前の人間は何故蒼褪めた顔をしているんでしょうね?
何かもう、やるせなさ全開でデイヴィッドを思い切りぶん回した。
「クッソがああああああ!!!人の笑顔を見て何で引いてるんだよおおおおおおお!!!」
それはもう高速でぶん回した。
地面とデイヴィッドの体が平行になる位の。
デイヴィッドは何故か笑顔で笑っている。
「ふっくくくく!!だって、それ笑顔じゃないだろ!唇上げて歯を出してるだけじゃん。狂気でしかない!!相変わらず笑うの下手で何か安心した。でも、ははははは!!ホント笑顔が笑顔じゃないって・・・ははははは!!!」
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何なの?三半規管までチート付いてんの?
この遠心力で空へ吹っ飛ばしてやろうか!!
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飛んで行ったけど、空中でくるりと身を翻し綺麗に着地した。
そして、回れ右して私の元へ歩み寄る。お気に召したのか笑顔を浮かべながら。
「おかしいよね?そのまま手ぇ離すとか?俺じゃなかったら大怪我だぞ?」
穏やかに言うが、顔は笑っていない。あらぁ、お怒りだわぁ。
「人の気にしている事を笑うもんだから、ついやった。後悔はしていない!」
「わ!またこっちのせいにする!ついやったのレベルじゃないよな?本当に謝らないよな、ミリアム。」
「謝る事由が何処にあると?」
「人吹っ飛ばしておいてその発言!怖いわぁ~。」
「私が謝らないのはいつもの事でしょう!」
「はぁ・・・。もう・・・。」
最終的にデイヴィッドが折れて終わる。いつもの事である。
「・・・・・・おい・・・・。」
離れた所からセイさんの声がする。
セイさんへ顔を向けると、何だか顔が強張っている。一体どうしたのだろう?首を傾げていると、セイさんが私達の間を指差す。
「お前等、周りをよく見てみろ。」
周り?周りねぇ?辺りを見回すと。
あらま、そういや居た筈のパイソンタイガーが居ない。
何処行った?
「セイさん、パイソンタイガーが居ません。」
「本当だ。ミリアムの笑顔が恐くて逃げたのかな?」
「失敬だな、私の笑顔が笑顔過ぎて動けなかったのは確認しているんだよ!」
「笑顔過ぎるって何?」
「笑顔中の笑顔。」
「いや、分からんし。」
デイヴィッドと言い合いしているとセイさんが肩を震わせながら叫んだ。
「ミリアムさんがぶん回したデイヴィッドでパイソンタイガーが吹っ飛んで行ったんだよ!!!」
「まっさかぁ!そんな漫画みたいな~。」
私が鼻で笑うと、セイさんは益々興奮した様に大声を出す。
「見てるんだよ!俺は!次々と!飛んで行くのをっ!!」
そんな言葉を切らなくても・・・。
「そういや、何か体に当たってる気がした。」
おいおい、デイヴィッド。何か当たってる気で済むの?結構な衝撃じゃないの?
「そらそうだろうよ!お前の体で吹っ飛ばしてたからな!飛んで来たパイソンタイガーが危うく俺に当たりそうになったわ!!」
わぁ・・・。と私とデイヴィッドが声を漏らす。
「当たらなくて良かったね。それにしてもパイソンタイガーって見た目より軽いのかな?」
「セイが反射が良くて良かったな。普通だったら当たってそうだもんな。」
ね~と二人でセイさんの無事を讃えていると、セイさんはその場で蹲る。
「・・・・え?俺がおかしいのか?生身の体であのパイソンタイガーを吹っ飛ばすとか、そんな軽い感じに受け止めるもんなのか?あれ?ミリアムさんだけだと思ってたけど、デイヴィッドもアレなのか?」
何かブツブツ言ってらぁ!
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